さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

エノキの倒木にカワラタケ

2017-12-31 22:13:15 | 

*2017年12月31日撮影

 大晦日がやってきました。あっというまに1年が過ぎてしまいます。
 
 今日は晴れるものと思って出かけましたが、曇り空のままに終わりました。

 会津の鶴ヶ城の石垣の上には、さまざまな樹木が植えられていて、鶴ヶ城の特徴でもあります。
 そんな樹木のひとつ、エノキの古木が倒れてしまいました。
 かなり古い木だったようで、幹の途中から折れています。





*2017年6月13日撮影

 今年の夏の初めに、同じエノキの木に開けられたキツツキの穴を撮影したものです。
 たくさん穴が開けられていて、たぶん中は空洞になっていたようです。
 キツツキ、おそらくアオゲラかアカゲラは、この穴の中に子育ての巣を作ったのでしょうか。
 それともただ餌を求めて開けただけの穴でしょうか。





*2017年12月31日撮影

 その倒木の幹に、きれいな薄緑色のキノコが生えていました。
 これもカワラタケではないかと思います。
 カワラタケはさまざまな色になるとされているので、こういうきれいなカワラタケもありでしょう。





*2017年12月31日撮影

 見とれてしまうような、美しいカワラタケです。

 今年は総じて天候不純なことが多かった1年に感じています。
 それでも、自然の風景や生きものたちとの新しい出会いにも恵まれて、幸せな1年だったと感じています。
 来年もよりいっそうの良い年になるように願っています。
 あらためて、皆様方もより良い1年をお迎えになることを、心より祈念いたします。
 来年もまた、よろしくお願いいたします。

ハクセキレイ

2017-12-28 21:17:03 | 

*2017年12月28日撮影

 爆弾低気圧などという恐ろしげなものがやってきて、2日間雪が降り続けました。
 それでも幸いにして、さほど積もりませんでした。
 今日は朝から晴れましたが、午後には雪模様に。

 会津の鶴ヶ城のお堀には氷が張りつめ、ごくわずかに残っている水面にカモたちが集まっています。
 氷の上を歩いているハクセキレイを発見しました。
 このハクセキレイは冬でも頭が黒いので、雄のようです。





*2017年12月28日撮影

 ハクセキレイの写真ではありますが、お堀の氷と雪の模様が面白くて撮影しています。
 氷の上に雪が薄く積もり、その雪が溶けたり、風に飛ばされたりして、さまざまな模様が出現します。
 この模様は、まさに一期一会、その時のみのもので、2度と見ることは出来ません。
 そういう雪の模様の上にいるハクセキレイです。





*2017年12月28日撮影

 お堀の氷は見る位置の違いで、様々な色に変化します。
 どれもモノクロームの世界に見えながら、色合いが違います。
 そんな世界のまんなかにたたずむ、ハクセキレイです。

 今年もあとわずか。
 残りの日々に更新できるかどうかわかりませんので、年末のご挨拶をさせていただきます。
 みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

冬枯れのハギ

2017-12-22 22:08:27 | 樹木

*2017年12月22日撮影

 雪の中に冬枯れている草などが目立ちます。
 大型の草が多くて、これはなんだろうと、葉や花を想像して見たりするのですが、なかなか名前が出て来ません。

 今日出会ったこの草は、霜が降りて朝日の中で輝いていました。
 背景が暗くないと霜の輝きが見えないので、黒っぽい写真になっていますが、実際はとても明るいのです。
 それで、ふと思いつきました。
 ここには秋にこんもりと茂ったミヤギノハギがあったはずだと。
 これは草ではなく、ミヤギノハギの冬の姿なのではないか、と思ったわけです。
 よく見ると、雪の中には倒れているたくさんの細い茎がありました。
 たぶん、これはミヤギノハギの冬の姿です。





*2017年12月22日撮影

 黒い背景に細い枝がたくさん、光っています。
 現代絵画のような美しい模様になっています。

 間違いの可能性もありますが、これはミヤギノハギだとしておきます。





*2017年12月22日撮影

 少し離れて、ハギの生えている様子です。
 あんなにたくさんあったミヤギノハギが、ほとんどみな雪の下になって、わずかばかりが立っています。
 これは立っていても枯れているわけで、ハギの本体は地面のなかの根として生きているわけです。
 その根から、来年の春になると新しい茎が伸びて、また秋になると花を咲かせます。

 毎年繰り返される生命の営みの、役割を終えた姿が、冬枯れのこの姿というわけです。
 

ヒガラ

2017-12-15 22:56:11 | 

*2017年12月15日撮影

 雪は降らなかったものの、寒い1日でした。
 晴れ間はなくて、厚い雲が空を覆い尽くしていました。

 今日の写真はヒガラです。
 今年は11月頃からよく見かけます。
 曇り空の中、ヤナギ(たぶんカワヤナギ)の枝にとまるヒガラ。遠いので小さいです。
 ヤナギはもう葉はなくなっています。冬芽を食べているのだと思います。





*2017年12月4日撮影

 サクラの枝にとまるヒガラです。
 サクラの芽を食べに来ているのだと思います。
 ヒガラは秋冬に、シジュウカラなどと群れをなして行動しています。
 渡り鳥ではないので一年中いるのでしょうが、夏場は山地にいて、秋にならないと平地には降りてこないようです。





*2017年11月7日撮影

 11月の初めに撮影したヒガラです。
 「カラ」というのは「小鳥」を意味する言葉だとされています。
 「カラ」のつくシジュウカラやヤマガラやコガラやゴジュウカラなど秋冬は群れをなして行動していて、「カラ類の混群」と呼ばれます。
 混群には、コゲラやエナガも混じっていることがあります。

 「カラ」の他にも小鳥を表す言葉には、スズメの「メ」などもあります。
 ただ「カラ」類は「カラ」の仲間で群れをなす、というところが、小鳥たちの中でも特別です。





*2017年11月5日撮影

 これも11月初めの写真です。
 イチョウの木にとりついているヒガラです。これも遠くて小さいです。
 おなじみのシジュウカラは喉から腹へさらに尾まで、黒い線があります。
 この黒い線がなくて、喉のところだけが扇状に黒いのがヒガラです。
 シジュウカラよりも小さくて、「カラ」類の中では一番小さいのがヒガラです。
 小さいけれど動きはとても素早くて、撮影には苦労します。

雪の樹木

2017-12-14 22:17:57 | 風景

*2017年12月14日撮影

 今日は雪が止んで、ときおり青空がのぞく良い天気でした。

 今日も雪景色というか、雪をかぶった樹木の姿をご紹介します。
 初めは、ケヤキです。まだ少し葉が残っているケヤキでした。
 ケヤキもいいですが、今日はケヤキのバックの青空が信じられないくらい青くて、めったに見られない美しい青空でした。
 空の青さは、写真ではごく普通に見えてしまうので、なかなか伝わらないとは思いますが。





*2017年12月14日撮影

 ヒマラヤスギの巨木です。
 空に雲がかかって、遠くには雪を戴いた山が見えて、少しドラマチックです。
 




*2017年12月14日撮影

 おなじみのアカマツです。
 会津の鶴ヶ城には、サクラの他にスギやマツもたくさん植えられています。
 とくにアカマツは巨木になっているものも多くて、雪を載せた姿はいちだんと迫力があります。
 風が吹いて、葉に積もった雪が飛ばされて舞っています。





*2017年12月14日撮影

 この木は何でしょうか。
 ハリエンジュです。別名をニセアカシアといい、俗にアカシアと呼ばれています。
 春になると白い房状の花を咲かせ、甘い香りで知られています。
 冬は葉も実も、もちろん花もなく、このよう殺風景な普通の枯れ木になってしまいますが、こういう風情もまたいいものだと思います。
 空の青は少し暗めに写ってしまいました。





*2017年12月14日撮影

 さて最後は、枝を広げたイロハモミジです。
 鶴ヶ城公園にはさまざまなカエデがありますが、イロハモミジがやはり一番多いと思います。
 11月にはみごとな紅葉を楽しむことができました。
 カエデ類は枝の末端に多数の細かい枝があって、そこに実がついて冬になっても残っているので、独特の姿に見えます。
 実を目当てに小鳥たちも集まります。