さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

冬の梅

2015-12-28 23:32:01 | 樹木

*2015年12月28日撮影

 雪が降りました。
 27日土曜日の夜から降り始め、28日の日曜日は一日中雪がちらつきました。
 たいして積もるほどではありませんが、世界が一変して雪景色になりました。

 写真は雪の中で咲いている梅という珍しい眺めです。
 春先に梅が咲いてから雪が降るということはたまにありますが、この年末の雪の中の梅は初めて見ました。
 じつは先週はじめには梅が咲いていたのです。冬とはいえ、暖かかったせいと思います。
 そこに雪が降ったというわけです。





*2015年12月28日撮影

 雪が降って本来の冬がやってきたので、気温もぐっと下がりました。
 梅の花も咲くのをやめて来年の春を待つようになると思いますが、今日はまだちらほらと咲いていました。

 梅の木も妙な気候に戸惑っているのでしょうが、来年の春までお休みなさい。

ハシビロガモ

2015-12-23 22:11:51 | 

*2015年12月23日撮影

 会津の鶴ヶ城のお堀に渡ってくるカモたち。ようやくちょっと増えてきたように思います。
 今日はハシビロガモの姿を見ました。20羽ぐらいはいるでしょうか。
 
 最初の写真は雄です。
 頭は青というか緑というかカモの色で、輝いています。
 頭だけ見るとマガモに似ていますが、くちばしが黒いところがマガモと違うところです。
 そして「嘴広鴨」と書くように、大きくて幅の広いくちばしが特徴です。

 本来ハシビロガモの雄の繁殖期の色は、真っ白な胸と腹部の赤茶色の部分に模様はありません。
 背中の羽だけに模様がついています。
 この写真のハシビロガモは、いま換羽の途中なので胸や腹部にも模様が残っています。





*2015年12月23日撮影

 ハシビロガモのくちばしの姿が良く見える写真が撮れました。
 くちばしの先は丸くなっているのがわかると思います。

 カモ類は越冬のために北の国から秋に渡ってきます。
 カモ類の雄は、越冬中に繁殖のパートナーを見つけるので、渡ってくると繁殖期のための換羽を行います。
 日本では繁殖期の姿が通常のカモの姿とされていて、非繁殖期の姿をエクリプスといいます。

 ハシビロガモの場合はエクリプスから繁殖羽に変わるのに少し時間がかかり、その途中経過の姿をサブ・エクリプスと呼んだりします。
 この写真のハシビロガモはもちろん雄ですが、サブ・エクリプスの状態です。





*2015年12月23日撮影

 さてこれもハシビロガモですが、手前はエクリプスの雄、向こうはボケていますが雌です。
 どのカモもそうですが、エクリプスの雄は雌に似ています。
 ハシビロガモの場合もこの両者はよく似ていますが、くちばしの色と目の色が違うので区別できます。
 雄のハシビロガモはエクリプスであってもくちばしが黒く、黒目の周りに黄色い虹彩という部分が取り囲んでいます。
 雌はくちばしが少し黄色っぽく、目の虹彩は目立たず全体が黒い目に見えます。

 エクリプスの雄はサブ・エクリプスの雄とはずいぶん違います。
 サブ・エクリプスという呼び方をするのもなるほどと思います。





*2015年12月23日撮影

 これが雌のハシビロガモです。
 目は目立たず、くちばしは黄色みを帯びています。
 背中の色も雄より明るい色をしています。

 今日のハシビロガモの写真は全部左向きになってしまいました。意識して揃えたわけではないのですが。

 

ヒマラヤユキノシタ

2015-12-22 22:17:03 | 草花

*2015年12月22日撮影

 農家やお寺など広い庭でよく見かけるピンク色の花。
 大きな丸い葉とともにとても印象的です。
 この真冬に咲いています。
 今年は雪がないせいで特に目立ちます。
 
 この花はヒマラヤユキノシタというそうです。





*2015年12月18日撮影

 ヒマラヤユキノシタはヒマラヤ山脈周辺を原産とするユキノシタ科の花。
 ユキノシタは白い細い花弁の花を咲かせるので、まったく印象の違う花ですが、同じ仲間なのです。
 
 ヒマラヤユキノシタは秋から翌春まで花を咲かせる、花期の長い花です。
 ただ野外に植えられていると、雪国では花の咲いている大半の期間を名前のとおり雪の下で過ごすことになってしまいます。
 それでも寒冷に強い花なので、春の雪解けの時期になって雪の下からピンクの花が現れることになり、それはとても感動的です。 

コブクザクラ

2015-12-21 22:20:10 | 樹木

*2015年12月21日撮影

 冬なのに桜が咲いています。
 
 秋冬に桜が咲くのには、もともとそういう種類の桜である場合と、気温などの条件が良くて咲く場合とがあります。
 前者にはフユザクラ、シキザクラ、ジュウガツザクラなどの名のついた桜があります。
 後者の場合は、春に咲くはずの花が咲くので「返り花」と言います。

 今日出会ったこの桜はコブクザクラという品種のようです。





*2015年12月21日撮影

 コブクザクラはジュウガツザクラに似ていて、八重咲きの二季咲き品種です。
 二季咲きというのは、秋と春に咲くことを言います。
 ちなみにフユザクラ、シキザクラは一重咲きの二季咲きです。
 コブクザクラを除いてはみな開花時期をあらわす名前がついているのですが、ジュウガツとかシキとかに深い意味はなく、要は二季咲きであることを表現しています。

 コブクザクラという名前は、一つの花に複数個の実がつくことから「子宝に恵まれる」という意味で名づけられたそうです。





*2015年12月21日撮影

 「返り花」は冬の季語であり、ほんのわずかちらほらと咲く様子が、冬のわびしさを際立たせるということのようです。

 このコブクザクラは「返り花」ではなく本来咲くべき時期に咲いているわけなので、もっとたくさん咲き誇ってもいいのですが、じつにひっそりとわずかばかりの花を咲かせているのでした。

 

ハト

2015-12-20 21:35:44 | 

*2015年12月20日撮影

 白いハトが集団で飛んでいます。
 平和の象徴とされるハトはこういうイメージではないでしょうか。

 たぶんどこかで飼われている伝書鳩の集団ではないかと思います。





*2015年12月20日撮影

 飛んでいる鳥を撮るのは馴れていないので、なんとなくボケています。
 たぶんシャッタースピードが遅いせいです。
 こういうシーンに出会うと焦ってしまって、カメラ任せのオートで撮ってしまいます。

 伝書鳩や神社や公園にいるドバトは、同じ種類とされていて、正式にはカワラバトと言います。
 もちろんカワラバトも野生の鳥だったのですが、人に飼われるハトとなって、ドバトや伝書鳩は野鳥とはみなされなくなっています。





*2015年12月20日撮影

 群れの中の一羽(たぶん)が近くの枝にとまりました。
 足輪は確認できないので、伝書鳩かどうかはっきりしません。
 それでもこういう真っ白なハトは野生種では見られないので、飼われているハトのように思います。