しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

2016年11月に読んだ本

2016-12-08 13:59:56 | こんな本読みました

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:3276ページ
ナイス数:147ナイス

てぶくろ―ウクライナ民話 (童心社のベスト紙芝居 かみしばいがはじまるよ)てぶくろ―ウクライナ民話 (童心社のベスト紙芝居 かみしばいがはじまるよ)感想
定番中の定番。絵本でもあるけれど、紙芝居は一匹ずつ入っていく様子が場面ごとに現れて、このお話はむしろ紙芝居向きかもと思う。小さい動物はともかく、オオカミやクマまで一緒に入るのだからすごいね。よく知った話でも引き込まれてしまいます。
読了日:11月22日 著者:堀尾青史


カヤネズミのおかあさん (ともだちだいすき)カヤネズミのおかあさん (ともだちだいすき)感想
カヤネズミ、という種類があるのは初めて知りました。子育てのため、ヨシ原で巣を作るおかあさんネズミ。モズ、イタチ、ヘビなどが巣の中の子どもたちを狙う。必死で巣を守るおかあさん。12場面で小さい子には長めなのだけど、お母さんの愛が伝わる、いい話です。
読了日:11月22日 著者:キムファン
くいしんぼうのまんまるおに (かずとかたちのファンタジー)くいしんぼうのまんまるおに (かずとかたちのファンタジー)感想
参加型紙芝居。数の概念の話だね。3人いるのに2個のソフトクリーム、2個の星のクッキー、食べられない子が出てくるよね。でも、1年生の教室で読んだら、「半分にすればいいじゃない」との意見あり。ごもっとも。実際の場面ではそうするのがベスト。けど、紙芝居の世界だから。3人で食べられる物をさがしていると、不思議なくにゅくにゅがあって、それをのぼると・・・? おはなし会では1歳半の子が見ていたよ。演じ方によって、伸ばしたり縮めたりできるので、演じ者の練習と力量が必要。
読了日:11月22日 著者:松井エイコ


小さいおばけ小さいおばけ感想
先日の読書会でプロイスラーの話題が出た。出席していた4人までもがこの本を読んだことがあるという。私は未読だったのでさっそく読んだ。なんとも可愛いおばけだなあ。フランツ・ヨーゼフ・トリップのイラストがとても良い。子どものころに読みたかったなあ。
読了日:11月22日 著者:オトフリート・プロイスラー

 

 


東京會舘とわたし(下)新館東京會舘とわたし(下)新館感想
今年読んだ中では一番の本だ。感動して涙がでそう。下巻を読んでやっと上巻とつながりがわかって心が温かくなる。「この建物にやってきた人の数だけ、それぞれ、どんな思いでどういう時に来たのかという物語がある。それはきっとお客さんの側にも、もちろん従業員の側にも。」 そして、私自身のクッキングスクールの思い出。『あの日の一夜に寄せて』にクッキングスクールの話が出てくる。私は会社から近いという理由だけで選んだのだけれど、こんなに人気があってすごいスクールだったんだなと改めて思った。現在建替え中とは知らなかった。
読了日:11月18日 著者:辻村深月

 


東京會舘とわたし(上)旧館東京會舘とわたし(上)旧館感想
大正11年から昭和39年までの東京会舘の変遷とそこに関わりのある人達のお話。タイトルに惹かれたのは、私も東京会舘に思い出があるから。結婚したての頃、東京会舘のクッキングスクールでフランス料理、中華料理、お菓子を習っていました。神保町の会社から日比谷まで一駅なので、仕事が終わった夜の時間帯に習いに通っていたのです。プロのシェフたちに習うのは本格的料理。カクテル講習で意気投合した丸の内勤務のOL達とバーやレストランでシェフがテーブルまで出て来てくれて話をした思い出。本にでてきたお菓子、興味があります。
読了日:11月8日 著者:辻村深月

 


文藝春秋 2016年 09 月号 [雑誌]文藝春秋 2016年 09 月号 [雑誌]感想
『コンビニ人間』村田沙耶香。なかなかユーモアがあり、最近の芥川賞としては面白かった。コンビニの仕事がわかって興味深い。
読了日:11月4日 著者:

 

 


どんぐりころちゃんどんぐりころちゃん感想
これはやはり、どんぐりのわらべうたとセットにするべきでしょ。1年生に読んで、先にわらべうたをして、本を読みながら、一緒に歌ってもらった。
読了日:11月4日 著者:正高もとこ

かぁかぁ もうもうかぁかぁ もうもう感想
これから読み聞かせに使う予定。やはり2つのチームに分けて鳴かせるのがいいけれど、小学校でこれをやると、隣のクラスに迷惑かけそうだなあ。
読了日:11月4日 著者:丹治匠

 


どんぐりにんじゃ (チューリップえほんシリーズ)

どんぐりにんじゃ (チューリップえほんシリーズ)感想
鈴木出版絵本の学校で、浅沼さんにサインしてもらいました。(2016.10.19)どんぐりは確かに忍者っぽい。どんぐりしゅりけん、どんぐり忍法、どんぐりはなかなかつかえますなあ。ご自身も似てる~。どんぐりにんじゃの人形まで作られていました。
読了日:11月4日 著者:浅沼とおる


母と子の20分間読書母と子の20分間読書感想
5年生ブックトーク用。椋鳩十が鹿児島県立図書館館長時代に提唱した、教科書以外の本を子どもが20分間位読むのを、母がかたわらにすわって静かに聞く。子どもが小声で本を読む。母が子どものそばに静かに座る。 感情をむき出しにしたり、お説教はだめ。 昭和36年には、鹿児島県内だけで、12万人以上の母子がこの運動に参加していた。 実践の報告、母子の感想など。 現在の読み聞かせなどの読書運動のはしりだったのね。
読了日:11月4日 著者:椋鳩十


「児童文学」をつくった人たち〈9〉「動物のものがたり」をつくった椋鳩十―聞き書き 椋鳩十のすべて (ヒューマンブックス)「児童文学」をつくった人たち〈9〉「動物のものがたり」をつくった椋鳩十―聞き書き 椋鳩十のすべて (ヒューマンブックス)感想
5年生ブックトーク用。1998年6月刊。聞き書き 椋鳩十のすべて。全部で52のエピソード。 著者は、S52年から3年半の間の鹿児島での新聞社時代の椋を知る。語調がいかにも椋氏が話しているような感じ。「・・・ネ」は椋氏の口癖か? 単元ごとにまとまっているので読みやすい。
読了日:11月4日 著者:本村寿一郎

 


椋文学の散歩道椋文学の散歩道感想
5年生ブックトーク用。1998年3月刊 。作品の解説(長めのあらすじ)とエピソード。たかし氏が実際のその地を訪れて写真を撮っている。作品の背景を知るには便利。『大造じいさんと雁』の「まえがき」のこと、敬体と常体のこと。マヤの写真あり。入院していて口述筆記した絶筆。狸が家の庭に来たはなし。(住宅地)動物学者「餌をやると、野生の動物はどんどん増 えてしまう」椋「何十匹になってもかまわない。この辺の人はいい人ばかりだから皆で餌をやるでしょう。この窮屈な世の中に風穴があいて、さぞかし気持がいいことでしょう。」
読了日:11月4日 著者:たかしよいち

 


椋文学の軌跡 (椋鳩十の本)椋文学の軌跡 (椋鳩十の本)感想
5年生ブックトーク用。1987年12月椋密葬の日に原稿依頼 。表紙絵は椋の二男瑤二の絵。「椋鳩十著者目録」は、椋の孫の久保田朝彦(鹿児島女子短期大学附属図書館司書)によるもの。原稿や昔の本の写真が多い。晩年の椋の写真。
読了日:11月4日 著者:たかしよいち

 

 


椋鳩十の世界椋鳩十の世界感想
5年生ブックトーク用。1988年刊(1981.5月~12月鹿児島新報)    たかし氏は、椋が一番信頼をよせていた人物。図書館専門職員養成講習で椋から講義を受けた。他の本に比べ、プライベートの写真が多数掲載。詳しい年譜あり。
読了日:11月4日 著者:たかしよいち

 

 


サンカの民を追って 山窩小説傑作選 (河出文庫 お 2-7)サンカの民を追って 山窩小説傑作選 (河出文庫 お 2-7)感想
5年生ブックトークの為に椋鳩十の生涯を調べていたら「サンカ(山窩)」という言葉が出て来て、色々あたっていくうちに理解できてきた。サンカ小説が発禁になり、その代わりに野山の動物を主人公とした動物物語を書いていくようになる。河出文庫2015年3月刊 椋鳩十「盲目の春」。岡本綺堂ほか、8人。10名の作家のサンカ小説。
読了日:11月4日 著者:岡本綺堂

 

 


父・椋鳩十物語 (椋鳩十研究叢書)父・椋鳩十物語 (椋鳩十研究叢書)感想
5年生ブックトーク用。理論社  1997年    鳩十の長男からみた父の姿。妹思い。小さいときからいつも一緒に遊び、結婚後も連絡を取り合う。三人の息子達にムクドリ、メジロ、スズメ、ヒヨコ、アリなど飼って観察をさせた。親衛隊。S16年から5年間担任した加治木高等女学校での生徒達。椋亡きあとも結束が続いている。健康中毒症。青竹踏み・馬の毛ブラシマッサージ・アロエの青汁・日本酒風呂。どれも凝り過ぎて失敗。話が前後する、とりとめのなさがあり、年代的に理解するには少々読みにくい。
読了日:11月4日 著者:久保田喬彦

 


人間・出会いのすばらしさ―椋鳩十のわんぱく時代人間・出会いのすばらしさ―椋鳩十のわんぱく時代感想
5年生ブックトーク用。椋本人が語る少年時代のエピソードから動物物語をどうして書くようになったのかという理由。講演会記録。最初、大人のものを書いた。「木地屋」さんの話。山の職人。木を切ってお椀などを作る。伝説。平安朝時代小椋宮惟喬親王(おぐらのみやこれたかしんのう)が、らい病になって、京都から近江の国(現在の滋賀県)の山の中で小椋八幡宮をたてた。全国の木地屋で寄付をした者に手形を発行。山の木を切る権利。小椋姓をなのること。戦争や環境汚染批判。1990年発行。(1987年の死後)
読了日:11月4日 著者:椋鳩十


少年・椋鳩十物語少年・椋鳩十物語感想
5年生ブックトーク用。小学生向け。ふりがなあり。簡潔でわかりやすい文章。これ1冊で椋鳩十の生涯がほとんどわかる。中学1年の時、鹿塩の湯治場のシラカバ林で出会った少女(山窩?)とのエピソードが印象的。その後の山窩小説の原点なのではないか。1998年12月刊。
読了日:11月4日 著者:宮下和男

 

 


椋鳩十全集〈17〉モモちゃんとあかね椋鳩十全集〈17〉モモちゃんとあかね感想
ほとんどが事実という、椋鳩十が我が娘「あかね」のお嫁入りの記念に書いた小品。(1971年)あかねは鳩十が40代の時に生まれた末っ子(上3人は男)なので、可愛くて大事な娘だったのだろう。赤ちゃんの時に港を散歩していた時、オランダの水兵からもらったペルシャ猫。モモと名付けてあかねと共に育って、あかねのそばを離れなかった。17年も長生きして、最後は歩く事もできなかったのに、2階にいるあかねのそばへ這っていき亡くなった。1971年赤い鳥文学賞受賞。他に13編の短編動物物語。1980年1月刊。1989年1月10刷。
読了日:11月4日 著者:椋鳩十