ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~是が非でも…~

2013-06-18 | 散華の如く~天下出世の蝶~
「それと、」
明智様は、村にいないと、
帰蝶「え?」
方丈「御従兄殿は京に行かれたとの事…」
村には明智煕子…光秀の妻が身重、
出産まで厄介になっているという。
帰蝶「京…将軍様の、足利様を頼って?」
先代主君、美濃大名の土岐様は、
京室町足利氏と繋がりがあった。
その仲立ちを明智は行っていた。
時の将軍足利様のお気に入りは、
方丈「伝手(つて)で、越前に入られたとか」
巧みな交渉話術と茶の湯茶葉で、
京足利、北近江浅井、越前浅井、
三国戦を回避、仲を取り持った。
「恐れ入り申した」
三国に留まらず、強国西国の、
長宗我部氏とも、親戚繋がり。
さらに武田家との和睦も締結。
東に西に、尾張の先に先にと、
帰蝶「な、なんという…」
明智勢力は、既に伸びていた。
方丈「噂などやはり、信ずるに及ばず」
帰蝶「まさか、殿が後れを取るなんて…」
しかし殿は、
“是が非でも…”
明智様の巧み、手抜かりの無さがお気に召した。
各国諸国が感じた明智の恐怖を殿も感じたから、
方丈「何としても、御味方になって頂かねばなりますまい」
帰蝶「勿論にございます」従妹私の責任も、重大であった。


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