酒井順子著『もう、忘れたの?』2012年6月講談社発行、を読んだ。
私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)
週刊現代連載のエッセイからの40本。多くの人が「本当そうだよな」と思う等身大のエッセイが並ぶ。
非常時にわかること
「そして、私は、ジュンパ・ラヒリの「停電の夜に」という小説を思い出したのでした。」
(おお! なつかしい。この小説、私のお気に入り(五つ星)です)
砂丘と脱毛
「鳥取砂丘は放っておくとどんどん雑草が生えてくるので地元の人がせっせと草むしりをしている」
(ここから女性のムダ毛処理の話、さらに男性の・・・になります。それにしても、体操の内村航平さんの着地のポーズを見て、もう少し腋のお手入れをと思いました)
なでしこ達の憂鬱
一躍時の人になって、テレビ出演が多いのですが、やたら「彼氏はいるのか」とか「結婚願望」とかの質問が多い。確かに男子サッカー選手にそんな質問はしていない。女子だから、マイナー競技だからだろう。アスリートとして扱っていない。
リカママの年齢、フネさんの年齢
リカちゃん人形のママの年齢は33歳、サザエさんの母フネさんは48歳。波平さんも54歳で石田純一よりぐっと年下。
(確かに昔の人(私が言うのも変ですが)は、今にして思えば若くして老成していた。同時に、今の人が若作りであり、幼いのだろう)
娘のパンツを洗うのは誰?
今時のお父さんは家事を分担するので、娘のパンツまで洗うという。
(小学生ならいざしらず、本当に中高生の娘が平気で父親に下着を洗わせているの?)
清水ミチコさんとの「スペシャル対談」も収録
初出:週刊現代2011年5月21日号~2012年4月28日号の内40本
酒井順子の略歴と既読本リスト