hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

篠田節子『ミストレス』を読む

2014年05月03日 | 読書2


篠田節子著『ミストレス』(2013年8月光文社発行)を読んだ。

篠田さんの官能小説への挑戦だ。

ミストレス
麻酔医の貴之は妻と一緒に行った軽井沢の古い奏楽堂のコンサートで、睡魔に勝てず眠りに落ちて、なお管弦楽を聴いていた。指揮者が消えて、コンサートミストレスが弓のアップダウンと微妙な体の動きでオーケストラを率いている。貴之は激しい哀切な思いにとらわれる。夢の中の彼女を求めるうちに、意外な事実を知る
孤独な指揮者を支える啓子とは誰なのか?
「ミストレス」は愛人のこと、「コンサートミストレス」はコンサートマスター(管弦楽団の第一バイオリンの首席奏者で時に指揮者の代理を務める)の女性版

やまね
色素も血の気も失ったような小さな体の女、結衣。仕事も体力なないからとまったくやる気がない。今にも倒れそうな女、女がもっとも嫌う女に、翔は引きつけられてしまう。

ライフガード
異国の地で思いがけない再会は、現実なのか? それとも幻なのか
夏帆と治行の新婚旅行先はプーケット。そこに祐二そっくりな男が現れる。

宮木
紛争地帯で反政府武装勢力と行動を共にするジャーナリスト勝太郎は、12年ぶりに日本へ戻る。音信不通にしていたわが家の妻を訪れると、面やつれした妻はまったく変わらない態度で出迎えてくれたのだが・・・。

紅い蕎麦の実
悠里は身体を動かすことでアルコール依存症を克服しようと農作業の会へ参加する。そこに中年の天使がいた。彼女はおばさんの姿形で、清らかな内面を持ち、気位の高さはなく、母と呼べる生臭さもない。彼女の正体は・・・。

初出
ライフガード:『旅を数えて』(2007年8月光文社)、他は2009年から2013年にかけ、雑誌「小説宝石」の春の官能小説特集への寄稿作品。


私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

まともでなく、何かしら不気味な女性たち。いずれにも熱意が感じられない冷えた女性たち。やはり魅力を感じられない女性の話は面白くない。
ライフガードだけは謎の男性の話だが、よくある話だ。


篠田節子の略歴と既読本リスト

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今年の桜

2014年05月03日 | 行楽
パソコンの中に埋もれてしまっていたが、4月1日(火)の桜のご紹介。

場所は例年の吉祥寺の井の頭公園。





「平日なのになんでこんなに混んでるんだ!」と怒っている奴がいた。原因は「お前のような暇な奴がいるからだ」と教えてやろうと思ったが、天に唾することになると気が付いてやめた。

桜は満開。




七井橋の上で変な人を見かけた。



なぜ? ここで何しているの? 周りの人が、不思議がる。子どもだけが平気で近づいて握手、タッチ。

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