ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

狐の葉

2010-09-26 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
七曜(宿星)に2つ星加えて九曜紋って、平氏一門の家紋だろ?出来れば、俺、雄山神紋「違い鷹羽」でお願いしたいな…。
義経「贅沢言うな。富樫の紋って九曜だっけ、八曜だっけ?北辰妙見信仰だもんな。これ富樫が注文したん?」チラッと富樫を見たが寝ているので確認不可。※北辰とは北斗七星の事。
そこへ、コンコン…とノックされ、開けると旅館長の女将と料理人 佐藤の親父が立っていた。
女将「ここの出稼ぎに来ている女将の藤原家 佐藤に嫁いだ乙和(おとわ)にございます」
義経「出稼ぎって…佐藤のお袋さんだよね。あの、弟の忠信は俺の身代わりに…」
女将「わかっております。午後から雨が降りましょう、これをご持参の上、出立下さい」
と、立派な菅笠(すげかさ)を人数分くれたが、立派過ぎて目立つ…。
佐藤「地元火星人ファン?がボランティアで作った菅笠です」はいと子供用ちっこい菅笠を、
義隆「ありがと!」と被せて貰い、両手が空くよう増尾の形見の刀を背に括り付けてくれた。
義経「ありがとう…悪いな」子供用までわざわざ作らせて…。いったい?この人たちって…?
佐藤「クリーニングに出された服はボロボロ、みすぼらしいので、ポイっしようとしたら、中にこれが入っておりましたよ。とても懐かしい泣き声で…コンコン…って」と短刀 薄縁を渡してくれた。
義経「…(勝手にポイした?)そういえば、佐藤家の故郷って伊達 飯坂の狐坂だっけ?」
佐藤「フッ、狐の葉(このは)を乗せてポンと化かし合って…ね」と不敵な笑みを浮かべた。
義経「あは…(なんか、こえぇ)」と思ったが折角のご好意、何とか頑張って作り笑い返した。
女将「旅のご無事を…。待っておりますよ」とにっこり冷泉院の手を取りにんまり微笑んだ。
冷泉院「え?あ、はぁ、ありがとうございます」って何を待つの?誰を待つって?
「では!」と話を一方的に強制終了され、部屋を後にした佐藤夫婦で、なんだか狐に抓(つま)まれたような気分となったが、気を取り直して出立の準備を整えた。
「整いました!」という者から玄関に来るように告げて、義経一着で玄関に付いて、呆けて待つ事5分、志鷹が顔を出した。
志鷹「ねぇ、ちょっと!火鷹がまだふらふらしてんだけど…」と両手に火鷹を抱えて登場し、
義経「バカッ、違うよ。お前がフラフラだから火鷹がバランス取り難いんだ。カケ貸してみ」と志鷹の弓道具 カケを右手に嵌(は)めさせて「この上に乗せたら痛くないだろ。腕を心臓から絶対に下げるな、揺れるな、ぶれるな。心もだ、いいな!」と火鷹が足を休める鷹巣の頑固孤高の岩山を体で再現させ、揺れたら地震!お前の自信の無さや不安は手を通して火鷹に伝わる。絶対安心の揺るがない信頼関係の下に火鷹と行動ともにし、一心同体で一人一羽で、


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。