さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ツルマンネングサ

2014-05-31 23:04:50 | 草花

*2014年5月31日撮影

 会津の鶴ヶ城の南側、湯川沿いを散歩していたら、ツルマンネングサが咲き始めているのに気づきました。
 川岸の岩に張り付いていたり、コンクリートの護岸壁に固まっていたりします。
 小さなつる性の植物で肉厚の葉を持っています。茎の先端に次々に黄色い花を咲かせます。
 地面がもっこり盛り上がったようになって、黄色いじゅうたんのようになります。





*2014年5月31日撮影

 中国北東部や朝鮮半島からの帰化植物と言われますが、かなり古い時代のこととされています。
 花は結実せず、茎が伸びて根を出すことによって増えます。
 どんどん増えてもかまわないのであれば、生えているところから少し引っこ抜いてきて植えれば、ちゃんと増えるようです。
 世話をする必要はないそうですが、水やりをすればより繁殖するでしょう。
 なぜこんなことを言うかと言えば、セダムという名で苗を売っているからです。
 園芸植物として好む人もいるのでしょうね。





*2014年5月31日撮影

 韓国では花をつける前の茎の先の方を摘んで、食用にするそうです。
 くせがなくて味もないのでサラダなどにするといい、と食べた人の話です。

 少し遠くから、咲き始めのツルマンネングサです。
 こんもりと盛り上がった感じで、つぼみもたくさんです。
 

ジャコウアゲハ

2014-05-30 22:27:28 | 昆虫

*2014年5月29日撮影

 まだ5月なのに真夏のような異常に暑い日が続いています。
 晴れた日には風の気持ちいい爽やかな5月を期待したいのですが、寒かったり暑かったり困ったものです。

 アゲハチョウが飛んでいるのをよく見るようになりました。
 普通の黄色いアゲハも黒いアゲハも、時には空高く飛んでいます。
 飛び続けるのみでどこにもとまりません。だから写真にもなかなか撮れません。

 そんな中で黒いアゲハのひとつであるジャコウアゲハは、ふわふわとゆっくり飛ぶので、とまりそうでとまらない状態のところを撮影できました。





*2014年5月24日撮影

 これも草の間を飛び回るジャコウアゲハです。
 羽ばたいている翅はぶれています。
 翅の色が白っぽいのは透けているのではなくてこういう色なのです。雌のジャコウアゲハの色です。





*2014年5月14日撮影

 翅の色が黒いジャコウアゲハの雄です。
 雄の成虫がジャコウのような匂いをさせるというのでジャコウアゲハと名付けられたそうですが、手に取ってみたことはないので本当に匂うのかは分かりません。
 ジャコウアゲハは雄も雌も体が赤いことが特徴です。
 オレンジ色から真赤まで色調はいろいろですが、赤い胴体に黒い点々模様はなかなか不気味です。

チゴハヤブサ

2014-05-28 23:51:39 | 

*2014年5月28日撮影

 会津の鶴ヶ城公園でチゴハヤブサの夫婦と思われる2羽を見かけました。
 無事に繁殖に成功して、元気な子供たちを育ててほしいもの。
 運が良ければ夏以降に子育ての姿を見られるかも。

 最初の写真は、体が全体的に大きいので雌のようです。





*2014年5月27日撮影

 こちらを見ている雌と思われるチゴハヤブサです。
 チゴハヤブサは渡り鳥で、繁殖のために南の国から春になるとやってくる夏鳥です。
 いわゆる猛禽類のハヤブサの仲間で、体が小さいことから稚児(小さい子供)の名が付いています。
 大きさはキジバトより少し大きいくらいでしょうか。





*2014年5月27日撮影

 キリリとしたスリムな体型のチゴハヤブサ。雄と思われます。
 雄の方が少し小さめのようですが、雰囲気がとても粋でいなせな感じがします。
 猛禽類ですから生きた餌、大型の昆虫や小型の鳥類などを食べるそうです。
 飛翔しながら獲物を捕らえるというので、見た目のとおり俊敏なのだと思います。





*2014年5月27日撮影

 雄と思われるチゴハヤブサを背中側から見ていたら、首だけ後ろを向いて睨まれました。
 鳥類はとても目がいいので私が見ていることなどは当然知っていて、逃げもせずにいたわけです。
 鋭い眼光と言いたいところですが、この顔はユーモラスに見えてしまいます。
 

 

ハルジオン

2014-05-27 21:26:01 | 草花

*2014年5月27日撮影

 ハルジオン(春紫菀)が花盛りです。
 区別が難しいヒメジョオン(姫女菀)のほうは、ようやく咲き初めでまだほとんどつぼみです。
 というわけでハルジオンをとりあげるのにいいタイミングかなと思います。
 ハルジオンらしい濃いピンクの花の写真を集めてみました。
 ヒメジョオンには薄紫の花はあっても濃いピンクの花はないからです。





*2014年5月23日撮影

 ハルジオンもヒメジョオンも北アメリカ原産の外来植物。
 ヒメジョオンは明治期に、ハルジオンは大正期に、それぞれ園芸植物として導入され、長い時間をかけて日本全土に広まったと言われます。
 ハルジオンという名は、かの有名な牧野富太郎博士の命名。
 秋に咲くシオンに似て春に咲くという意味か。





*2014年5月23日撮影

 今は雑草としてどこにでもある花にすぎませんが、春の野に欠かせない美しい花だと思います。
 昔、園芸用に愛でられたというのも分かるような気がします。





*2014年4月28日撮影

 まだ咲き始めの頃のハルジオンです。
 ハルジオンのつぼみはうつむいて下を向いているのが特徴です。
 花が開くにつれて上を向くようになります。
 そんな咲き始めのころの花の風情もいいものです。

 また違った魅力のあるヒメジョオンについては、後日あらためてとりあげます。
 

モンカゲロウ

2014-05-26 21:52:08 | 昆虫

*2014年5月26日撮影

 最近見かけなくなった、と思うカゲロウです。
 川沿いの日陰の草の葉の下にひっそりとぶらさがっているカゲロウを発見しました。
 模様などからモンカゲロウという種類のようです。
 
 カゲロウというのは空気が揺らいでぼんやりと見える現象「陽炎」を虫の名にあてたとされています。
 カゲロウの飛ぶ姿がゆらゆらとして陽炎のようだとか、成虫はほぼ一日限りの命であることのはかなさから陽炎のようだとか、由来はよく分かっていません。
 もともとカゲロウという名はトンボ類全般をさしていたとも言われます。





*2014年5月26日撮影

 以前とりあげた蚊柱をつくるユスリカと同じく、カゲロウも成虫は餌を食べる能力を持たず、交尾と産卵に力をつくして死んでいきます。
 カゲロウの雄も集団で水辺の上空をふわふわと飛ぶことが知られています。雌を求めているのだと考えられています。
 
 初めの写真とこの写真とでは、体の色が違います。
 雌雄の違いでしょうか。ただの個体差でしょうか。