さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ハハコグサ

2013-06-29 23:37:18 | 草花

*2013年6月29日撮影

 ハハコグサも春の花なのでもうそろそろ終わりです。
 まだ咲いているのを見つけたので撮った写真です。

 ハハコグサの冬越しのロゼット状の葉をオギョウ(御形、ゴギョウというのは間違いとされています)といい、春の七草のひとつです。
 昔から食用にした草で、ヨモギが使われるようになる前は、餅につき込む餅草はオギョウつまりハハコグサであったといいます。
 
 私のいる会津や新潟県にかけて、春に食べる笹団子というものがあります。
 粒あんを米の粉に草を入れた生地で包み、俵型にして笹の葉に包んで蒸し上げたもの。
 このときの草は、ヤマゴボウの葉というものを使います。会津弁でゴンボッパというこの草は、オヤマボクチという植物です。
 今では、笹団子にもヨモギを使うことも多くなったようですが、本来はそれぞれの地方で餅草は色々だったのではないかと思います。





*2013年6月26日撮影

 ハハコグサは、ホウコグサというのが正しいという説があります。
 漢字では母子草で、ホウコグサに対応する漢字表記はないようです。
 頭花の冠毛がほうけ立つからホウコグサだと、植物図鑑に書いてあるのですが、「ほうけ立つ」がなぜ「ホウコ」になるのか疑問です。
 そもそも「ほうけ立つ」という言葉が、今ではピンと来ません。
 この写真は、終わりかけのハハコグサの花です。あちこちはじけたようになっています。このはじけたところに綿毛が伸びるようです。
 その姿を「ほうけ立った」というのでしょうか。

ドクダミ

2013-06-28 22:28:14 | 草花

*2013年6月28日撮影

 どちらかといいえば日陰に咲く嫌われ者の花、ドクダミ。
 もうそろそろ花も終りにさしかかっているようです。
 独特の匂いが嫌われる要因でもあるのでしょうが、ドクダミの薬効は誰もが知るところです。
 毒や痛みに効くところから「毒痛み」であり、ドクダミという名になったとされています。
 生の葉を揉んで傷につける、葉を蒸し焼きにしてできものに貼る、などをします。
 全草をカラカラに陰干ししたものを煎じて飲むのは、生活習慣病といわれるものの改善に役立つとされています。





*2013年6月22日撮影

 花のアップです。
 じつは白いのは花弁ではなく苞だそうです。花にあたるのは中心の黄色い円柱状の部分。
 黄色い雄しべと白い雌しべがたくさん集まって円柱状になっています。花弁はありません。
 黄色いのが茶色に変わりつつあるのは、花粉の時期が終わりつつあるのだと思います。


ミヤマカワトンボ

2013-06-27 22:08:31 | 昆虫

*2013年6月26日撮影

 カワトンボの仲間はみな美しい姿をしています。
 翅全体が濃いオレンジ色をしているこのトンボは、ミヤマカワトンボです。
 黒っぽい帯状の模様がぼんやりと入っていて、翅の色をひきたてています。





*2013年6月26日撮影

 ときどき翅をふわっと広げるので、こういう姿にもなります。
 優雅なものです。





*2013年6月26日撮影

 さて最後の写真は、体の色が違うミヤマカワトンボです。
 緑色に輝いて、これは一層見事です。
 これが雄で、前の二枚の写真は雌のようです。

 

ムラサキエノコログサ

2013-06-26 21:04:30 | 草花

*2013年6月26日撮影

 少し早いのではと思いましたが、エノコログサが穂を立てているのに出会いました。
 エノコログサのなかでも、穂に生える毛が明るい紫色に見える、ムラサキエノコログサです。
 
 エノコログサとは「犬ころ草」がなまったものと言われています。穂を犬の尻尾に見立てたようです。
 それで「狗尾草」と書きます。
 別名はネコジャラシとして親しまれています。

 

キイトトンボ

2013-06-25 22:03:44 | 昆虫

*2013年6月24日撮影

 黄色いイトトンボ(糸蜻蛉)だからキイトトンボです。
 イトトンボはみな細くて小さいのであまり目立たないのですが、黄色いイトトンボは陽の光に輝いて見えます。
 警戒心が強いようで、普通のイトトンボのように近くには寄れません。すぐに逃げられます。
 それで、草の葉のむこうにいるキイトトンボです。尻尾(という言い方は違うのでしょうが)の先の背側が黒いので雄だと思います。





*2913年6月24日撮影

 黄色い体が光ってピントが合わないのが困りものですが、たいへん美しい姿だと思います。
 すこし近くに寄れたので撮った一枚。こちらは雌のようです。

 キイトトンボは姿に似合わず、貪欲な肉食で、ハエなどの昆虫類を食べるそうです。蝶や同族のイトトンボ類も食べるというのでびっくり。