2017年発行の本、図書館リクエスト予約したので、たぶん、新聞か何かの紹介で知ったと思う。
ネイチャー写真家のジム・ブランデンバーグに憧れ、弟子入りしようと、何のツテもなく、リュック背負って北米ミネアポリスのノースウッズの森に分け入った若者。
手がかりに持って行ったのは、ブランデンバーグの写真集、住んでいる家の近くの滝の写真、載っていた手書きの地図のコピーの3点のみ。
写真(まだデジタルカメラが普及する前)も始めたばかり、カヌー(シーカヤック)を漕ぐのも初めて、いくつかの湖沼群をキャンプしながら進んでいく。
昔、カヌーイストの野田知佑のユーコン川の本などたくさん読んだこともあり、馴染みやすい。
写真初心者にもわかるように撮り方や心構えもそれとなく丁寧に書かれている。
私は一眼レフのフィルムカメラで撮ったことは1回だけ、デジタルカメラになってからは撮り方が雑になってるが、撮りたいモノへの気持ちは変わらないと思う。
湿原の朝露の場面など、あの水滴のキラキラを撮りたい!どこにピントを合わせる?というのに激しく共感。
いつだって、撮れるもの撮りたいものを探してキョロキョロ辺りを見回している。
著者の大竹英洋はこの本で2018年「梅棹忠夫山と探検文学賞」受賞、2020年土門拳賞も受賞している。
志を強く持ち続けて努力すればいつか夢も叶うのね。
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