斯波「弟たちの契りだ」杯を口にする池田を顎で指して「よく見とけ。お前もだ、土岐」
土岐「同志…なら、めでたい」背を向けて、
義経「土岐さん」
土岐「席に戻ります」
斯波「ヤツなら、大丈夫だ」義経を小突いて「ちっとばかり頑固で真面目腐ってるけどな」
義経「あ…あぁ」三人の三々九度を見守り、舞台脇の弁慶と海尊に合図を出した「旗揚げだ」
二人が綱を引き、繭子が織った日の丸を少しずつ、少しずつ、天に昇った。
シルクの光沢が優しく煌き、波風立たぬ穏やかな水面(みなも)に日輪が浮び、軍神八幡の名を記した紅白幕、俺の源氏白旗と能子の平家紅旗が日の丸を守護した。
「日ノ本の頂に日の丸を、めでたい時には紅白を掲げろ。これが俺の、源氏棟梁 最後の命だ」
源氏の俺が、壇ノ浦に沈めてしまった平家の象徴 日輪を再び、この手で揚げさせた。
能子「日輪に、西洋の文字が…」
“Pray For Japan”
義経「能子、生き残ったなら幸せになれ。これは、兄からの命だ。与一、池田。面倒掛ける」
能子「兄様…」
義経「源氏と平家は、再び、一つになった。お前が、繋いだんだ」
能子「はい」
義経「その手(絆)、放すな」
能子「ありがとうございます」
与一「池田さん…」白くぼんやりとした能子さんと、輪郭を無くした日輪と紅白幕を見て、
「今度、勝負して下さい」
池田「種目は?」スッと立ち上がり、彼の前に進み出て、
与一「体術で、お願いします」す…と、手を出し、
池田「いいだろう」握手をした。
能子「…よ…かっ…た」少し、お酒が入ってしまい、
義隆「ねぇちゃんッ!?」
池田「!?」
パタ…、
鹿嶋「っと!」能子殿を受け止めて、
能子「……ん」気を失った。
土岐「同志…なら、めでたい」背を向けて、
義経「土岐さん」
土岐「席に戻ります」
斯波「ヤツなら、大丈夫だ」義経を小突いて「ちっとばかり頑固で真面目腐ってるけどな」
義経「あ…あぁ」三人の三々九度を見守り、舞台脇の弁慶と海尊に合図を出した「旗揚げだ」
二人が綱を引き、繭子が織った日の丸を少しずつ、少しずつ、天に昇った。
シルクの光沢が優しく煌き、波風立たぬ穏やかな水面(みなも)に日輪が浮び、軍神八幡の名を記した紅白幕、俺の源氏白旗と能子の平家紅旗が日の丸を守護した。
「日ノ本の頂に日の丸を、めでたい時には紅白を掲げろ。これが俺の、源氏棟梁 最後の命だ」
源氏の俺が、壇ノ浦に沈めてしまった平家の象徴 日輪を再び、この手で揚げさせた。
能子「日輪に、西洋の文字が…」
“Pray For Japan”
義経「能子、生き残ったなら幸せになれ。これは、兄からの命だ。与一、池田。面倒掛ける」
能子「兄様…」
義経「源氏と平家は、再び、一つになった。お前が、繋いだんだ」
能子「はい」
義経「その手(絆)、放すな」
能子「ありがとうございます」
与一「池田さん…」白くぼんやりとした能子さんと、輪郭を無くした日輪と紅白幕を見て、
「今度、勝負して下さい」
池田「種目は?」スッと立ち上がり、彼の前に進み出て、
与一「体術で、お願いします」す…と、手を出し、
池田「いいだろう」握手をした。
能子「…よ…かっ…た」少し、お酒が入ってしまい、
義隆「ねぇちゃんッ!?」
池田「!?」
パタ…、
鹿嶋「っと!」能子殿を受け止めて、
能子「……ん」気を失った。