さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

キショウブ

2013-06-03 22:35:43 | 草花

*2013年6月3日撮影

 キショウブが花盛り。もう終わりかけのところもあって、今紹介しないと時期が過ぎてしまいます。
 キショウブはいわば黄色い花菖蒲ですが、ヨーロッパから来た外来種で、水辺に野生化しています。
 
 花菖蒲は園芸種で、人の手でさまざまな種類が作り出され、色とりどりです。
 しかし、赤い色素と黄色い色素は日本の花菖蒲は持っていないため、赤い色の花や黄色い色の花は、基本的に存在しなかったのです。
 黄色い花菖蒲なんてどこにでもあると思いがちですが、この外来の野生種であるキショウブ以外にはありません。





*2013年5月31日撮影

 こんな具合に川のほとりにたくさん固まって咲いています。

 アヤメの仲間の話。
 アヤメとカキツバタが見分けがたいという話はよく聞きます。ただ、どちらも紫色の花だということが大事です。
 花菖蒲は園芸種として日本で作られ、各種多様な花を咲かせます。よく「あやめ園」などと呼ばれる所も、大部分は花菖蒲が植えられています。
 花菖蒲の元になったのは、ノハナショウブという野生種。これもやはり紫色の花をつけます。





*2012年6月3日撮影

 キショウブの花の迫力を伝える、昨年撮った写真です。

 アヤメの仲間で、色とりどりの新参者はアイリスという外来の園芸種。紫はもちろん、白や黄色や青い花もあります。
 そのほか、イチハツとかシャガとかもアヤメの仲間。
 
 キショウブはありきたりに見えながらそうではない、独特の存在なのでした。