ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

しゃくやく

2008年09月18日 | 発信
久しぶりに株分けをしてみた。
このところ芍薬割りは爺婆の仕事だったのだが、矢のような納品催促に答えなくてはならなくなったのだ。



複雑怪奇な株を、長根、片根、3芽に割る。
同じ形の株はひとつもないものからほぼ同じ株に割る。
熟練工の技と言うか芸術的な仕事と言える。

こうして割られた株は納品先でさらに根巻きやポット植えに加工されてホームセンターなどの店頭に並ぶ。

割りながら必ず1芽や2芽、根の貧弱なものができて、それは根を切り詰めて増殖用の苗になる。
1株から1つクズが出ればずっと同じ数だけ畑には苗が植えられる。

自分の苗を更新し、畑のローテーションで輪作障害を回避する。
自分がやめない限り継続可能な農業こそ本来の日本の農業の姿なのかもしれない。

昨今のハイリスク、ハイリターンの農業では儲からなくなったご時勢にちょっと考えさせられました。

今日の夕日はすごく赤かったが車に乗っていて撮り損ねてしまった。

毎日黄昏て、毎日日が昇る。

農業も継続が一番大事なのだが。

コメント (5)
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