さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

鶴ヶ城公園の雪景色

2014-12-15 22:13:10 | 風景

*2014年12月15日撮影

 この冬はじめて本格的に雪が降りました。
 先週末、金曜日の夜から降り始め今日月曜日の朝まで降り続けて、30cm以上は積もりました。
 今日はようやく昼頃から晴れてきたので、勇んで雪景色を見にくりだしました。

 というわけで、鶴ヶ城公園の雪景色です。
 最初の写真は、五葉松です。五葉松の葉は小さいのですが、ぎゅっとまとまって、雪を抱き込んでいるようです。





*2014年12月15日撮影

 細いとはいえ笹ではなく竹だと思います。
 雪の重みでグッとしなって先端を路面につけています。
 竹は強いのでこのぐらいで折れたりはしません。数時間後にはちゃんと真直ぐに立っていました。





*2014年12月15日撮影

 重そうに雪を抱えている梅です。
 梅は背が低いのに枝がいっぱいなので、積もる雪も多いようです。
 冬が始まったばかりなのに、来年の春たくさん花を咲かせてほしいと、つい思ってしまいました。





*2014年12月15日撮影

 さて、松竹梅の雪景色を見ていただいたので、最後はおまけです。
 鶴ヶ城公園にあるお稲荷さん、鶴ヶ城稲荷神社は古くから城内に祀られていた神社で、いまは初詣の名所です。
 そのお稲荷さんには稲荷神の使いである狐の像がたくさんあって、赤い布で傘をかぶっています。
 その中のひとつ、親子の狐に雪が積もっています。
 こんな雪景色も一期一会。二度と出会えない景色であることが多いのです。

カワガラス

2014-12-09 22:11:53 | 

*2014年12月9日撮影

 思いがけず午前中から晴れて、それではと昼頃から出かけたら、すぐに雨が降ってきてあわてて帰宅する羽目に。
 ただ、川でカワガラスに出会うことができました。
 小雨の中でカワガラスだけ撮影できました。
 警戒心が強くてすぐに逃げしまうカワガラスが、今日はゆっくり写真を撮らせてくれました。
 雨だったのでほどほどに切り上げましたが。





*2014年12月9日撮影

 さかんに川に潜ってなにか獲っては食べていました。
 小魚ではなさそうです。なにか虫のように見えました。
 カワガラスは留鳥なので一年中いるのでしょうが、冬になるとよく見かけるようになります。
 夏場は川の上流にいて、冬になると下流にも降りてくると言われています。
 




*2014年12月9日撮影

 水からあがってブルブルと体をふるわせて水滴を飛ばしていました。
 カワガラスの色はチョコレート色なのですが、濡れていたり水の中にいたりすると黒く見えます。
 それで川にいるカラスという名がついたと思います。
 分類上もカラスの仲間ではなく、水中で採餌するけれど水鳥ではなく、独特の存在です。

ジャノヒゲ

2014-12-08 22:30:06 | 草花

*2014年12月8日撮影

 雪が降りました。先週末、金曜日の夜から日曜日まで、ほんの少し積もるぐらい降りました。
 平地に降るのはこの冬初めてなので、初雪ということになります。
 もう12月なので雪が降るのもあたりまえです。
 雪景色をご覧いただくのも、もうすぐです。

 それで今日は久しぶりに晴れました。

 今日の写真は、ジャノヒゲです。またの名をリュウノヒゲといいます。
 藍色の実がついているのを発見しました。





*2014年12月3日撮影

 ジャノヒゲは細い葉の地面に張り付いているような草で、よく見かけるのですが、実はよくよく探さないと見つけられません。
 昔は、もっと、ぼろぼろと実が転がっていたような気がするのですが、いまはあまり見なくなりました。
 





*2014年7月15日撮影

 実の写真ばかりではものたりないので、夏に撮った花の写真です。
 ジャノヒゲの花というのもじつに目立たないものなので、なかなかいい写真が撮れません。
 これもほとんど蕾で、下向きに花が一輪だけ開いています。
 下向きなのでどんな花かいまいちわかりません。
 来年の夏はジャノヒゲの花の、いい写真を撮りたいものです。

キンクロハジロ

2014-12-04 22:39:51 | 

*2014年12月3日撮影

 寒さが続き、いつ雪になってもおかしくない日々です。
 きのう少し晴れ間があって、鶴ヶ城公園へカモを見に行ってきました。
 カモ類が少しずつ数を増やしています。だいぶにぎやかになってきましたが、もっともっと増えるはずです。
 そんななかに発見したのはキンクロハジロの集団です。長い列をつくって泳いでいました。

 一羽だけ後ろを向いています。何か気になることがあるようです。





*2014年12月3日撮影

 キンクロハジロは潜水採餌型のカモ、つまり水に潜って餌を食べるタイプのカモです。
 潜水採餌型のカモは別名海ガモ類ともいい、主に海にいるカモが潜水採餌するところからそう言われています。
 それでもキンクロハジロは、海よりも淡水域の池や湖沼にいることが多いのだそうです。もちろん海にもいるのですが。
 冬を越すために北の方から渡ってくる、いわゆる冬鳥です。

 この写真は水に潜ろうとして水の中を探っている姿に見えます。





*2014年12月3日撮影

 キンクロハジロの列の一部を撮りました。
 横腹が白いのが雄で、茶色っぽいのが雌です。
 雄は数が少ないようです。

 頭の後ろにちょんまげのように冠羽が下がっているのが、キンクロハジロの特徴です。
 ただし、冠羽はごく短かったり目立たなかったりすることもあるので注意が必要です。
 黄色い目が遠くからも目立ちます。

ヨシ

2014-12-02 22:05:31 | 草花

*2014年12月2日撮影

 12月です。雪の予報が出されていて、冬になってしまいました。
 秋晴れの空を見たのはずっと前で、その後は暗い空にときおり雨が降る日々でした。

 今日は日が差したので、ちょっとだけ出かけてみました。
 とても寒いなか、風に吹かれるヨシをながめてきました。





*2014年12月2日撮影

 ヨシという呼び名は、もとはアシで、アシが「悪し」に通じるのでこれを嫌い、ヨシに言い替えたとされています。
 貴族社会の古代にはアシであったものが、武家社会の成立にともなってヨシに変化したというふうに言われます。
 ただ、今でもアシというのが正しくて、ヨシは通称という見方もあります。
 今はヨシというほうが一般的な日本語のようです。
 ふつう使われる漢字は「葦・蘆・葭」と三つありますが、いずれもヨシともアシとも読みます。





*2014年12月2日撮影

 わずかに光が差したときのヨシの穂。
 花が終わって実がついた穂は黒っぽく見えて、凄みがあるというか、ちょっと不気味な感じもあります。
 遠くに見えている緑の中の黄色いものは、なぜかまだ咲いているセイタカアワダチソウの群生です。

 ヨシは河原に大群落を作っていますが、冬になると枯れて、雪の下に倒れていきます。
 それが来年の夏にまた生えてきて、冬が来る前に大群落になるのです。
 その生命力はじつに圧倒的です。





*2014年11月4日撮影

 この写真は、一か月前のもの。
 まだ葉に青い部分があって、穂は光を受けて美しく輝いています。

 このころと比べると今日のヨシの姿はずいぶん冬っぽくなったと思います。