しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

2016年6月に読んだ本

2016-07-06 11:17:50 | こんな本読みました

読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1089ページ
ナイス数:72ナイス

おれがあいつであいつがおれで (角川文庫)おれがあいつであいつがおれで (角川文庫)感想
読んだのは1989年版、旺文社創作児童文学。絵は長谷川集平氏のものです。この文庫版のイラストよりずっと合ってる気がします。この物語は映画『転校生』大林宣彦監督で、よく知っていました。書かれたのが1980年で、その2年後の1982年に映画化されたのでした。その後2007年にリメイク版が出たようです。身体が入れ替わるというシチュエーションは、その後、小説やドラマや色々あったけれど、このお話が元祖ではないでしょうか。映画はとても印象的だったので、場面場面を覚えていて、原作と比較したりして楽しみました。
読了日:6月27日 著者:山中恒

 


むしばいっかのおひっこし (講談社の創作絵本)むしばいっかのおひっこし (講談社の創作絵本)感想
まだ登録していなかった事にびっくり。大好きなにしもとやすこさんの2作目。「たこやきかぞく」がすごくつぼにはまりました。この本も同じく。もう何十回読んだ事か。あちこちでも読みました。こどものイメージする虫歯菌は、バイキンマンのようなのが、口の中にいて、歯をツルハシでざっくりざっくり掘っていくというもので、まさにそのまま。むしば不動産が「歯磨きしない物件」を案内するのが面白い。これを読んだあとは、子ども達は思わず自分の口を手でおさえてます。
読了日:6月27日 著者:にしもとやすこ(絵・作)

 


ねこのピート だいすきなしろいくつねこのピート だいすきなしろいくつ感想
とにかく前向き!元気が出る絵本。参加型であり、読み手がテンション高く、歌も歌わないといけない。4年生のクラスと6年生のクラス、書店3か所で読んできました。6年生は小さい声ながら、「あか」「あお」と言って、歌も歌ってくれました。大人だと、水の中に入ったら、茶と青と赤と混じったら、灰色っていいたくなるけど、こども達は素直に「しろ!」と台本通りに言ってくれました。じつは、この本読んだのは、翻訳者の大友剛さんのコンサートを聞いたから。ご本人がピアノを弾きながら読むのを見て、感激しました。
読了日:6月27日 著者:エリックリトウィン

 


あなのはなし (2010年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき)あなのはなし (2010年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき)感想
これは、語りでも有名な話。くつしたにできたあなはくつしたをのみこんで、旅に出るあなとドーナツ、かえる、つばめ、ひつじなどが同行。休んでいるところを狼に食べられるのだけれど、あなのおかげで全員助かり、旅を続けるというもの。ストーリーの面白さがいきている。「あな」を絵ではどう表現するのかが興味深いところだったが、普通に黒い丸でふーん。なんというか、私の想像では、ブラックホール的なイメージだったので。でもこれしか描きようがないですものね。
読了日:6月27日 著者:ミラン・マラリーク;中野真典


きょうのくだものなんだろな? (あかちゃんかみしばいいっしょにこんにちは)

きょうのくだものなんだろな? (あかちゃんかみしばいいっしょにこんにちは)感想
参加型紙芝居。表紙のリンゴ、バナナ、みかんを何だろうなとそろそろとあけていき(だいたいすぐわかってしまう)、皮をむいた絵がでてきて、みんなで食べようという流れになる。小さい子はみな、むしゃむしゃと食べる真似をしてくれて、どんどん前に来て、自分で紙芝居の絵からもらってむしゃむしゃするよ。最後のイチゴは小さいのがたったひとつだけ。みんなで食べるのには小さすぎるね。脚本にはないけれど、私は誰かに、あるいはみんなで、魔法の呪文を唱えて、イチゴをたくさんに増やします。これなら皆で食べられるね。
読了日:6月27日 著者:こがようこ,土田義晴

 

 

おじいちゃんの青春おじいちゃんの青春感想
ごく普通の高校生が(多分現役時代に)記した、おじいちゃんの戦争の記録。この国は、一部の人間が勝手に始めた戦争に無理やり行かされて、命を落とす。戦争はちょっとしたささいなきっかけからはじまり、それは上に君臨する人間が自分の利益の為に行っているのだ。
読了日:6月26日 著者:平野まや

 

 


はるか遠く、彼方の君へ (一般書)はるか遠く、彼方の君へ (一般書)感想
タイムトラベル物は好きなジャンル。800年前の源氏と平氏の時代にタイムスリップしてしまった高校生3人。一の谷の合戦、壇ノ浦の戦い、平清盛、源義経、弁慶、静御前、断片的にしか知らない歴史、急に興味を持ち、関連本を読んでみた。へえ、そうだったんだ。義経と兄の頼朝との確執、北条氏との関わりなど、今頃わかった次第。高校生達はこの歴史に絡んでいく。作者は、義経は実は源氏の頭領ではなく、拾い子だった、とか、海に浮かぶ旗の扇の的に矢を射るのが那須与一でなく高校生の華月だったとか、義経をかばって矢を受けたのが(続く)
読了日:6月26日 著者:安澄加奈

 


つづきの図書館つづきの図書館感想
表紙絵がなんといっても素敵です。手に取って読みたくなる、まさに「ジャケ買い」したくなる本。でも私が読む事にしたのは、数か月前に読書仲間の「都築さん」が倉敷に「つづきの絵本屋」をOPENしたからなのです。何か関係があるのかなと読んでみた次第。絵本の中の王様、狼、座敷わらし、幽霊が図書館司書の桃さんの前に現れて、「つづきが知りたいんだよー」と言うのです。「つづき」とは、本を手に取ってくれた子のその後の事であり、ひとつひとつ解決していく度に、暖かい気持になります。最後はとても感動的であります。
読了日:6月12日 著者:柏葉幸子

 


広岡浅子の生涯 (別冊宝島 2387)広岡浅子の生涯 (別冊宝島 2387)感想
ドラマも終わったし、浅子さん関連の本も読み終えているのでもういいか、と思っていたら書店にこの本があり、浅子さんだけでなく、明治の時代の女子先駆者達のことも出ている為、さっそく図書館にリクエスト。浅子さん以外にも活躍した女性は何人もいて、私の大学の創始者の名前もありました。他に、ゆかりの政界、財界人や時代背景など、写真もあり、楽しめます。
読了日:6月12日 著者: