初詣マラソンは甥っ子と一緒に走りました。
甥っ子は中学2年生。
去年までは、私が走る後を自転車で追っかけてきていました。
その甥っ子が
「今年は俺も走るよ!」
と言い出し
「そうか!でも往復15kmど!走ったことあるか?」
「学校のマラソン大会で5kmくらいが最高かな・・・」
「いいわ、お前のペースで走れるところまで走れ!いっぱいいっぱいになったら止まってもいいけど、歩くなよ!休んだ後の一歩目からは走りだそうな!」
と訳の分からぬ、私のマラソンうんちくを語って、マラソン初詣はスタートしました。
「はじめの2~3kmは準備運動と思って、楽に楽に走ればいいから!」
「こうやってしゃべりながら、周りの風景を楽しみながら走ってる方が疲れを感じないからいいぞ・・・」
「トンネルを走る時は、俺が車道側を走るから、遅れないようにちゃんと俺の横を走るんだぞ・・・・・」
余裕を持って甥っ子をリードしていました・・・神社の手前1km前までは・・・
少しずつ甥っ子の方が、私の先を走るようになりました・・・
4m・・・5m・・・
“やばい、やばい、離されてるし・・・”
一生懸命腕を振って、足を動かし、その差を縮めます。
ようやく折り返しの神社手前の参道さしかかり
「よーし、ここからはゆっくり行こう・・・」
と甥っ子をなだめる私は、実のところいっぱいいっぱいでした。
初詣でを追え、参道を下り、折り返しです。
「とりあえず、トンネルが終わるまではついて来いな!トンネルを過ぎたらまいマイペースで走っていいから。」
「分かった!ちゃんとついて行くよ。」
素直な甥っ子です。
そしてトンネルを過ぎ
「無理せんで走れよ!ちゃんと白線の内側を走らんとダメど!!」
と注意をうながす私は、やっぱりいっぱいいっぱいでした・・・
甥っ子は淡々とペースを上げ、その背中は小さくなって行きました・・・
訳の分からぬうんちくを守って、私も何とか歩かず自宅までたどり着きました。
甥っ子はすでに玄関先で靴を脱ぎ
「おかえり!見てん見てんひろき兄ちゃん(まだ私のことを“兄ちゃん”と呼んでくれます)、足んマメがつぶれて血がでちょっちゃが!!」
と無邪気に笑っています。
“兄ちゃんは途中でマメができて、痛てして、ゆっくりしか走れんかったとよ・・・”
と靴を脱いで甥っ子に見せて、言い訳をしようとした私は、若干足を引きずりながら、そのままシャワーを浴びに風呂場に急ぎました・・・
甥っ子の成長を喜ぶと共に、自分の衰えを痛感した初詣でした。
鍛え直します!