アメリカでは、11月の大統領選に向けて、
共和党のマイク・ペンス副大統領と民主党のカマラ・ハリス上院議員による副大統領候補討論会が行われました。
この映像は、日本のテレビニュースでも流されましたが
視聴者にとって、面白いと思われる箇所を抜き出して編集されたようです。
デキる女性イメージを持つハリス上院議員の発言中に
おじいさんイメージのペンス副大統領が割り込むシーン。
ハリス上院議員は、聞き分けのない子供を諭すように
ハ 「I'm speaking now」(アィムスピーキンナウ)・・・今、私は話しています
繰り返された 「I'm speaking now.」
このフレーズを聞くうちに、私は20代の頃の記憶がよみがえりました。
あれは、朝日新聞系の旅行会社で働いていた20代半ばのこと。
私にとっては、3回目の海外添乗かつ、初めてのスペイン添乗。
ヨーロッパツアーでは添乗員の他に、観光地では現地ガイドがつくことになっていました。
バルセロナ・グラナダ・マドリードを周遊するこのコースで
アルハンブラ宮殿観光や洞窟内のフラメンコ鑑賞がメインとなるグラナダの地には
当時、日本語が話せるガイドは3名だけしかいませんでしたが
同じ日にいくつもの日本人団体旅行が観光を組んでいます。
JTB、近畿日本ツーリスト、JALパック その他大手の旅行社と競って日本語ガイドを確保することは、各社手配課の腕の見せ所でした。
(当時、HISはまだ規模が小さく、ヨーロッパ旅行には参入していませんでした)
日本語ガイドが確保できなかった際は、イングリッシュスピーキングガイドが付くので、添乗員は観光中にずーっと通訳しなければなりません。
添乗のみならず、スペイン自体が初めてで不安そうに見えたであろう私の出発前に、手配課の上司は言いました
上 「グラナダでは、日本人ガイドを確保できたから大丈夫だよ」
さて、
不安を一掃していた私に、グラナダのホテルで私に名刺をくれた男性ガイドは
お名前こそ、ロドリゲス川崎さんで苗字は確かに日本名でしたが
外見は全く日本人ではありません。
しかも、英語で私と打ち合わせを始めたのです。
たまりかねた私は『ところで、日本語は話しますか?』 と聞きました。
いや、聞いたつもりでした。
ところが
頭の中の混乱状態で、口から出ていた言葉は
私 「Do you speak English?」・・・英語を話しますか?
と、質問していたのです。
ロドリゲス川崎さんは、一瞬沈黙した後
ロ 「I'm speaking now.」(アィムスピーキン)・・・今、私は話しています
とてもバツが悪く、カッコ悪かった思い出です。
契約通り、
観光中のガイドは日本語を使ってくれたので、ご安心ください。
突然私の記憶によみがえったロドリゲス川崎さん。
お元気でしょうか?
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