しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

かささぎ

2008-10-26 14:53:23 | こんな本読みました

512kyqv0zl__sl160_aa115_ ジェームス三木 著    NHK出版

NHKドラマで、これを観て、壮大なメロドラマに感動。

戦争中、旧朝鮮人の木戸と朋子の大恋愛。

 2人で密航したりして、何度も朝鮮と日本を行来きして、やっと終戦後に一緒になれたのに、三木は密入国者として、強制送還されてしまう。

 国境に阻まれて、仲を引き裂かれるふたり。

 恋愛は、障害があるほど、燃え上がるというけれど、この二人にも、そういう側面はあるかもしれない。

 音信不通のまま、20年後に再会を果たして、互いの気持ちを確かめあう場面でほっとする。

 人間は、いつも悲しい、いつも苦しい。 そして、時の流れは、人の心を変えていく。

 当たり前のわかっている事で、そうして人間は、生きていかなければならないのだと、つくづく思う。


あなたは絶対!運がいい

2008-10-26 14:35:06 | こんな本読みました

Book1_7l 浅見帆帆子 著   グラフ社

 私は、いつも、『聞かせやけいたろう』、坂口慶さんのブログを読んで、元気をもらっている。

 何故、元気をもらえるかというと、彼がプラス思考だから。

 物事をいい方向に考えていて、悪い事でも、「よかった」と思える、思うようにしている所。

 だから、彼は、たった2年あまりの読み聞かせ歴なのに、新聞・雑誌・TVなどマスコミで取り上げられ、「読み聞かせ」を仕事としてやっていかれるまでになったのである。

 世の中で、成功している人というのは、このようにプラス思考でとらえられる人なのである。

 帆帆子さんは、自分で実践して、この効果を体験しているから、この本を書いた。 

 なんと、100万部の売り上げで、書店ではベストセラーとなっている。 版も平成15年時点で、16版!!! すごい。

 それだけ、ニーズがあるという事で、私ももちろん、これをすぐ実践すべく、思考を切り替えている。

 プラスパワーがたまるコツを少しだけ、書くね。

☆ 日常生活の小さな事にイライラしない

☆ いつも笑顔で過ごす

☆ 家族や友人、身近な人と円満に過ごす

☆ その時、目の前にあることに、全力を尽くす

☆ 自分の行いをよくする

☆ 自分の行いを振りかえる


将軍家御典医の娘が語る江戸の面影

2008-10-18 20:57:15 | こんな本読みました

32070869  安藤優一郎 著    平凡社新書

 桂川みねの語り書き、『名ごりの夢ー蘭医桂川家の娘に生まれて』の本から、江戸の終わりの様子を窺う。

 「みね」は、幕府の奥医師桂川甫周国興の娘で、経済的にも恵まれた家庭に育っている。

 父は、蘭医で、彼の元には、福沢諭吉、西郷隆盛、勝海舟、大隈重信、江藤新平、副島種臣など、幕末維新史に出てくる有名人が集っていた。

 母方は浜御殿奉行で、資産家。

 父と母の結婚は、なんと将軍の名指しによるもので、直に将軍の脈をとる奥医師は、高い地位にあった。

 住まいはいくつか変わるが、なんと浜御殿にも住んでいた。 浜御殿というのは、現在の浜離宮で、江戸時代は、将軍の別荘であった。

 「みね」の生まれたのが安政2年、12代将軍家慶の時代であり、14歳で幕府の滅亡を経験するのだ。

 こども時代の華やかで、趣のある江戸の風景を懐かしみ、それをきっかりと記憶にとどめている。

 新政府になると、みねの父は、職を失ってしまい、桂川家は苦境に立つのだけれど、新しい人生を歩み始める。

 安藤先生の本を立て続けに読んだが、これが一番面白く読んだ。

 安藤先生のブログは下記 ↓

http://www.geocities.jp/yu_andoh/index.html


徳川将軍家の演出力

2008-10-09 22:31:46 | こんな本読みました

31828465  安藤優一郎 著  新潮新書

 江戸における、徳川将軍家の威光、葵の威力、とはどんなものだったのだろう。

 家康から間もない時代は、武力で抑える事ができたけれど、時代が進んで平和が続くと、違う形での「ご威光の演出」をしなければいけない。

 外国人から見た「しー」という魔法の言葉。

 日本人の私たちは「しー」と言われれば、今の時代でも静かにするように、訓練され、暗黙の了解がなされているが、外国人からすると、不思議なのだそうだ。

 鷹狩りのシステム、お成り、など、徳川のブランドを保つために、幕府は知恵を絞っていたのである。


観光都市江戸の誕生

2008-10-09 21:00:07 | こんな本読みました

31549277  安藤優一郎 著   新潮新書

 江戸時代は、観光旅行が盛んだった。

 特に江戸は最大の観光地で、100万の人口があり、神社仏閣、歌舞伎など、地方から、大勢の観光客が集まった。

 紀州藩士、酒井伴四郎による『江戸発足日記帳』には、江戸勤務となった伴四郎があちこちを観光した記録が残されている。

 人が集まれば、食べ物屋が繁盛し、伴四郎の日記にも、飲食の記述が多い。

 ご開帳で集客する寺社、流行に飛びつく人々など、今日に通じるあれこれは、人間は時代がかわっても同じだなあと納得。


池袋ウエストゲートパーク

2008-10-09 20:15:50 | こんな本読みました

30454372  石田衣良 著      文芸春秋

 池袋駅前の果物屋の息子、誠が主人公。

 西口公園を中心にうごめく雑多な人々。 ナンパ、売人、ヤクザ、風俗などの人間の間を縫って、誠が「ひとの為」に事件を解決する、4つのストーリー。

 池袋は、割と知っている街なので、話に出てくるロサ会館、芸術劇場、丸井、東武百貨店、ジュンク堂、サンシャイン通り、池袋病院、東池袋公園、などなど、イメージが湧いて、頭に情景が浮かぶ.

でも、誠は、あまりにカッコよすぎ。 警察にも顔がきくし、電話1本で協力する仲間が集まるし、信頼されているし、事件にか関わっても、自分は全く汚れず、正義を貫いてしまうのだから。

 『チッチと子』とは、全然違うけど、若者の描き方がすっきりとして、軽快なテンポが小気味よい。

 最後がうまく収まる、というのが嬉しいね。

 場所が実在するだけに、ホントにこんな事が池袋の街に起こっているの?と思ってしまうけど、それはもちろん、フィクションで、でもある部分は本当にある事なんだろうな。


江戸城見学

2008-10-02 00:30:10 | 行ってきました

081001_1523  江戸城見学ツァーに参加してきました。

 NHK文化センターが主催。 江戸・都市研究家の安藤優一郎先生がガイドです。

 皇居東御苑は一般に無料で開放されていて、誰でも入る事ができます。

 入る時に札を貰い、出る時に返さなくてはいけません。

 中に宮内庁警察があり、自転車で警官が巡回しています。

 見学コースは大手門→同心番所→百人番所→大手中の門(この写真)→富士見櫓→松の廊下跡→富士見多門→天守閣跡→汐見坂→二の丸庭園→平川門 という順番。

 約2㎞を、途中休憩入れて2時間で歩きます。

 距離は少ないけれど、坂の上り下りなどあるので、体が弱い人はちょっと大変かも。

 先生が、ポイント毎に説明してくださるので、すごくよくわかって、数百年前を想像しつつ歩きました。


江戸城ー平川門

2008-10-01 23:54:29 | 行ってきました

081001_1527  さて、平川門で解散となりました。

 橋は木で出来ていて、趣があります。

 大奥の女性は、この門から、橋を渡り、江戸城へ出入りしたそうです。

 NHK『篤姫』で、江戸城が明け渡しとなる時、篤姫もここから駕籠で出てくるそうで、この橋が放映されるでしょう。

 この橋の前が毎日新聞社のビル。 その下が地下鉄東西線です。


神保町

2008-10-01 23:43:50 | 行ってきました

081001_1537  ほとんどの参加者が、東西線の竹橋から帰るのと離れて、ひとり、神保町へ向かいました。

 また、「白金高輪」へ行ってこようと思ったのです。

  子供が生まれる前の約6年間、私は神保町で仕事をしていました。

 お昼休みに、足を延ばして、竹橋の毎日新聞社や、パレスサイドビルまで、昼食に行ったりしていました。

 でも、大手門までは行かなかったなあ。

 大手門からほんの5~6分の距離でした。

 如水会館、学士会館、共立講堂など、懐かしい建物を通り過ぎ、見えてきました、小学館ビル。

 このビルの地下が都営地下鉄、「神保町駅」です。


小学館ビル

2008-10-01 23:29:12 | 行ってきました

081001_1615_2  私の勤務する会社が、小学館ビルの七階と八階のフロアを借りていました。

 エレベーターは小学館の人達も一緒に使うので、途中階の編集部の雰囲気などが感じられて、おおいなる興味を持ちました。

 大きいビルなので、一階には交通公社があり、頼まれてよく、出張の航空券を買いに行きました。

 地下は、レストラン街。 パンやアイスクリームの売店もあり、昼食後はアイス買ったり、喫茶店でコーヒーゼリー食べたりしていました。

 並びには集英社があります。

 そして、当然、すぐ先が神保町の古書店街。

 仕事帰りにいつでも寄れる状況にありながら、思うように寄れなかったのは、結婚していて、すぐ帰らないとスーパーが閉店してしまうため。

 お昼休みに歩くこともありました。


大きな木

2008-10-01 23:22:14 | 行ってきました

081001_1617  神保町から都営地下鉄で6駅目が『白金高輪駅』。

 えーっ、こんなに近かったんだ。 もっとも、私が仕事している頃は、都営地下鉄がここまで延びていなかったから、遠回りしていかなくては行けなかったのだけど。

 9月に来たばかりなので、すいすいと母校の小学校まで歩いて行く。

 前回、気がつかなかったけど、氷川神社の前を通っていて、「あ、ここにNさんの家があったはず」と階段をあがるも、そこはマンションになっていて、神社の境内は昔の面影がちらりとあった。

 この木は「大きい木」とこども達が呼んでいて、樹齢何年だろう、戦前からあったのではなかろうか。 

 この木の右手が小学校。左手50m先がわが家だった。

 「大きい木」めざして、自転車の練習したり、競争したりしていた。この町のシンボルである。


長寿庵

2008-10-01 22:50:06 | 行ってきました

081001_1700  五の橋のたもとにある、日本蕎麦『長寿庵』。

 うちではここからよく出前をとっていました。

 私の注文は、必ず「おかめうどん」でした。

 橋の下に流れる川はドブ川で、現在もやはり同じくドブ川でした。

 渋谷川から流れるもので、港区に入ると古川と呼ばれます。

 少し歩くと「四の橋」があり、「一の橋」「二の橋」「三の橋」もあります。 

 もちろん「古川橋」も。

 橋のすぐ脇が首都高速で、私が小学生、東京オリンピックの頃、この高速ができました。

 お友達の家が乾物屋さんで、立ち退きとなり、少し離れた所に立派なビルを建てて移転したのが記憶に残っています。


おかめうどん

2008-10-01 22:28:24 | 行ってきました

081001_1708  おかめうどんって、なにが「おかめ」かというと、たぶん、この煮込んである「お麩」がはいっているから。

 かまぼこ2枚とタケノコ、小松菜、なると、のシンプルな具。

 食べてわかった。

  懐かしい味。

 濃い醤油の出し汁。 これよ、これこれ。

 まさに東京のうどん、江戸の味。

 お麩の濃い味もいいね。