しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

2017念10月に読んだ本

2017-11-18 09:36:08 | 日記

読んだ本の数:19
読んだページ数:2256
ナイス数:187

なんにもせんにん (チューリップえほんシリーズ)なんにもせんにん (チューリップえほんシリーズ)感想
先日、鈴木出版さんの「絵本の学校」で著者の石川えりこさんのお話を聞きました。「ボタ山であそんだころ」は石川さんの出身地の炭鉱の町のおはなし。「あひる」は石川さんの体験をもとに書かれたもの。作者が読んでもらうと気持がよく伝わるね。「流木のいえ」は表紙に入れる文字の形や配置に何十回もの検討を重ねた事を話して下さった。ご本人はとても明るく笑顔のすてきな可愛い方。「つくし」に詳しくて100個位つくしについて語れるそう。つくし図鑑を出したいそうです。この本は1~2年前の絵本の学校のおみやげで頂きました。
読了日:10月30日 著者:唯野 元弘
大造じいさんとガン (偕成社文庫3062)大造じいさんとガン (偕成社文庫3062)感想
昨年、椋鳩十について5年生にブックトークをしました。鳩十の本は既にたくさん読んでいて、何故借りてきたかと言うと、5年生の朗読指導の依頼があったからです。昨年色々調べた事でわかったのは、挿絵について。この本もそうだけど、大造さんがお爺さんに描かれている。これはおかしいのです。「まえがき」には72歳の大造爺さんが35~6年前に出会ったガンの残雪との話をしてくれたとあるので、その当時の大造は37~8歳のはず。それなのに老人の絵になっている。「まえがき」を外すのならわかるけどね。朗読する時、このポイントをどうする
読了日:10月29日 著者:椋 鳩十
お皿のボタンお皿のボタン感想
2007年11月刊。絵も、たかどのほうこさん。とにかく可愛らしいおはなし。お皿に集められたボタン達。ついていた洋服や職業で、ボタン達にもランクがあって、ボタンの種類によって性格が決まってくる。「なぞの黒岩ジョー」がいいね。大女優の衣装についていたホワイト夫人がニヒルでいい感じ、他のボタン達もかっこいいと思っていたジョーはぬいぐるみの鼻だった、ガックリ、という話。ホワイト夫人の他、船長、豆姉妹、すえっこ同盟、スミレ嬢、はりきりとっつあん、みんないいボタン人生を送ってね。
読了日:10月29日 著者:たかどの ほうこ
ふしぎの時間割 (偕成社おたのしみクラブ)ふしぎの時間割 (偕成社おたのしみクラブ)感想
1988年7月刊。2001年4月6刷。絵も岡田淳さん。小学校の朝から1~6時間目、放課後、暗くなりかけて、夜、の10個の不思議な話。最後のお話は普通っぽかったけど。学校には色々な不思議があるから、こんなこともあるかもねえ。印象に残ったのは「夢見る力」。自習中に入ってきたおばあさん。夢見る力を吸い取ろうとしている人が設置した装置を破壊する為に皆の力が必要と言う。目を閉じ、口を閉ざして理科室へ行かねばならないが、それを破ると石になってしまう。6年生の光男は友人が次々と石になる中そのミッションをクリアするのだが
読了日:10月29日 著者:岡田 淳
おともださにナリマ小おともださにナリマ小感想
不思議なタイトル。その秘密はね、キツネの学校の生徒が書いたから。入学したばかりの1年生のハルオはいつもとは違う道かなと思いつつ着いたのは、ハルオの「やまびこ小学校」そっくりで、校長先生も生徒もみんなそっくりのキツネの学校だったのです。本物とすこーしずつ違う小学校。ある日のこども達の下駄箱にはキツネ達から「おともださにナリマ小」という手紙が入っていました。そして先生にも(はっぱの)お手紙が。感動的なのは先生がすぐ、授業をやめて、キツネの学校へ遠足に行った事。おかしな手紙を受け入れ、生徒の話に耳を傾け、すてき
読了日:10月29日 著者:たかどの ほうこ
こども電車こども電車感想
2010年12月刊。挿画も岡田さん。やはりまずは賢治の「銀河鉄道の夜」が頭に浮かぶけど、「こども電車」にはバリエーションがたくさんあって、恐竜ランド、海行き、お菓子の国、メルヘンの国、おしゃれの国、とにかく自分が望むどこへでも行けちゃうのです。そしておもいっきり遊べる。夜9時前に寝る事が条件で、誰でも電車に乗れるのです。夢の中だけどね。5年1組の慧、大樹、転校生の遼、美咲、玲奈、愛、そしてクラスのこども達の友人関係が交錯していく。最後には全員が電車に乗って誤解が解けて愛も助かり、良かった。
読了日:10月29日 著者:岡田 潤
ねこが見た話 (福音館創作童話シリーズ)ねこが見た話 (福音館創作童話シリーズ)感想
惹かれる本てあるよね。どうしてもまた読みたくなっちゃった。2話目は「もちつもたれつの館のまき」。お金持の社長さんの大邸宅の7つの部屋のおかげで6人の風来坊は快適に暮らせる。3話目は「おかあさんのいすのまき」。古道具屋でついでに買ってきたいすは、お母さんが座って子に語ると、その言葉がすべて真実になるのだ。4話目は「天国か地獄か?のまき」。天国行きか地獄行きかを決める係官の前で「天国じゃなく地獄へ行きたいんだ!」ともめるばあさん。実はネコも一緒に死んで、長椅子に座り、順番待ちをしているのだ。最後のオチがいい!
読了日:10月28日 著者:たかどの ほうこ
カメレオンのレオン つぎつぎとへんなこと (岡田 淳の本)カメレオンのレオン つぎつぎとへんなこと (岡田 淳の本)感想
2011年6月刊。絵も岡田淳さん。学校に現れる「オバケ」は色々な動物に姿を変えて子ども達や先生を驚かす。カラスノエンドウやボールが巨大化したり、カエルの侍、トリケラトプス、クジラ、ワニなどにも変身。いたずらは学校だけにとどまらず近所の家々にまで広がり、だんだん手が込んだものとなる。そのうちにタクシーの運転手さんがオバケに驚いて事故をおこすという笑い話で済まなくなる事態となり、それを救ったのが、小学3年生のアリサだった。さてオバケの正体は?そしてオバケが嫌いなものは何だったのか?校庭のクスノキから現れた探偵
読了日:10月28日 著者:岡田 淳
花のれん (1985年) (大活字本シリーズ)花のれん (1985年) (大活字本シリーズ)感想
普通の版がないので仕方なく借りる大活字本。上下の2冊。 今から30年も前に3200円とはかなりの高額。 限定500部です。NHK朝ドラ『わろてんか』は吉本興業の創始者、吉本せいの生涯が原作ですが、1958年に山崎豊子が書いた『花のれん』も、「せい」がモデルです。 『花のれん』は映画化やドラマ化されていますね。 生い立ちなど真実に近いのは、こちらの方ですね。「吉本興業ヒストリー」も興味深いです。こちら⇒http://www.yoshimoto.co.jp/100th/history/
読了日:10月20日 著者:山崎 豊子
七五三だよ 一・二・三七五三だよ 一・二・三感想
なかなかない七五三の絵本。長野さんが昨年(2016年)10月に刊行。絵が可愛くて気持ちがうきうきするね。5年生に読んだ。「みんなの七五三を思い出してね。次は成人式だよ。」と。リアル年齢に読むにはちょっと説明が長いかな。着物の着方、千歳あめの由来など。家族総出で前日からの準備、当日の慌ただしさ、終えたあとの家族でのごちそう、生まれたころのアルバムを見て、と一日が丁寧に描かれて好感が持てる絵本です。我が子の七五三を思い出します。
読了日:10月20日 著者:長野ヒデ子
おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん感想
5年生のクラスで読む。真ん中あたりから「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの・・・」と延々と続く部分をどう読むかが問題で、10回位読んでから「以下省略」と言って省いたのだけど、なんか面白くないなあ。10年ほど前に読み方が面白い人がいて、ゲラゲラ大笑いしたのだけれど、私が読むといまいち。スミセイおはなし広場の候補にと選書するもパス。お話は、自分の祖先を考えるいいはなしです。
読了日:10月20日 著者:長谷川 義史
悦ちゃん悦ちゃん感想
読んだのは9月。NHKTVドラマ『悦ちゃん』を観て、『娘と私』を読了して、それからこの『悦ちゃん』へ。 図書館では「大活字本」しかなく、借りたのだけど、読みやすいね。 重いのが難点なるも、どんどん読み進めるので気持ちがいい。
読了日:10月20日 著者:獅子文六
ひっこし (おはなしなーに)ひっこし (おはなしなーに)感想
1991年発行。26年前のものなので、倉庫の匂いがする。中国の昔話らしい。3軒並んだ真ん中の家のウサギ目線で描かれる。隣のブタは掃除が嫌いでごみだらけ。ゾウはきれい好きだけど、掃除の仕上げに池の水を撒くので大迷惑。ふたりとも早く引っ越さないかと願っていたら、ついに2軒とも越すことになり、ウサギは大喜び。・・・ところが、ブタとゾウは家を入れ替わっただけ。でも、家が変わったら、ブタもゾウも気持や態度も変わって、良くなったのである。これはなんだろう、何かの教訓か?
読了日:10月15日 著者:夏目 尚吾
だれかな?だれかな?―どうぶつのもよう (年少向写真かみしばい―どうぶつとあそぼ!)だれかな?だれかな?―どうぶつのもよう (年少向写真かみしばい―どうぶつとあそぼ!)感想
身体の模様でだれかを当てる写真紙芝居。書店で幼児(4歳~)に読む。トラ、シマウマ、キリン、パンダ。すぐわかるのもわからないのもあるね。幼稚園以上向け。写真ははっきりしてきれいです。
読了日:10月15日 著者:中村 翔子,内山 晟
たべたいなたべたいな (乳幼児かみしばいいないいないばあ)たべたいなたべたいな (乳幼児かみしばいいないいないばあ)感想
色がはっきりして、あざやかで可愛い。幼児向けの紙芝居。「これはなーに?」「たべてるのはだーれ?」と当てっこできる参加型。りんごがくまで、バナナがさる。うんこれはまあまあ。クッキーを食べているのがアリ、というのがふ~んだね。最後に赤ちゃんが食べているのはプリン。すぐ見せないで「ぷるぷるしてるものだよ。」とか質問したりして演じ方に工夫すると話を引き延ばして楽しめるかな。
読了日:10月15日 著者:いのうえ 栄
おおきなぼうし (おはなしなーに)おおきなぼうし (おはなしなーに)感想
ぞうさんのぼうしがあまりに大きいので、みんなはくすくす笑うのですが・・・。雨が降ると傘になり、荷物を運ぶかごになり、赤ちゃんのゆりかごになり、ボートになっておぼれているねずみさんを助けたりもします。みんなの役に立っているんだね。
読了日:10月15日 著者:木曽 秀夫
なにひっぱってるの (おはなしなーに)なにひっぱってるの (おはなしなーに)感想
カメさんがひっぱっているひもを、ウサギさんが「なにひっぱってるの?」と聞きます。「いいものひっぱてるんだ。」「じゃ、わたしにもひっぱらせて。」タヌキもクマもキリンもゾウもあとからひっぱります。ヨイショ、ヨイショ。さてみんあがひっぱってきたものは何だったのでしょうか。心がほんわか温かくなる紙芝居。今は秋ですが、野原の景色から、春に読みたいな。
読了日:10月15日 著者:阿部 恵
祈りの幕が下りる時祈りの幕が下りる時感想
2018年1月27日に映画が後悔されるので、読んだ。「新参者」シリーズは日本橋、人形町が舞台というのが気に入っていて、日本橋は好きな街である。加賀恭一郎は阿部寛のはまり役であり、本を読んでいても阿部さんの顔がイメージで浮かんでくる。加賀の失踪した母親の百合子さんが事件にからんできて、その生い立ちが明らかになる。人の良い押谷道子は何故殺されなければならなかったのか、昔の友人である女性演出家の壮絶な過去、父娘の絆、緻密な捜査と卓越したカンで、最後にはすべてが繋がっていくという東野さんはさすがである。
読了日:10月11日 著者:東野 圭吾
新潮日本文学〈24〉獅子文六集 (1973年)新潮日本文学〈24〉獅子文六集 (1973年)感想
『娘と私』獅子文六。 昭和の流行作家の小説はさすがに面白い。 特にこれは自伝的小説であり、『悦ちゃん』のお話も、ここから生まれた。 獅子文六の娘さんの本名は巴絵さん。(小説では麻理) 大正14年の生まれ。ご存命なのでしょうか。フランス人のお母様は亡くなり、文六さんはシズ子さんと再婚。 戦争を挟んで3人で暮らし、シズ子さんが亡くなった翌年の58歳で文六さん、再々婚して、長男が生まれています。獅子文六さんの本名は、岩田豊雄。獅子は百獣の王ライオン。文六は、「文豪(文五)」の上をゆく、とう意味からだそうです。
読了日:10月06日 著者:


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