さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ドイツトウヒ

2019-02-22 22:04:17 | 樹木

*2019年2月22日撮影

 今日は暖かい良い天気でした。
 このまま春になってほしいと思います。

 写真はドイツトウヒという木の実です。
 松ぼっくりの一種なのですが、長さ20cmほどもある長さが特徴です。
 鳩時計という壁掛け時計をお持ちの方は多いと思いますが、鳩時計の重りはドイツトウヒの実をかたどったものです。
 ドイツトウヒはまたの名をヨーロッパトウヒともいい、ヨーロッパでは最も親しまれている針葉樹です。
 いわゆるクリスマスツリーも、モミの木のほかにこのドイツトウヒが用いられました。
 日本でも公園などによく植えられています。





*2019年2月22日撮影

 名前の通りヨーロッパ原産で、おもにドイツから輸入されたのでドイツトウヒの名がついています。

 トウヒというのは日本固有種として古くから存在していた針葉樹です。
 「唐檜」と書き、唐のヒノキという意味ですが、唐からやってきたわけではないので、変わったヒノキというほどの意味なのだと思います。
 そのトウヒに似て、ドイツから来たというので、ドイツトウヒです。
 大きな松ぼっくりが、そっくりそのまま壊れずに落ちてきます。
 ヒマラヤスギの松ぼっくりがばらばらに壊れて落ちてくるのとは対照的です。
 会津の鶴ヶ城公園には、ヒマラヤスギもありますが、ドイツトウヒも植えられています。

ハシボソガラス

2019-02-19 22:16:20 | 

*2019年2月19日撮影

 今日は午後から雨が降ってきました。
 1年で一番寒いはずの時期に雨が降ると言うのは異常です。
 異常ではあっても、気温が上がって暖かかくなるのは歓迎です。
 もう冬は終わったのかと、早合点しています。

 さて、今日はカラスの写真です。
 地味なものばかり取り上げていますが、冬なのでいたしかたありません。
 ケヤキの梢でハシボソガラスが「ポウポウ」という変な声で鳴いていました。
 きっとメスにアピールしているのかと思いますが、真実は分かりません。





*2019年2月15日撮影

 数日前に撮影したハシボソガラスです。
 日本に普通にいるカラスには2種類があって、ハシボソガラスとハシブトガラスです。
 「ハシ」というのはクチバシのことで、クチバシが細いのが「ハシボソ」太いのが「ハシブト」というわけです。
 ただ、クチバシが細いとか太いとか言われても、ちょっと見には区別がつきません。
 区別を自分なりに納得するまでには、カラスを観察するそれなりの時間が必要です。





*2019年2月12日撮影

 いちばん違うのは鳴き声です。
 ハシブトガラスは「カアカア」と澄んだ声で鳴きます。
 ハシボソガラスは「ガアガア」と濁った声で鳴きます。
 鳴いている時の姿を見れば、ハシブトガラスは頭を動かさずに鳴くのですが、ハシボソガスは全身でお辞儀をしながら鳴きます。





*2019年2月10日撮影

 行動パターンも違います。
 ハシボソガラスは地面の上を歩いて餌を探して食べることが多いので、地面の上を歩きます。
 体を揺すって、のっしのっしと歩くイメージです。
 ハシブトガラスはどちらかといえば木の上などにいて、食料となるものを探していて、見つけると急降下して捉えてまた木の上に戻ります。
 ハシブトガラスはあまり「歩く」ことをせず、地面の上を移動するときにはちょんちょんと飛び跳ねるようにして進みます。

 あまり理解されていませんが、鳥類が地面の上を移動するときには、「歩く」と「跳ねる」のふた通りの方法があって、種ごとに決まっています。
 スズメは地面の上を歩くことはしません。ちょんちょんと跳ねて進みます。
 ハトは頭を前後してバランスをとりながら、歩きます。





*2019年1月6日撮影

 川の中にいるハシボソガラスです。
 カラスも体を洗うために水浴びをしますが、ほんのちょっとだけバシャバシャとやってすぐに岸へ戻ります。
 ときにはこれを数回繰り返しますが、たいてい2〜3回でやめてしまいます。
 スズメとかシジュウカラとか、他の鳥たちはかなり長い間水の中でバシャバシャと楽しんでいるように見えますが、カラスはどうも水浴びが嫌いなようです。
 世にいう「カラスの行水」はこのことを言っているようです。

氷の景色

2019-02-15 23:05:10 | 風景

*2019年2月15日撮影

 ここ会津では、本来は2月は真冬の雪の季節なのですが、今年はもう暖かくなってきています。
 朝晩は冷えこみますが、日中はだいぶ過ごしやすくなってきました。

 水たまりなどに氷が張って雪が積もったりすると、それだけで美しい眺めができます。
 そんな水たまりの氷の景色を、今日はごらんください。
 もうまもなく、こんな情景ともさよならです。





*2019年2月5日撮影

 まるで大きな湖のように見えてしまいますが、小さな水たまりです。
 氷のシワが見事にきれいです。





*2019年1月31日撮影

 これはなかなか、妙な眺めです。
 大きなつぶつぶの雪が降り、そのまま凍ってしまったのでしょうか。
 網目模様のような氷となって、これは見事です。





*2019年1月25日撮影

 これはありふれた水たまりの氷です。
 山のむこうに空が広がるような、おおきな風景を感じさせます。





*2019年1月25日撮影

 最初の写真とも似ていますが、こういう景色が好きなので、もうひとつとりあげました。
 水と氷と雪が描いた、抽象画といってもいいと思います。
 これが何なのと言われても、答えはありませんが、なにかしら妙に心に残ります。
 なんの作為もない自然の造形が、こんなにも魅力的なのが不思議です。
 
 

ナンテン

2019-02-13 22:12:35 | 樹木

*2019年2月13日撮影

 今日もときおり雪がちらつく寒い日でした。積もるほどには降らないことを良しとしています。

 雪の中では花も咲いていないし、赤い実のナンテンはひときわ目を引く存在です。
 ナンテンの実は雪の降る前からあるのですが、やっぱり雪を被った姿が一番です。
 そんなわけで、今日は雪のナンテンです。





*2019年1月31日撮影

 1月末のとても寒い日に撮影しました。
 ナンテンの実や葉が凍っています。

 ナンテンという名は、中国名「南天燭」を省略したもだそうです。
 中国ではどのように言うのか分かりませんが、日本語読みでは「なんてんしょく」です。
 「なんてんしょく」は長すぎて不便だったので、ナンテンになってしまったようです。
 中国原産の庭木で、かなり古くからあったようですが、江戸時代には盛んに栽培されるようになったとされています。





*2019年1月17日撮影

 これも1月に撮影したナンテンです。
 しっとりとしたいい色の赤い実が、雪の白によく映えています。

 江戸時代には、ナンテンという名前が「難転」つまり難を転じて福となすに通じるとして、福運を求めて庭に植えることが流行ったのだそうです。
 また、ナンテンの実は咳止めの効果があることが知られていて、「南天のど飴」は有名です。
 薬効があるとはいえ、じつはナンテンは有毒植物で、実も葉も茎も毒性があります。
 赤飯の上にナンテンの葉を飾るのも、見た目のよさもさることながら、殺菌効果があることによります。
 毒性は弱いとはいえ、葉や実を食べるのは厳禁です。

雪の中の緑

2019-02-12 22:23:04 | 風景

*2019年2月12日撮影

 雪が降ったかと思うと日が差す。今日もそんな寒い1日でした。

 雪が少ないので、緑の草の上に雪が少し積もるという風景が広がっています。
 よく見れば、緑と白の対比がとても美しいのです。
 草の名前は分かりませんが、春が来たら伸びようという意気込みが伝わってくるようです。





*2019年2月12日撮影

 これも草の名前は分かりません。
 雪の中で、みずみずしい緑の色が映えています。
 命の輝きと言ってもいいかもしれません。





*2019年1月7日撮影

 1月の初めに撮影したものです。
 この草はたぶんハコベだと思います。
 春になればこのハコベたちが、もりもりと盛り上がるように伸びていくのが目にうかびます。





*2019年1月6日撮影

 これもまた1月初めの写真です。
 桜の木の根元に生えている草を撮りました。名前は分かりません。
 草も雪もとても細かくて、見るからに寒い景色です。
 この細い葉の草も、思い切り伸びられる春の日を待ち望んで耐えているようです。