kissデジN・EF-S 60mmマクロ
クチナシの濃厚な香りをかぐたびに浮かんでくる思い出がある。その昔、２人で尾道・福山を訪れたことがある。堂々と行ってきますの今の世相とちがって、親にはナイショってヤツで。
今日の梅雨空のようにどんよりとした蒸し暑い日だった。
ブルーグレーの瀬戸内海もかすんだ島影も私にはキラキラ輝いて見えた。何を見ても、何を食べても、コロコロ笑ってしゃべりっぱなしの私。
開けた海沿いの道に、狭まった坂道のあちこちにクチナシの芳気が流れていた。匂いはイメージよりも深く記憶と関わっているのだろう。そういう青春が確かにあったことを、毎年この時期になるとクチナシが教えてくれる。
そして、客観的にみて、行き当たりばったりの私にしては、つかんだものは値千金？かなと思うのである。
別に昨日の記事の罪滅ぼしというわけじゃないけど。（笑）