しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

2006-11-28 22:38:11

2006-11-28 22:38:11 | インポート

Kokkanohinkaku 藤原正彦 著   新潮新書

 語学が堪能な藤原氏の、「一番大事なのは国語である」という主張は、ここでも書かれている。

論理で解決できない事はたくさんあり、情緒が大切である。日本人にはこの情緒や高い道徳性があるのだから、これをのばしていかなくてはならない。

また、小学生からパソコンとたわむれていたら、将来、パソコンを作れる人がいなくなってしまう。

インドでソフト産業が盛んなのは、小学校から数学に力を入れていて、どんな田舎のどんなみすぼらしい店の従業員でも、計算を電光石火のごとくにして、間違えない。

 日本人の算数能力は、「ゆとり教育」のおかげでレベルがさがってしまった。 

 藤原氏が確信している事柄は、説得力があり、なるほどとたくさん納得してしまう。