「ブドウ、んまぁ、まんま、まんま」
娘の寝言はブドウか、
バーン(お乳のこと)である。
しかし、困った。
吸えば出る乳とぐずれば当たるブドウで、
食べ物の有り難さが全く分からない。
ブドウを、
「チュチュ」
一番搾りの一番美味しい果汁だけ吸って、
エイッと投げる。
「もったいないから投げないの」
お母さんの口にどうぞしてと言っても、
次から次へとあっちこっちに投げる。
湧き出るお乳と実るブドウで、
もったいないということが分からない。
だけど、
「おいおい、普通、ブドウの木ないぞ」
いいか、普通のお宅はお金払って、
ぶどう狩りするんだし、
スーパーで買うんだよ。
「いい?ブドウさんは今だけなんだよ」
旬、の意味も知らない。
お米にお野菜、
「勝手に持っていかれ」
そう言うのは、
実家のジジババと義父母。
普通ならこんな勝手は許されない。
なのに我が娘は、
朝昼夕三度の食事におやつ付き…。
世界には食べたくても、
食べられない子どもが沢山いるだ。
「美味し美味して」
美味しいものを有り難く戴ける、
そこ喜びをいつ分かって貰えるのか…。
食事って、
大変だね。
娘の寝言はブドウか、
バーン(お乳のこと)である。
しかし、困った。
吸えば出る乳とぐずれば当たるブドウで、
食べ物の有り難さが全く分からない。
ブドウを、
「チュチュ」
一番搾りの一番美味しい果汁だけ吸って、
エイッと投げる。
「もったいないから投げないの」
お母さんの口にどうぞしてと言っても、
次から次へとあっちこっちに投げる。
湧き出るお乳と実るブドウで、
もったいないということが分からない。
だけど、
「おいおい、普通、ブドウの木ないぞ」
いいか、普通のお宅はお金払って、
ぶどう狩りするんだし、
スーパーで買うんだよ。
「いい?ブドウさんは今だけなんだよ」
旬、の意味も知らない。
お米にお野菜、
「勝手に持っていかれ」
そう言うのは、
実家のジジババと義父母。
普通ならこんな勝手は許されない。
なのに我が娘は、
朝昼夕三度の食事におやつ付き…。
世界には食べたくても、
食べられない子どもが沢山いるだ。
「美味し美味して」
美味しいものを有り難く戴ける、
そこ喜びをいつ分かって貰えるのか…。
食事って、
大変だね。