さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

オナガ

2015-02-22 22:08:24 | 

*2015年2月22日撮影

 今日も快晴。このまま春になるのではないかと錯覚するような天気でした。
 今日はオナガに出会いました。
 関東や東京ではおなじみのオナガですが、こちらではなかなか見られない鳥です。
 だぶん10羽以上はいたのではないかと思います。集団で飛び回ってしばらく見ていることができました。





*2015年2月22日撮影

 混み合った枝の向こうにオナガです。
 ながめていると、とてもふわっと軽やかに飛ぶことに気がつきました。あまりバタバタしません。
 でもだからといってのんびりゆっくりしているわけではありません。
 体は大きいのに、まるでシジュウカラのようにじっとしていません。かなり機敏に動きます。





*2015年2月22日撮影

 まるでキツツキのように枯れた木にクチバシを差し込んで、たぶん虫を食べているのでしょう。
 最初の写真も木の幹を歩いている姿がキツツキに似ています。木の皮をキツツキのようにつついたりはしませんが。

 オナガはカラス科の鳥ですが、カラスとは似ても似つかぬ美しい鳥です。
 この空色は他の鳥には見られないそうで、帽子をかぶったような黒い頭とともに、とても印象深いものです。

ハンノキ

2015-02-21 22:09:41 | 樹木

*2015年2月21日撮影

 今日は春が来たようなすばらしい晴天でした。
 そんな日差しのせいかもしれませんが、ハンノキの花が咲いたようです。
 




*2015年2月21日撮影

 枝先についている細長い花芽が赤みを帯びているのが、開花のサインではないかと思います。
 これは雄花です。
 雌花は雄花より枝に寄ったほうについている小さい花芽ですが、小さいのでよく見えません。
 松ぼっくりのようなものがたくさんついていますが、これは昨年の実(果穂)が残っているのです。
 実は秋に熟します。





*2015年2月21日撮影

 ハンノキは公園にもよく植えられ、親しまれています。
 新緑も美しい木です。
 これが幹の様子。けっこう大木になります。





*2015年1月14日撮影

 これは先月撮影したハンノキの実です。
 実とは別の枝先に雄花の花芽がついています。まだ地味な色をしていて開花前の姿です。

 ハンノキは昔、よく燃えるために薪として利用されました。
 またハンノキで作った炭は黒色火薬の原料としても使われたそうです。

 いまはあまり馴染みがないかもしれない、ハンノキ(榛の木)でした。
 

ウソ

2015-02-16 22:17:58 | 

*2015年2月16日撮影

 今日も暖かい、いい天気の1日になりました。

 今年はウソの姿をよく見ます。
 ずんぐりしていて黒い頭と灰色の体、雄は美しいピンクの襟巻きをしています。
 夏は高山などに住み冬は平地に降りてくるとされていますが、もともとは冬に渡ってくる冬鳥だったようです。





*2015年2月16日撮影

 これは少し地味な感じのする雌です。
 ピンクの襟巻きがありません。それに、灰色の胸や腹が褐色味をおびています。

 ウソは梅や桜の花芽を好んで食べます。
 それでウソの群れが大群だったりすると開花する花が減ってしまったりするので、どちらかというと害鳥のように思われています。





*2015年2月16日撮影

 ウソのカップルでしょうか。
 雄と雌のウソが並んでいる図です。

 ところでウソの木彫りをお守りとする、うそかえの神事というものが全国の天満宮で1月におこなわれます。
 昨年起きた悪いことはウソにしてしまって、今年の良いことにとり(鳥)かえるというわけです。
 福島県では福島の高畑天満宮が有名です。
 神社ごとに独特の木彫りの「鷽鳥(うそどり)」が授けられるのですが、本物のウソを知ってこの木彫りを見るとなかなか味があるものです。
 

スギ

2015-02-15 22:17:45 | 樹木

*2015年2月15日撮影

 降り続いた雪が今日はやんで日がさしました。
 ところが時折急に猛吹雪になったりして、今日の散歩はとても寒い思いをしました。

 雪のむこうに並んでいるスギの木の写真。
 手前の低い木は雪をまとったサクラです。
 これも真冬の景色です。





*2015年2月15日撮影

 スギの雄花です。
 赤みが増しているのは開花したしるし。花粉を盛んに吐き出すのがこの時期です。
 昔、子どもの頃「杉の実鉄砲」というものを作って遊んだものですが、その「杉の実」とはこの雄花のことでした。
 だから「杉の花」というときは雄花ではなくて雌花をさすのかと思っていたのですが、季語の解説などをみても「杉の花」は雄花をさすようです。





*2015年2月15日撮影
 
 それでこちらがスギの雌花です。
 丸い形をしていて、花粉をうけて松かさのような襞の間に実をつくります。
 実は熟すと吐き出され、松かさのような殻が残ります。
 この殻は茶色になって長く残るので、これがスギの実だという誤解もあります。

 スギの雌花は目立たないとされています。
 スギは雌雄同株なのですが、なぜか雄花ばかりが目立つ木が多く、雌花が目立つ木は少ないようです。





*2015年1月25日撮影

 さておまけの一枚は、先月寒い日に撮影した、スギの葉に細かい雪が付着し、凍ったように見える景色です。
 霧氷とまではいきませんが、これもなかなか出会えない光景と思います。
 最初の写真とこれとではどちらが寒そうでしょうか。
 

ダイサギ

2015-02-12 22:31:49 | 

*2015年2月12日撮影

 白鷺は白い鷺の総称で、コサギ、チュウサギ、ダイサギなどの鳥が含まれます。
 ダイサギは大鷺と書くように一番大きな白い鷺です。
 本来は冬鳥として渡ってくる鳥なので冬によく見かけますが、今は一年中いるようです。

 予報に反してよく晴れた今日は、川岸でダイサギを見つけました。
 体を低くして飛び立つ準備の姿勢をとっています。
 足元にはカルガモが。
 このあとふわっと飛んですぐ近くへ移動しました。





*2015年2月12日撮影

 杉の梢にとまって周囲を見回しているダイサギ。
 まさに白鷺として親しまれてきた美しさです。





*2015年1月23日撮影

 これは先月、鶴ヶ城のお堀にいるダイサギを撮ったもの。
 首を縮め体を丸めて、寒いのでしょうね。
 周囲のようすを窺うにも首を伸ばさずにうまく頭を回していました。