奇跡への絆

図師ひろき

民主主義の武器

2009年01月23日 16時29分11秒 | Weblog

 東国原知事のマニフェスト中間検証会に行ってきました。

 早稲田大学のマニフェスト研究会が、85におよぶ知事のマニフェスト項目を1つずつ評価され、総合評価は100点満点中“84点”でした。

 評価の内訳は、マニフェスト項目のうち

 ・達成ができたもの、順調に進んでいるものを“A評価”
 ・やや遅れて達成できたもの、やや遅れて進んでいるものを“B評価”
 ・かなり遅れて進んでいるもの、方針を転換したものを“C評価”

 に分類していました。

 85項目のうち

 A評価・・・65項目
 B評価・・・12項目
 C評価・・・ 8項目

 でした。

 A評価の主なものとして、

 ・“みやざきブランド”向上プロモーションを行う。
  →この項目は、知事のトップセールスにより大きな成果を出していることは、県民のみならず全国民が認めるところでしょう。AAA(トリプルA)でもいいですね。

 ・Iターン、Uターンの呼びかけ“移住おもてなし日本一運動”の強化を行う。
  →この項目は、相談窓口を設置したり、知事の県外での情報発信により着実に成果は上がっていますね。ただ、I、Uターン者の実数を把握する手段がないため評価は難しいところもあるのですが、“A”でした。

 ・県の人件費約1,600億円を総額で100億円程度削減し、人件費の抑制を行う。
  →この項目は、平成19年3月に第二期財政改革推進計画を策定しており、平成22年までに253億円の削減を行う予定ですが、削減することが行政サービスの低下と直結しては何もならないことに注意しなければなりません。

 B評価の主なものは

 ・女性の社会的地位向上のため、ジェンダーエンパワーメント測定に着目し、啓発事業を推進する。
  →この項目は、広報事業やセミナーは開催されているが、ジェンダーエンパワーメント指数の目標値が設定されていないことがマイナス要因でした。

 C評価の主なものは

 ・医師不足の悩む中山間地など巡回制度“宮崎版ホームドクター制度”の導入を行う。
  →この項目は、中山間地はもちろんのこと、県立延岡病院の医師不足も大きな波紋となっており、道はかなり険しいと言わざるを得ません。

 
 我々、行政関係者だけではなく、一人でも多くの方にマニフェストへの関心を持っていただき、“大切な1票”“民主主義の武器である1票”を投じる指標にしていただきたいと思います。

 知事は冒頭の挨拶の中で

 「参加者が少ないですねぇ・・・もっと多くの方が来てくれると思ってました・・・」

 と言われたことには実感がこもっていました。

 支持率が高い知事だからこそ、表面的な人気ではなく政策を知った上での支持が欲しいのだろうと思いました。

 芸能人は“歯”が命。政治家は“政策”が命。

 肝に銘じて、活動します!