さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

断片雲

2020-01-30 22:12:28 | 

*2020年1月30日撮影

 今日の午前中はよく晴れて、春のような暖かい日差しを楽しめました。
 午後からは次第に曇ってきて、夕方には雨模様に。

 朝のうちに撮った、青空に浮かぶ薄い雲の写真です。
 こういうのは、積雲つまりわたぐもがちぎれてできる雲で、断片雲というのだそうです。
 ちぎれぐもと呼びたいところなのですが、ちぎれぐもというのは雨模様の時に雨雲の下にできる小さな雲のことなのだとか。
 なので、少し言葉の響きがよくないのですが、断片雲です。





*2020年1月30日撮影

 これは少し大きめですが、ちぎれたわたぐもの消えかかりという意味で、断片雲だと思います。
 じっと見ていると、少しづつ青空に溶けていくような感じがします。





*2020年1月30日撮影

 小さい断片雲がいくつも浮かんでいて、小さい方から消えていくかのようです。

 なんとなく夏の景色のような気もしますが、今は真冬です。
 右下のスギの木が赤みを帯びていて、雄花が熟して花粉を吐き出していることをうかがわせます。

 断片雲は一年中、晴れた日には出現しやすいのかも。





*2020年1月30日撮影

 これはちょっと大きくて、断片になってしまう前の、わたぐもがちぎれ始めた姿ではないかと思っています。
 小さくちぎれた断片雲が、もとのわたぐもから散り散りに離れて行こうとしているようです。

 晴れた日に、千変万化の雲の姿をながめるのは、じつに気持ちの良いものです。

シメ

2020-01-26 22:17:50 | 

*2020年1月26日撮影

 今日も良い天気に晴れました。この冬は、どうやら雪は降りそうにありません。
 まだ1月なのも忘れて、春が来たのではと錯覚しています。

 今年はシメの集団を見かけます。
 かなりの数のシメが、木に群がったり、地面を歩いたりしています。
 ところがなかなか集団でいる姿はうまく撮影できません。単独の姿の写真をごらんください。

 今日見たシメは、地面を歩いて食事中でした。
 落ちているモミジの種を食べているのではないかと思いました。
 このシメは色の濃淡が濃くて、目の周りもきりっと黒いので、雄のようです。





*2020年1月22日撮影

 先週撮影したシメです。
 体の色が全体的に薄い印象なので、雌ではないかと思います。
 とまっているのはサクラの木でしょうか。

 シメは冬鳥です。
 北のほうから渡ってくるのが基本ですが、北海道や高い山の上などで繁殖し、冬には平地に降りてくるものもいるようです。





*2020年1月9日撮影

 年が明けて9日の撮影です。
 好物のモミジの枝にとまって、実を食べているところです。
 体をひねってこちらを見ていますが、このシメも雌のようです。

 シメという名は、ときに「シー」と鳴くところから、鳥を表す接尾語の「メ」をつけて「シメ」になったとされています。
 「シと鳴く鳥」という意味だそうです。

 

雲の湧く山

2020-01-24 21:25:26 | 

*2020年1月24日撮影

 昨日と今日と、良い天気が続きました。
 とくに今日の午前中は、気温も暖かくて、春が来たような陽気でした。午後からは天気が下り坂で、やがて雨になりましたが。

 気温が高いせいと思いますが、山が水蒸気を立ち上らせて、雲が湧き上がっているようです。
 深山の景色ではなくて、近隣の山の景色です。
 冬の山のような雰囲気は全くなくて、まるで春の山のようです。





*2020年1月24日撮影

 「雲の湧く山」は心惹かれる風景です。
 よく夏の雨の日などに見かけます。冬には珍しいのかもしれません。
 よく晴れた日の、雲の湧く山の風景でした。

ホシハジロ

2020-01-14 22:06:12 | 

*2020年1月14日撮影

 ここ会津の気候は「日本海側」に属していて、冬に晴れる日が多い「太平洋側」とは違います。
 冬はほぼ曇りか雪というのが普通です。
 今年は暖かくて雪が降りませんが、それでも冬なので、晴れることは少なくて曇り空か雨模様ということになっています。
 今日はお昼前に少し青空が見えました。

 会津の鶴ヶ城のお堀にはカモたちがたくさん来ています。
 例年の今頃は、お堀が凍ってしまうので、カモたちもよそへ移動して姿を見せなくなります。
 今年は特別に、まだカモたちの姿を楽しめます。

 今日は珍しいホシハジロを発見しました。
 ホシハジロというカモが珍しいというわけではなくて、鶴ヶ城のお堀にいることが珍しいというわけです。
 写真は、3羽のホシハジロと手前の先頭にコガモが写っています。
 奥の方にアオサギのおしりが少し見えています。





*2020年1月14日撮影

 ホシハジロの雄の姿です。
 白い体に赤みのある茶色い頭、赤い目、黒いけれど一部白くなっているクチバシなどが特徴です。
 全体にずんぐりした体型をしています。
 ホシハジロも海ガモの仲間で、潜水して餌を採ります。





*2020年1月14日撮影

 ホシハジロの雄と雌です。この2羽がカップルなのかどうかは分かりません。
 ホシハジロはもちろん渡り鳥で、越冬のために日本へ来ます。
 繁殖地は、中国北西部からヨーロッパにかけての広い地域で、シベリアなどの北部ではないようです。
 越冬のために日本をはじめアジア各国に飛来しますが、あまり南の方には行かないようです。
 

コウヤマキ

2020-01-11 22:01:14 | 樹木

*2020年1月11日撮影

 今日は気温も高めで、午前中は晴れ午後は曇り、夕方からは雨が降っています。
 あいかわらず雪は降りません。そもそも雪になるような冷え込みがありません。

 会津の鶴ヶ城公園に数本のコウヤマキが植えられています。
 へんな松だなあ、ぐらいに思って眺めていたのですが、松ではなくてコウヤマキだったのです。
 この写真のつぶつぶが固まったようなのは、雄花のつぼみなのではないかと思います。
 雄花が咲いて花粉を出すのは4月から5月にかけてだと思われるので、まだだいぶ時間があります。
 花びらなどは存在しない裸子植物なので、雄花が咲いたと言っても見た目に大きな違いがあるわけではないようです。
 咲いたと判断できる頃に、また紹介できればいいですね。





*2020年1月11日撮影

 それで、これが雌花のつぼみなのではないかと思っています。
 雄花と同じように葉の中心にいます。
 ただ、雄花は枝の先端の葉の中心に多いのにくらべて、雌花は枝の先端ではなく中間の葉に多く付いているように見えます。
 雌花は咲くと、球果の小さなもののような姿になるようです。





*2020年1月11日撮影

 これがコウヤマキの球果です。
 昨年以前の雌花が結実したものでしょう。
 松ぼっくりに似ています。ちょっと大型です。





*2020年1月6日撮影

 コウヤマキの葉が茂っている様子を撮影しました。
 
 コウヤマキはコウヤマキ科コウヤマキ属に所属する唯一の種で、日本特産とされています。
 かつては世界中に存在していたけれど、なぜか日本でだけ生き残った種なのだそうです。

 コウヤマキの葉は、松よりはかなり太くて大きいものです。
 よく見ると、2本の葉が合着してしているのが分かります。それで先端が少しへこんでいます。
 なかなか変わった樹木です。





*2020年1月6日撮影

 コウヤマキの先端の方の写真です。
 コウヤマキの樹形がきれいな細い三角形になることを、これを見れば理解してもらえると思います。
 この姿が好まれて、庭木としてあるいは公園樹として植えられています。
 ただ、自生地はきわめて少なく、絶滅が危惧されるような樹木であることも知っておきたいものです。