しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

11月に読んだ本

2013-12-02 15:58:53 | こんな本読みました
2013年11月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:2901ページ
ナイス数:94ナイス

さんかくサンタさんかくサンタ感想
丸、四角、三角と図案のような単純な形の絵がいいね。クリスマス絵本は多々あれど、こういうパターンは初めて。もちろん、幼児から赤ちゃん向け。
読了日:11月27日 著者:tuperatupera
十二支のしんねんかい十二支のしんねんかい感想
可愛らしい絵とわかりやすい十二支のおはなし。昨年『どんぶらどんぶら七福神』を読んだので、今年はこれ!こういうのはやはり、年末に読まないとね。それぞれの干支の簡単な紹介。「ねずのばんしていえまもり、こどものこどものそのまたまたこどもまでさかえつづけますようにとチュウチュウチュウ。」小さい子向けに読む予定。さてどんな反応かなあ。
読了日:11月27日 著者:みきつきみ,柳原良平
正妻 慶喜と美賀子(上)正妻 慶喜と美賀子(上)感想
図書館のリクエストで50人待ちくらいで、やっときた。慶喜については本で色々読んでいるが、これは正室となった美賀子(延)の立場からのお話。今出川の娘(側室の子)として生まれ、一条家の養女として一橋慶喜に嫁ぐことになった美賀子。同時期に輿入れした薩摩の篤姫も登場する。目線が違うと自ずから読む側の肩入れも違ってくる。篤姫が「相撲取りのような醜女」とはずいぶんな言いよう。公家の言葉が興味深い。「お頭(おつむ)がお弱さんであらしゃられて」となんでも「お」をつけるけど、言ってることはきついよね。
読了日:11月27日 著者:林真理子
七人の敵がいる (集英社文庫)七人の敵がいる (集英社文庫)感想
ぶんぶんさんから借用(いただき?)。子供を持つ親なら経験する「PTA役員」や「自治会役員」その他地域の役員決め。自分でも経験してきて上の役をやってきたから、大変さや面倒さ、イライラさがよくわかる。陽子のような人は痛快ではあるけれど、実際に自分のまわりにいたら嫌な人間かもしれない。出来るから自信があるんだね。強い陽子も可愛い息子の為に耐えがたきを耐え、学んで成長していくのだ。そう、役員はゴタゴタでいやになったりもするけれど、いいお勉強でもある。最後のエピローグはPTAの理想形だね。
読了日:11月27日 著者:加納朋子
不思議の扉  時間がいっぱい (角川文庫)不思議の扉 時間がいっぱい (角川文庫)感想
「しゃっくり」筒井康隆、「戦国バレンタインデー」大槻ケンジ、「おもひで女」牧野修、「エンドレスエイト」谷川流、「時の渦」星新一、「めもあある美術館」大井三重子(仁木悦子)、「ベンジャミン・バトン数奇な人生」F・スコット・フィツジェラルド、どれもがすてきに面白い。「ベンジャミン・バトン」は映画になったね。巻末の大森望さんの解説がとてもいい。
読了日:11月21日 著者:
つばき、時跳びつばき、時跳び感想
タイムトラベルロマンス。時代を超えて愛し合ってしまうというパターンは、先がどうなるのか、どちらの世界で結ばれるのか気になって一気に先を読み進めてしまう。つばきが住む元治の時代と惇の住む平成の時代は百椿庵を介して行ったり来たりする。からくりを作った「りょじん」さんが誰なのか最後までひっぱられる。最後がハッピーエンドになる所がすごく嬉しい。
読了日:11月20日 著者:梶尾真治
たにぞうの手あそびでござんすたにぞうの手あそびでござんす感想
春夏秋冬に分かれていて、どれもが短くて道具もいらない手遊びばかり。どれもがオリジナルなんだね。 何かいいものはないかなあと物色中。
読了日:11月15日 著者:谷口國博
おんなじおんなじ (ぶうとぴょんのえほん)おんなじおんなじ (ぶうとぴょんのえほん)感想
10年位前に読んで、おはなし会のために再読。「おんなじおんなじ」の繰り返しが面白い。やっぱり全部おんなじではつまらないよね。1968年刊。1990年版で44刷。すごい人気本だ。
読了日:11月15日 著者:多田ヒロシ
うちの おじいちゃんうちの おじいちゃん感想
何でも新しいものがいいわけじゃなく、古いものにはたくさんの思い出がつまっている。一体このくるまは何十年乗っているの?車の場合は、新しくした方が安全だと思うけど、おっと、それを言っちゃいけないね。おいてかれても、ゆっくりゆっくり走っていくんだね。
読了日:11月15日 著者:谷口國博
タイムトラベル・ロマンス-時空をかける恋 物語への招待 (セリ・オーブ)タイムトラベル・ロマンス-時空をかける恋 物語への招待 (セリ・オーブ)感想
ジャック・フィニイ『愛の手紙』、リチャード・マシスン『ある日どこかで』、ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』、フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』、ロバート・A・ハインライン『夏への扉』、私の大好きな本の題名が次々にでてきて嬉しくなってしまう。藤子不二雄『ヒョンヒョロ』も読んだよ。もちろん読んでいない本もたくさんあり、この傾向のおはなしが好きな私にはたまらない本。読んでいない本や映画は是非とも読みたい、観たい。
読了日:11月15日 著者:梶尾真治
もりのおふろやさん (ぽかぽかおふろ)もりのおふろやさん (ぽかぽかおふろ)感想
寒くなってきたので、温泉はいいねえ。優しく、温かくなるねえ。書店のおはなし会で読んだ時、最後の場面でこども達が「えええ・・・」と固まって目をぱちくりさせていた。そう、この本は最後がいいのです。うちにもきてほしいなあ。
読了日:11月15日 著者:とよたかずひこ
英単語「比較」学習帳 (宝島社文庫)英単語「比較」学習帳 (宝島社文庫)感想
1冊持ってるけど、もう1冊購入。生徒からの質問に対応する為に必要。実際に質問されたのは「at」と「in」の使い方の違いや、表紙にもある「big」と「large」の違い、「talk」と「speak」の違い。これをうまく説明するのは難しいよね。なんとなく「感じ」としてはわかるんだけど。そんな使い方の違いの説明が例文付きであり、テストもあるので納得がいく。これでどんな質問もどんとこい?
読了日:11月15日 著者:ケリー伊藤
煮干しの解剖教室 (オリジナル入門シリーズ)煮干しの解剖教室 (オリジナル入門シリーズ)感想
図書館で講座をするために購入。武蔵浦和図書館での教室を見て、自分でもやりたくなってしまった。こども達も真剣にやっていた。身近なもので簡単に楽しく魚の体の勉強ができる素晴らしい本。でも、最近は煮干しでダシをとる事がなくなっているから、こども達は煮干しを見た事がないかもしれないね。
読了日:11月15日 著者:小林眞理子
わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至りますわたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります感想
片付け本は世に多々あれど、ここまでいさぎよい片付けはないでしょう。ここに至るまでのさまざまな問題を乗り越え、乗り越えてきたという所に感動する。もちろん、真似しますよ。ここまでは無理だけど少しでも近付きたい。「つとむさん」がとてもいい人。2013年3月刊で8月には5刷、図書館へのリクエスト待ちは数十人でした。第2冊目も同様。世の中には「片付けたい」人が大勢いるのねー。
読了日:11月15日 著者:ゆるりまい
さくら (小学館文庫)さくら (小学館文庫)感想
 サクラは犬の名前なのね。犬はいいなあ、飼い主の気持がわかるみたいに寄り添ってくるから。平凡な家庭にも幸せな時代、不幸な時代があり、犬にはどうすることもできないけれど、それを脇でじっと見ている。犬がいるから家族も繋がっているっていう事があるよね。『さくら』を読みながら自分の家庭を振り返ってみる。今は気付かない小さな幸せはずっと続く訳ではないし、過去は戻らない。だけど未来にも喜びをみつける事はできるはず。
読了日:11月11日 著者:西加奈子
ぼくのお姉さん (偕成社文庫)ぼくのお姉さん (偕成社文庫)感想
障害者と非障害者の心の動きをこれだけ描けるのは、さすが丘修三さん。読んでいてせつなくなる。友人は『歯形』で泣いたという。私は表題作『ぼくのお姉さん』がよかった。「人生はたのしいもの。けれどもくるしいことやかなしいことや、心をなやますこともまたたくさんあります。人はそのようなさまざまなことを体験しながら、ほんとうの〈人間〉になるのだと思います。ひとの心のいたみがわかる〈人間〉に。」そう、テーマは「人の心の痛みがわかる」という事。丘さんは20数年養護学校の教師だった経験からたくさんの障害にかかわる(続く)
読了日:11月7日 著者:丘修三
不思議の扉  時をかける恋 (角川文庫)不思議の扉 時をかける恋 (角川文庫)感想
6つの短編のうちの3つは既読で、しかも好きなものばかり。『美亜へ贈る真珠』梶尾真治・『エアハート嬢の到着』恩田陸・『机の中のラブレター』ジャック・フィニイ。未読だったのは『Calling you』乙一・『眠り姫』貴子(たかね)潤一郎・『浦島さん』太宰治。タイムトラベルロマンスはいつ読んでもいいねー。
読了日:11月7日 著者:大森望

読書メーター