秋山とも子/作 童心社
埼玉県鶴ヶ島市脚折では、昔から日照りの時に雷電沼のほとりにある脚折雷電神社で祈願をすると、必ず雨が降ったと言われていました。
ところが、村人がこの池の一部を縮めて田んぼにしたことで、せまくなった池に、主の大蛇が住めなくなり、群馬県板倉の雷電 神社の池に移ってしまいました。
大蛇がいないので、雨が降らなくなり、村人は相談して板倉雷電神社で一晩中祈願して、池の水を竹筒にいれて脚折の雷電神社に持ち帰ったとたん、雨が降り出したという。
脚折の「雨乞い」は江戸時代中頃に記録があり、明治10年には雨乞いの為の龍蛇を作って池にいれたという記録があります。
この行事は国選定無形民俗文化財・鶴ヶ島市指定無形文化財として大切に保存・保護され、4年に一度のうるう年に脚折の人々によって行事が取り行われています。
絵本は前年の麦をまくところから、当日の龍蛇(りゅうだ)を作って町を練り歩き、雷電池(かんだちがいけ)へ入って解体するまでが詳しく、リアルに描かれています。
龍蛇を作るのには麦わら570束、竹80本が必要で、長さ36メートル、重さ3000キロの龍蛇を作ります。
詳しくは下記をご覧下さい。
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http://www.city.tsurugashima.lg.jp/amagoi/
別サイトで動画もあります。
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http://bunkashisan.ne.jp/search/ViewContent.php?from=11&ContentID=25
さて、今年の8月5日の日曜がその行事の日なのですが、残念ながら、私はおはなし会の為、行かれず。
とりあえず場所を確認しようと、本日出かけてきました。
若葉駅西口から歩く事20分。
向こうにこんもりと見える森が雷電池(かんだちがいけ)のある所です。
うっそうと樹が茂り、小鳥のさえずりが聞こえてきます。
雷電神社です。
池は小さいです。
水は澄んでいて、コイやすっぽん、カモが泳ぎます。
平日なのですごく静かでカメラマンの人がひとりいるだけです。
落ち着いたいい場所です。
当日はこのせまい池に大きな龍蛇と300人の担ぎ手、大勢の見物客がひしめくのです。