ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

志鷹匠

2010-09-03 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
義経「返答次第で叩きのめすぞ」
海尊17歳が、スタンバイOKで拳をバキバキと鳴らして、右肩前に右手の人差し指から小指までをくっくっと2回折り曲げ「へいっ、カモーン」と合図していた。(北斗の拳 参照)
佐伯「ケンカを吹っかけたわけじゃない。伝説にちなんでその女を的に射たんだ」と佐伯宿禰(すくね)主鷹司(しゅたかつかさ)の匠(たくみ)と名乗る青年は瑠璃を見つめ、にっこりと微笑んだ。
瑠璃「きもっ(訳・気持ち悪いからやめて!)」
弁慶「佐伯?しゅたか?」って、立山町に多い名前の佐伯&志鷹さんのことか?
佐伯「そうだ、佐伯の宿禰は神別氏族系に与えられた名で、国防省に属するのが主鷹司でお役人の鷹匠で…」たった26年で統合合併を余儀なくされ、挙句、生類憐れみから廃止になった役職名で、時代とともに主鷹司は「志鷹」に代わっていった。これからは、
志鷹「匠(たくみ)♪と呼んでくれ」と瑠璃に右手を差し出した。
義経「ふん!」と志鷹の手をパーンと払い除けた。俺の愛妾狙って矢を放ち、挙句、握手を求めるったー、いい度胸だな「弁慶っ、可愛がってやれ!」と命じたら、
弁慶「自分でやれよ…」と冷たく言い放たれた。
義経「だって」あいつ…とチラッと匠の背丈を目測した。推定178cm…
志鷹「え?妾?」このちっこい(義経 148cm)のと結婚してたの?と身長を比べた。
瑠璃姫「いいかな、坊や…」と目を伏せ、ゆっくり目を開き、すーっとMyバックからお面を取り出し、スチャッと装着し「愛に身長は全く関係なく、問題があるとすれば、心の距離…」
志鷹「って、もう破局ってんじゃん」じゃ、これからだね、僕ら♪と強引に瑠璃と握手しようとした。ら!?
間髪入れず、冷にぶっ飛ばされた。ぱっぱぁーんと二発往復ビンタである。
義経「冷っ!ナイスッ!!」
冷泉院「で…女を的にする伝説って何よ、それ?」女をバカにしてんの?
志鷹「ちっ違うって!五年前、讃岐から広がった伝説で…」両手をブンブン振って弁解した。
女が持っている的を見事に射抜いた若武者が身分違いと家柄違いと年齢10程違う女の心をGet!嫁にしたけど、親族大反対非難ゴーゴーで駆け落ちしたって噂の…
義経「5年前って屋島?的の女って能子(当時、25歳)?的を射たの那須与一(当時 16歳)?」
志鷹「そうだ、あの時…」腰抜け武将が那須で引き抜きて来た若手に矢を射抜かせたってもっぱら噂で、命じられた与一はヒーローさ。見事に的を射抜き、女心は射止められた。


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