しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

9月に読んだ本

2013-10-04 11:51:05 | こんな本読みました
2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:3359ページ
ナイス数:112ナイス

さすらいエマノン (徳間デュアル文庫)さすらいエマノン (徳間デュアル文庫)感想
地球に生命が誕生して以来40億年の記憶を持つエマノン。エマノンは「No name」を逆さ読みしたもので、人類に地球に危機がありそうな所へどの時代へでも出かけていく。「さすらいビヒモス」が一番好き。人類が今のように進化したこと、たくさんの偶然は、宇宙のとてつもない大きな存在の意志の結果ではないかと思える。
読了日:9月1日 著者:梶尾真治
この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)感想
「クロノスジョウンターの伝説」が原作というけど、全然違うじゃない。けど、私はこれが梶尾さんの原作とは知らずに2005年の映画公開時に観に行き感動したのだ。やはりあの時からビビビビビーンときていたのだ!で、この間DVD借りて観て、それから改めて梶尾さんが映画から起こしたこの物語を読んだ次第。ここにはクロノスジョウンターがでてきて、どうして彼らが1986年へ移動したのかという理由のひとつになっている。最後は予想通りの結末でよかった~。映画ではちょっと物足りなかったからね。
読了日:9月4日 著者:梶尾真治
働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)感想
最近「蜂の巣」を作られて、蜂についてたくさん調べて知識が少しはつき、その興味がまだ薄れないため、読んだ次第。アリも蜂も女王中心でワーカーがせっせと働く女系社会。タイトルの「働かないアリに意義がある」とは、我々はアリが忙しく働いているイメージをもつけれど、巣の中では全く働かない、何もしないアリがいて、その数は全体の7割という。けれどそれは巣を将来的に存続させる為の知恵が隠されている。また、蜂もアリも若いうちは内勤で安全な巣の中の仕事をし、年をとると、危険な外の仕事につく。これも種の存続の為である。
読了日:9月8日 著者:長谷川英祐
文藝春秋 2013年 09月号 [雑誌]文藝春秋 2013年 09月号 [雑誌]感想
『爪と目』を読んだ。先月読んだのに記録忘れてしまった。 これはなんというか、一種の復讐劇と言っていいのか。最後の場面はコンタクトレンズをつける私には非常に残酷な描写。 目線があちこちに変化する書き方なので、誰に感情移入していいのかわからない。他に写真記事『飛鳥Ⅱに乗るという歓び』に興味津々。いいなあ、豪華客船のクルーズ。
読了日:9月8日 著者:
人は見た目が9割 (新潮新書)人は見た目が9割 (新潮新書)感想
本の整理をしていたらあったので再読。人は言葉よりも何よりもぱっと見たその瞬間に相手を判断してしまう。私の仕事でもそれはいえる事なので、第一印象がどうか、というのには気を使うようにしている。もちろん顔やスタイルが美しければ誰でも好感を抱くのは当たり前で、でもそうじゃなく、いくら美人でも目が澱んでいたり、生気がなかったり、暗かったり、不潔だったら好感もたないよね。つまりはそういう「見た目」が大事。本の目次には興味を引きそうなタイトルが並ぶけど、私てきには最初の部分に一番共感した。
読了日:9月10日 著者:竹内一郎
おもいでエマノンおもいでエマノン感想
1983年5月刊。「SFアドベンチャー」に1979年2月から間を置いて掲載されたものを7編収録。エマノンは30億年の記憶を持ち、世界中旅をしながら、さまざまな人と関わりあっていく。この記憶は世代にひとりだけの継承なので、エマノンが結婚して娘を生むと、記憶が娘に継承され、元のエマノンの記憶はいっさい失われて、記憶喪失者のようになってしまう。未来の記憶をもつ青年も登場する。第1話の最後「数時間一緒にいても数十時間一緒にいても同じ事。」それはどちらも「刹那」だったのだ。30億年からしたら私達の人生はほんの一瞬。
読了日:9月10日 著者:梶尾真治
アイザック・アシモフの世界の年表アイザック・アシモフの世界の年表感想
読んだと言ってもこの膨大な量はとても全部を読めるはずもなく・・・。一家に1冊、百科事典的な本である。12000円、うーんほしいけど、普及版なら買えるかも。恩田陸さんが『ライオンハート』のあとがきで、「役に立った本」だといっていて、図書館にリクエストした次第。確かに、小説書く時には世界の情勢や各国の様子が並行にわかり、便利だね。単なる年表でなく、読み物として充分に面白い。無人島に持っていくなら「これでしょ!」。地球が誕生してから第2次世界大戦終結までの歴史。私の興味ある部分だけ拾い読み。
読了日:9月10日 著者:アイザックアシモフ
貝の子プチキュー (日本傑作絵本シリーズ)貝の子プチキュー (日本傑作絵本シリーズ)感想
有名なる詩人の茨城のり子さん、生涯でただ1冊の絵本。色彩が美しい。物語の悲しさ、神秘さが表現できている。画家の山内さんは長い時間をかけて心血そそいで描いたそうだ。この物語は1948年に朗読のために書いた童話を書きなおして絵本にした。びっくりしたのは最後の展開。まさかねえ・・・かわいそうなプチキューと思うけど、これが「海のおきて」。海の中の生物のいとなみ。いいおはなしだけれど、おはなし会には使わないなあ。やはり最後がひっかかるから。
読了日:9月16日 著者:茨木のり子
倚りかからず倚りかからず感想
日本の代表的女性詩人という事で、次の例会のテーマが茨城のり子さんとなり、初めて読んだ詩集。この本は1999年秋に刊行。詩集としては異例のベストセラーになり、時代に安易に即応しない著者の姿勢が貫かれている。現代への鋭い目、こうもはっきり言っちゃうかあ、という部分が痛快なのだろう。「もはや できあいの思想には椅りかかりたくない・・・」で始まる表題作が一番この詩集の内容を語っている。「笑う能力」洋梨のババア?はホントに笑ってしまうね。2006年2月に79 歳で死去。
読了日:9月16日 著者:茨木のり子
たんぽぽ娘 (奇想コレクション)たんぽぽ娘 (奇想コレクション)感想
「ビブリア古書堂の事件手帖」から、絶対読みたいと思っていた。この本はなんと新刊で2013年5月刊。「奇想コレクション」シリーズの1冊。内容は知っていて、驚きのラストも知っていたので面白さが半減してしまった感があるけど、それでも読んでよかったー。1961年に書かれたこのヤングの代表作は幾多の作家に影響を与えたはず。ロマンチックで心をぎゅっとつかまれるような感動がある。他に12編の短編が収録。
読了日:9月16日 著者:ロバート・F・ヤング
一路(上)一路(上)感想
すごい!面白い!今年読んだ本の中のナンバー3に入るよ。参勤交代の道中の話だけど歴史物でなくエンターテイメントの世界。本屋大賞受賞まちがいなし!挿絵などないのに、まるで映画を観ているかのごとく映像が浮かぶのだ。映画化するよね、いや映画にするのにぴったりの話だ。「うつけ者」と言われる蒔坂家のお殿様、実は、名君ではないかというのが道中わかってくる。馬籠宿の焼け野原で土下座している貧しく孤児で売られていく日を待つ少女に駕籠から降りて抱きしめ、冷たい手を頬で温める殿様。
読了日:9月16日 著者:浅田次郎
いろのかくれんぼ (なぞなぞ あなあきえほん)いろのかくれんぼ (なぞなぞ あなあきえほん)感想
神保町児童書専門の古書店で購入。新品同様。しかけ絵本で穴から見える絵をなぞなぞで当てていく。書店でのおはなし会に使ったらすごい反響。最初は私の読むなぞなぞを聞いていたけど、だんだんなぞなぞ聞く前に絵だけで当てちゃって大盛り上がり。一斉に「スイカー」「チョコレート!」と大きな声で答えてくれたよ。この本の難点を言わせてもらうと、1ページに2色のなぞなぞ、4問がある事。これは1ページ1色にすべきだね。答えを4つ待たないとページを開けられないから不便。ふゆのいちこさんの絵は可愛い。
読了日:9月16日 著者:
いただきますあそび (あかちゃんのあそびえほん)いただきますあそび (あかちゃんのあそびえほん)感想
これも古書店で購入。しかけ絵本だけれど状態は綺麗で汚れもなし。同じシリーズで「いないいないばああそび」を持ってる。赤ちゃんが多い時、間を持たせる時に使うのに便利。食べ物を食べるお口が大きくていいね。読む時はみんなにも「いただきまーす」って言ってもらおう。
読了日:9月16日 著者:木村裕一
わんたのるすばん (かぞくえほん)わんたのるすばん (かぞくえほん)感想
浦和での山本祐司さんの個展を見に行って購入。サイン入りだよ。おまけにちいちゃい紙粘土にうさちゃんの絵をかいたものもいただいた。赤ちゃん向けに読む予定。「るすばんシリーズ」の中でこれをチョイスしたのは「犬」が好きだから。わんたが留守番していると小鳥、猫、ぶた、馬が遊びにくるけどピンポンでみな、さっと帰る。知らぬは人間ばかりなり。わん!
読了日:9月16日 著者:山本祐司
イラストでよくわかる きれいな食べ方イラストでよくわかる きれいな食べ方感想
たかたさん、貸して下さって有難うございます。今日中に読んでしまいました。TVの番組でお魚の食べ方マナーを観てなるほどと納得。同じ事が書かれてあり、やはり、きれいに見える食べ方というのがあるのですね。お寿司の軍艦巻きの醤油のつけかた、どうしても中身がくずれてしまったりしていたけれど、ガリに醤油をつけてネタの上にたらすのがマナーとは、良い事を覚えました。小籠包の食べ方、インドカレーの食べ方、うん、わかったぞー。きれいな食べ方はもちろん、美味しそうに食べるのが一番です!!!
読了日:9月18日 著者:ミニマル+BLOCKBUSTER
クロノスの少女たち (朝日ノベルズ)クロノスの少女たち (朝日ノベルズ)感想
2011年8月朝日新聞出版刊。『朝日中学生ウイークリー』に連載されたもの。中学生向きだからそれなりなのだけれど、私はこういう話が読みたかったのよ。『彩芽(わたし)を救え!』死んでしまった自分を助けるべく過去へ遡る彩芽。ここにクロノス・コンシャスという意識転移遡時装置が登場する。意識だけが過去へ行き、他の人間の心に入り込むという発想がいいね。 もうひとつの『水紀がジャンプ!』ではクロノスジャンバーが登場。アラジンの魔法のランプや千夜一夜物語がからんできて面白い。好き、好きこういうおはなし。
読了日:9月20日 著者:梶尾真治
最初の質問 (講談社の創作絵本)最初の質問 (講談社の創作絵本)感想
なんて素敵な絵本なのでしょう。詩も絵も超一流の美しさ。読みながら質問のひとつひとつに心の中で答えてしまう私。「今日、あなたは空を見上げましたか。」いいえ、いいえ、忙しくって・・・でも見上げます。「あなたにとっていい一日とはどんな一日ですか。」えーとねえ。「ありがとうという言葉を、今日、あなたは口にしましたか。」しました、しました。「これだけはしないと心に決めていることがありますか。」あります!「いちばんしたいことは何ですか。」はい、それは・・・。 金曜日に5年2組に行くので、この本を読む予定。
読了日:9月25日 著者:長田弘,いせひでこ
浅田次郎と歩く中山道 - 『一路』の舞台をたずねて浅田次郎と歩く中山道 - 『一路』の舞台をたずねて感想
『一路』を読んで、初めて中山道に興味を持った。浅田氏は『一路』を書きながら、何度も中山道を実際に歩いている。当時の面影がそのまま残っている所もい多いのだ。旅行のガイドブックのようにカラー写真が満載。下諏訪の「けとばし」(馬鍋)や力餅など、小説の中に出てきた食べ物の実際の写真をみるのは興味深い。浅田氏の「一路余譚」、渡邊あゆみアナウンサーとの対談の創作秘話、歴史家の安藤優一郎氏の「中山道と参勤交代制度」、中村獅童氏との対談など、読んで得する記事ばかり。
読了日:9月25日 著者:浅田次郎
くまくんくまくん感想
5年生に読む予定で選んだ。絵本は合うもの、合わないものがあるけれど、私にはすごく合っていて、気合いが入ってしまう。同じパターンの繰り返しなのだけれど、ツボにはまっていて、長さを感じさせない。最後の絆創膏2枚、という「オチ」がこども達にわかるかなあ。
読了日:9月25日 著者:二宮由紀子
さかさことばのえほん (ひまわりえほんシリーズ)さかさことばのえほん (ひまわりえほんシリーズ)感想
絵が大好きな高部晴市さん。1回普通に読んでから、もう一度ひっくり返して読むといいね。31文字の回文で有名なもの。「長き夜(よ)の十(とお)の眠り(ねぶり)の、皆目覚め、波乗り船(ぶね)の、音の良きかな」室町時代に詠まれたそうです。この本のなかでは「ぞうくんぱんくうぞ」「てんぐのぐんて」が好き。
読了日:9月25日 著者:小野恭靖
ゆっくりのんびりゆっくりのんびり感想
いいねー、こういう絵本。読み方はもちろん、ゆっくり、とね。はなちゃんとかめさんがくびをひっこめたまま、時間がたつうちに卵(?)から虫(ハチ?)がかえり、花が開いたりとかげみたいなのがでたり引っ込んだり、ポスターの画鋲が落ちたり、という背景が細かくて面白い。「早くしなさい」と急がせる現代にこんな子がいてもいいよね。
読了日:9月25日 著者:いとうひろし
かくかくしかく (とことこえほん)かくかくしかく (とことこえほん)感想
色使いが綺麗。色んな形の色紙が集まって、何ができるかなあ。意外性もあり、小さい子向けのおはなし会にぴったり。
読了日:9月25日 著者:得田之久
おうちへかえろ (とことこえほん)おうちへかえろ (とことこえほん)感想
三浦さんのこのシリーズはみんないい。全部読んでるよ。単純な線の可愛い絵と色使い。ねずみさんもうさぎさんもぞうさんも、その動物らしいお家に住んでるんだね。赤ちゃん向けのおはなし会用。
読了日:9月25日 著者:三浦太郎

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