梅田スカイビル
(そんなわけないやん、と笑った貴方、我も人の子ぞよ)
こういうときは、無理にでも出かけたほうがいいかと、思い立ったら吉日。
サークルのあと、梅田で映画見てきた。
「行かへん?」「いいよ」と、付き合ってくれる友だちが居てこそだろうけど。
『ラースとその彼女』は年末から見たいと思いつつ、そろそろ打ち切りになるかも…と。
不思議な映画です。
「そんなことありえへん」と最初に思ってしまったら、リアリティがなくなってアホらしくて見られないだろうけど、こころ優しいラースの気持が少しでも理解できるならば、最後まで引き込まれる。
父母のこと、出産間近の兄嫁のこと、トラウマのようにラースをさいなみ、内気な彼は、兄夫婦にぼくの彼女を紹介するよ、といそいそと連れて来たのがマネキン人形のビアンカ。
周りの人たちはとまどいながらも、病院の女医といっしょにラースの妄想に話を合わせてゆく。
さすがに救急車が来る場面は笑ってしまったけど。
年老いてボケたときも、こうやって、優しくできれば、きっと皆が幸せになるんとちゃうやろうか。