ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

すぐ読めた本

2010-06-14 21:19:34 | Book&Art&TV

クローバーの野原


汽車通学   星守る犬

すぐに読める、買っても読み返さない、手元に置いておきたいということもないだろう本は図書館で借りる。
北海道の友だちが列車のことを汽車汽車というのがなんか変だったけれど、北海道ではJRの気動車をふつうに汽車と言うんだって。
『汽車通学』する高校生の日常とさりげない表情を切り取った鉄子のカメラマン矢野直美の写真集。
雪の積もったホームでケータイに見入る部活帰りの男子(確かこんな写真もあったかと)女子高生のキャアキャア声が聞えてきそうな朝の駅の待ち合わせ。
「ボーイフレンドなんて要らない。毎日毎日メールや電話して面倒だもん」というような女子のセリフがあった。それが楽しいか、ちょっと面倒かその境界がビミョーだな。

予約してから3ヶ月以上経ち、忘れた頃に回ってきたコミックは村上たかしの『星守る犬』。
少々家族コミュニケーションを怠っていたかもしれないが、ふつうの家庭のふつう程度のお父さんが持病の悪化とリストラをきっかけに、熟年離婚を言い出されて、残ったものはおんぼろ車と飼い犬1匹。
そして旅に出る。犬の手術費を工面するために車の中のめぼしい物を売り払って…
ここに収められた2編のコミックは確かに暗い話題かもしれないけれど、だからといって傍から見て不幸とは決められないんよねぇ。