さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

カンザン(桜)

2018-04-27 22:12:11 | 樹木

*2018年4月27日撮影

 もうすっかり桜の季節は終わってしまいましたが、八重桜がいま盛りです。
 会津の鶴ヶ城には、八重の桜もけっこう咲いていて、まだ楽しめます。
 
 遅咲きの八重桜を代表する品種が、カンザンです。
 濃いピンク色の花が特徴の八重桜で、全国に広がっています。
 
 お堀をバックに撮影してみました。





*2018年4月27日撮影

 八重桜は一般に里桜とも呼ばれ、野生種ではなく栽培品種です。
 遅咲きであることが特徴で、ソメイヨシノなどが終わってから咲きます。
 八重咲きの花が豪華なので海外でも人気の桜です。

 桜の花の塩漬けというものがあって、桜湯という飲み物にしたりしますが、それはこのカンザンの花であることが多いようです。





*2018年4月27日撮影

 カンザンは花が固まってつきます。
 花の色は濃いピンクが普通ですが、白っぽいものもあるようです。
 びっしりと花がつくので、その姿はまさに豪華絢爛。





*2018年4月26日撮影

 カンザンは「関山」と書き、セキヤマという呼び方もありどちらが正しいかは不明とされています。
 八重桜は奈良時代に起源があると言われていて、古くからある交雑種です。
 カンザンに関しては、明治初年に江戸の巣鴨の植木屋が荒川堤に植えたのが始まりとされています。
 ただ、奈良時代に起源をもつ古い里桜のひとつであることは確かなようです。





ホソツヤヒラタアブ

2018-04-20 22:26:34 | 昆虫

*2018年4月20日撮影

 桜の開花以降寒い雨模様の日が続きましたが、昨日からは晴れて気温も急上昇です。
 土日はさらに夏日がやってくるそうな。ちょっと気温の上下が激しすぎます。
 桜はソメイヨシノが散って、遅咲きの八重桜などを待っている状態です。

 さて、地面の上にはハコベやらオオイヌノフグリやらが咲き誇っています。
 そこにミツバチやアブなどが飛んでくるようになりました。
 よくよく見ていると、もっと小さなヒラタアブの仲間や、いろいろなアリなども小さな花を目指してやってきます。

 今日の写真は、小さなホソツヤヒラタアブです。
 ツヤヒラタアブの仲間には数種類の同じようなアブがいて、区別は難しいようです。
 なので、これはホソツヤヒラタアブではないかもしれませんが、とりあえずはホソツヤヒラタアブとしておきます。
 コハコベの花に取り付いているこのアブは腹部がふっくらしているので、雌のようです。





*2018年4月20日撮影

 同じくコハコベに止まっているホソツヤヒラタアブです。
 横から見ると、腹部が膨らんでいるのがよくわかります。
 たぶん、卵をたくさん抱えているではないかと思います。





*2018年4月19日撮影

 これは、昨日撮影したホソツヤヒラタアブです。
 オオイヌノフグリの花で蜜を吸っています。
 これは腹部が膨らんでいないので、雄のようです。
 アブやハエは、雄は両目がくっついていて、雌は両目が離れているとされています。
 なので、このアブは雄で間違いないようです。





*2018年4月19日撮影

 ホソツヤヒラタアブの雄の横から見た写真です。
 もちろん腹部はほっそりしています。名前が「ホソ」なのですから。
 名前の「ツヤ」は、胸部背中がつやつやと輝いていることから名付けられたようです。
 こんな小さなアブの背中など、ツヤがあるかないか、普通は目に入りません。
 それでも真剣に観察した人たちがつけた名前だと思います。

 ついでに「ヒラタアブ」というのは、ハナアブ(花の蜜を主な食料とするアブ)のなかで、平たい体をしているもので「扁虻」と書きます。
 
 

鶴ヶ城の桜

2018-04-16 22:18:00 | 樹木

*2018年4月16日撮影

 先週から会津の鶴ヶ城も、桜が満開になりました。
 ところが金曜日から週末にかけて天気がくずれ、ときおり雨の降る寒い日が続いて、お花見気分も盛り上がりません。
 今日も晴れはしたものの、寒い1日でした。
 そのぶん花は散るのを控えているようで、もう数日楽しめそうです。

 そんなわけで、今日は恒例の桜の花です。
 最初の一枚は、色違いの花が重なって見える、私の好きな桜の景色です。
 手前の赤みの強い花はコヒガン系の桜、奥の白っぽいのはソメイヨシノだと思います。





*2018年4月18日撮影

 満開のソメイヨシノの姿です。
 お城のお堀の上に咲く桜です。石垣はなくて、堀が掘ってあるので高い場所に植えられています。
 まるで滝のように下に向かって落ちかかっているように見えます。
 なかなか見事です。





*2018年4月16日撮影

 色が濃くて少し小ぶりな花の、コヒガン系の桜です。
 じつにきれいな花です。





*2018年4月16日撮影

 お堀の水を背景に、ソメイヨシノです。
 こういう風景はつい撮りたくなるもので、私も撮ってみました。





*2018年4月9日撮影

 咲き始めの頃のソメイヨシノです。
 やっぱり、日本の桜を代表する見事さです。
 末長く咲き続けられるように、日々管理されている皆さんに感謝です。





*2018年4月6日撮影

 ソメイヨシノの花です。
 花をアップで見ると、比較的地味な花に見えます。
 しかし葉が出る前に花が木を覆い尽くす姿は、ほかにない桜のすごさです。

 来年の花にも期待しつつ、今年の桜のご紹介はここまでとさせていただきます。
 
 

セントウソウ

2018-04-07 22:38:36 | 草花

*2018年4月7日撮影

 今日は寒い1日でした。午後からは雨も降りました。
 桜は咲きましたが満開にはまだ日があるようです。ぱっと咲いたら載せたいと思います。

 今日は地面の上の花。地味ですがセントウソウという可憐な花をごらんください。
 セリ科の花なので葉は3出複葉という、3つに切れ込んだ葉が3つ付いて、それがさらに3つ付くという葉です。
 葉は地面に近いところにたくさんありますが、花のつく茎はそこからまっすぐに上に伸びています。
 花は地上15cmか20cmくらいのところに、まとまって咲きます。





*2018年4月7日撮影

 花の咲いているところより長く伸びた茎は、もう花が終わってこれから実を結ぶようです。
 セントウソウは「仙洞草」と書きますが、由来は分かっていません。





*2018年4月5日撮影

 天気の良かった2日前の写真です。
 ちょっとコントラストが強くなりました。





*2018年4月5日撮影

 これも2日前、花のアップの写真です。
 アップとはいえ小さいのでよく分からないとは思いますが、セリ科の花なので5弁の小さな花です。
 花弁の先が少し内側に曲がるのが特徴のようです。
 雄しべが花弁の外に飛び出しています。

 
 
 

モクレン

2018-04-06 22:34:31 | 樹木

*2018年4月6日撮影

 今日も日中はそれなりに晴れましたが、夕方からは雨がちらついています。
 さまざまな花木が花を咲かせる、いい季節がやってきました。

 今日はモクレンの花をごらんください。
 白い花の咲くハクモクレンに対して、紅紫色の花を咲かせるモクレンは、別名をシモクレンとも言います。
 「白木蓮」にたいする「紫木蓮」。それぞれの色を強調した呼び名です。
 ただ、どちらもモクレン属の仲間ではあっても、別種とされています。





*2018年4月6日撮影

 ハクモクレンは大木になりますが、モクレンはさほど大きな木にはなりません。
 モクレンの花は色鮮やかなので、花が大きいような印象を受けます。
 「木蓮」とは「木に咲くハスの花」の意味で、花をハスの花に例えたものとされています。





*2018年4月6日撮影

 このモクレンは、花の色が少し違います。
 少し花も小さいように見えるので、ヒメモクレンと言われる種類かもしれません。
 モクレンの仲間にもたくさんの園芸種があって、それぞれ花に特徴があるのだそうです。
 愛されて栽培されている花木の世界は、奥が深いようです。





*2018年3月31日撮影

 さて、これは咲き始めの頃のモクレン。先月の末です。
 モクレン類の花はみな先端が北のほうを向いて曲がるとされています。
 つぼみの時にはその姿が顕著で、花が開いてしまうとどちら向きに開いているかはわからなくなってしまいます。
 つぼみの南側は日当たりが良いため成長が早く結果的に先端は北を向く、という説が有力であるようです。
 樹木にもたくさんの不思議があります。