しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

2014年3月に読んだ本

2014-04-06 23:28:39 | こんな本読みました
2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:1986ページ
ナイス数:242ナイス

大人のための絵本セラピー 絵本はこころの処方箋大人のための絵本セラピー 絵本はこころの処方箋感想
 著者の岡田達信さんの講座で購入。もちろん、サインしてもらったよ。スマートでダンディで、目がきらきらしていて、素敵な方です。「絵本セラピー」とはなんぞや、絵本で何するの?という疑問をもって受講したのです。『えらいえらい!』の絵本を一緒に拍手しながら読んで、そのあと4人グループで「自分のえらい事」を紙に書いて発表し合い、みんなで、それはえらいねえと拍手で褒め合う。『りんごがたべたいねずみくん』では、読んで思った事、気づいたことを紙に書いて、やはりグループで発表する、という大人のワークショップのような感じ。
読了日:3月27日 著者:岡田達信
歪笑小説 (集英社文庫)歪笑小説 (集英社文庫)感想
出版社、編集者はこういう構造なんだねえ。それは多分ある程度は事実なんじゃないかと思う。とすると、作家というのは大変な職業だね。『罪な女』は、新たに担当となった美人編集者に恋する作家。編集者は作家をベタほめするので好意と誤解されるのだ。どの作家にも同じように誉めまくるのを知らず、自分だけへと誤解する作家・・・ありそう。『小説誌』は中学生がお父さんの出版社を職場見学する話。月刊小説誌の連載は何のためにあるのかという鋭い指摘。確かに連載小説は途中からでは筋がわからないので、私は読まない。ほんとにその通りだね。
読了日:3月26日 著者:東野圭吾
今夜は心だけ抱いて (朝日文庫)今夜は心だけ抱いて (朝日文庫)感想
『秘密』や『転校生』や『4日間の奇跡』、あと「クレヨンしんちゃん」なでもおなじような身体の入れ替わりというネタ、これをどうアレンジして、どんな結末になるのか、結末が気になって、一気に読んでしまった。身体が変わることにより、見えなかったものが見え、違う考えができる、そして人間とは案外どんな状況でも受け入れて対応できるものなのだなあ。結末は『秘密』にちょっと似ていたね。BSで現在ドラマ放映中なるも、まだ1回も観ていない。
読了日:3月25日 著者:唯川恵
たまごがころべば (中川ひろたかシリーズ)たまごがころべば (中川ひろたかシリーズ)感想
以前におはなし会で読んだ時は歌わずに読んだだけだったけれど、これは是非歌いたいね。短い文なので12場面でも長くない。「風が吹けば桶屋がもうかる」式の、ちょっと意味はちがうけど、ある事を原因として次の事象に発展していくという発想がおもしろい。最後はこの、めんどりがたまごを生む場面にもどって、エンドレスに続くのである。
読了日:3月24日 著者:中川ひろたか,和歌山静子
すかたんすかたん感想
『恋歌』がよかったので読んでみた。まかてさん、直木賞とったので図書館の本を借りる人が多くて、他の著書がまわってこない。 「すかたん」とは「当てが外れること」「だまされること」の意味だそうで、江戸のちゃきちゃき娘が夫に先立たれて、船場の河内屋という青物問屋で働くさまざまな出来事である。ちょっと気になるのが、主人公知里の心の中のひとりごと部分。そこだけ読むと現代の女の子と同じしゃべり言葉のようで、ちょっと違和感がある。登場人物がそんなに悪人もいなくて、気持のいいお話として楽しめた。
読了日:3月24日 著者:朝井まかて
魔女の宅急便 (福音館創作童話シリーズ)魔女の宅急便 (福音館創作童話シリーズ)感想
アニメの印象が強くて、知ってるつもりでいたけれど、今回実写版の映画を観るにあたり、原作を読むことにした。「魔女のおかあさんは、女の子が生まれると、同じ時期に生まれた黒猫をさがして、いっしょにそだてていきます。そのあいだに、女の子と黒猫はふたりだけのおしゃべりができるようになるのでした。」へー、そうだったんだ、だからキキはジジと言葉がつうじるんだね。林明子さんが挿画を描いていたのね。今とはタッチが違うけど、いい雰囲気がでている。映画はキキの生まれた町の設定から違うけど、それはそれでいいお話に仕上がっていたよ
読了日:3月24日 著者:角野栄子
サンドイッチサンドイッチ (こどものとも年少版劇場)サンドイッチサンドイッチ (こどものとも年少版劇場)感想
普通サイズのは何回も使ったけれど、これは大型絵本。私はサンドイッチが大好きで、初めて読んだ時、我慢できずに材料を全部揃えて作ってしまった。パンにバター塗ってレタス、トマト、チーズ、ハム、きゅうり、茹で卵、マヨネーズをのせ、もう1枚のパンではさむ。ここで問題はチーズがチェダーチーズである事。オレンジ色で穴のあいてる、「トムとジェリー」にでてきそうな三角の塊のチーズ。スーパーでスライスタイプを購入。ハムは円筒形で人参、インゲンなどの野菜が入ったタイプを探すのに苦労。なんとか本の通りに出来上がり、いただきます!
読了日:3月9日 著者:小西英子
おやおや、おやさい (幼児絵本シリーズ)おやおや、おやさい (幼児絵本シリーズ)感想
普通サイズ。登録してなかったので今登録。大型絵本でみるとまたひと味ちがうよ~。
読了日:3月8日 著者:石津ちひろ
大型絵本>おやおや、おやさい (こどものとも年少版劇場)大型絵本>おやおや、おやさい (こどものとも年少版劇場)感想
小さい本は何度か読んだので、今回は大型絵本。あれ、画像がないぞ。 赤ちゃん本舗おはなし会では、常連のももちゃんがこの本が好きで、その訳をママが教えてくれた。保育園の運動会でよーいどん、で走って、この野菜のカードを拾って、それを持ってゴールするのだけれど、ももちゃんは「とうがらしとうさん」を持って、絵本の通りに1等賞だったんだって。書店では3歳のりく君が「にんにく、がんばれー、にんにく、がんばれー」と応援してくれた。他の子もつられて応援するので、私の読む声が消されそうな位だった。何故か幼稚園児に人気。
読了日:3月8日 著者:石津ちひろ
いっしょにおふろいっしょにおふろ感想
ポップアップ絵本だよ。幼児より、もちょっと赤ちゃんよりに向いてる。あひる、くま、あしか、、くじら、たこ(これが一番迫力がある)、どれもがお風呂のおもちゃ達。
読了日:3月8日 著者:カーラ・ディジス
これはりんご (中川ひろたかシリーズ)これはりんご (中川ひろたかシリーズ)感想
こういう早口でダダダダダ、とまくしたてるのは自分的に好きで、一時期よく読んだ。今回は何年ぶりかでおはなし会で使おうと考える。小学校でも読んでみるつもり。しりとりがつながっていくというのを最初にやってみるといいかもしれない。りんご→ごりら→らっぱ→パンダ・・・という具合。
読了日:3月8日 著者:中川ひろたか,和歌山静子
にじをみつけたあひるのダック (主婦の友はじめてブックシリーズ)にじをみつけたあひるのダック (主婦の友はじめてブックシリーズ)感想
購入したのはもう7~8年も前。すごい久々におはなし会で使ってみた。この本の特徴は扇のような形、ページごとにカラフルな色が美しい。1ページめくるたびに上部に変化があり、最後は素晴らしい虹が現れる。
読了日:3月8日 著者:フランセスバリー
かめのえんそく (教育画劇のかみしばい)かめのえんそく (教育画劇のかみしばい)感想
ユーモラスな絵の画像がないなんて・・・残念。イギリス民話。 かめの一家の遠足の様子なんだけど、かめだから、すべてがゆーっくりモード。3日かかってサンドイッチを作り、5日かかって荷物ができて、3年たってやっと到着。お弁当食べようとしたら、缶切りがなくて、ぼうやが家にとりにもどる。待っているとうさん、かあさんは何も食べずに1年待ち、2年待ち、ついに6年も待ってしまうのだ。そして・・・あとは読んでね、お楽しみ。
読了日:3月8日 著者:なかややすひこ
たんぽぽ (絵本のおくりもの)たんぽぽ (絵本のおくりもの)感想
春に読みたい本。絵が大きくてシンプルで見やすい。特に綿毛になった後が圧巻。見開き4ページにわたり、綿毛が飛んでいく。「はらっぱじゅうがわたげになる」というページはすべてのたんぽぽが綿毛で圧倒される。私は綿毛のたんぽぽが一番好きなの。ふーっと吹いて、どこへ飛んでいって芽を出すのかなあって想像する。
読了日:3月8日 著者:甲斐信枝
むすんでひらいてむすんでひらいて感想
2014年2月刊。まだ出たばかり。新井洋行さんの絵はすごく可愛い。だれでもが知っている「むーすーんでひーらーいーて」が絵本になったよ。読み始めるとこども達が一緒に歌ってくれる。読み終えたらもちろん手遊びもやっちゃう!
読了日:3月8日 著者:新井洋行
かがくのとも 2014年 03月号 [雑誌]かがくのとも 2014年 03月号 [雑誌]感想
『へんしんするゆび』宇田敦子さく。穴があいていて、指をいれるとウインナーになったり、えびせんになったり、くれよん、ケーキのローソク他いろいろに変身。おはなし会で使うと好評だよ。
読了日:3月8日 著者:
海の天然サプリ 「煮干し」のレシピ (ボケないための“食べるケア")海の天然サプリ 「煮干し」のレシピ (ボケないための“食べるケア")感想
2月11日の『煮干しの解剖教室』用に図書館へリクエスト。やっと手に入ったのは講座が終わってすーっと経ってから。でもまあ、残った煮干しがたくさんあるからね、これ見て色々つくりましょ。 不満は、煮干しオンリーの料理と思っていたのに、「煮干し」を使う料理は少なく、ちりめんじゃこ、かえり煮干し(カタクチイワシの稚魚)、ししゃも、しらす干し、桜海老などの、「煮干し」以外の料理が多い事。満足した所は「煮干しの栄養」「健康効果」「脳の老化予防」など。「あなたの脳力度診断」で私は「記憶力と集中力は非常によい」だった。
読了日:3月8日 著者:
文藝春秋 2014年 03月号 [雑誌]文藝春秋 2014年 03月号 [雑誌]感想
芥川賞受賞作『穴』小山田浩子は、まるで「不思議な国のアリス」のように、「黒い獣」を追いかけて穴に落ちる。多分、穴に落ちた所からアリスのような不思議な世界に入ってしまったのではないか。それはとても現実的で至極普通の世界なのだけれど、少しずれた世界。主人公の「あさひ」の心象風景なのか。とすれば、きっと私も穴に落ちた事があり、主人公と同じく、穴からもがき這い出し、何かを探し続けている。
読了日:3月8日 著者:
恋歌恋歌感想
近年、幕末物は人気があるのだろうか。去年のNHK「八重の桜」の新島八重のように、時代に翻弄されたひとりの女性にスポットをあてた物語で、八重をそれまで知らなかったように「中島歌子」という人も初めて知った。樋口一葉の師匠であったという方が有名であるようだ。この小説の内容はフィクションも交えながらほぼ事実であり、興味の湧いた女性である。自伝風でありながら、なぜ、弟子の三宅花圃が自伝をみつけるという構造にしたのかは最後に明らかになる。
読了日:3月8日 著者:朝井まかて

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