さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

イカル

2013-08-30 23:13:38 | 

*2013年8月30日撮影

 イカルです。別に怒っているわけではなく、聖徳太子で有名な斑鳩の里のイカルガ(斑鳩)が元々の名前だったのですが、イカルに省略されてしまったそうです。
 イカルは今は「鵤」と書くようになりました。鵤という字を見ても読めませんね。

 イカルのカップルかと思いきや、親子のようですね。
 左側が親で、右側が子です。子の方が大きく見えますが、見ていると親に餌をねだってもらっていました。
 ちょっとピンボケの写真ですみません。





*2013年8月30日撮影

 勢揃いしたイカルの一家です。
 ちょっと遠い松の木の上なので、小さな姿しか見えませんがお許し下さい。
 イカルは、夫婦や親子の仲がいいことで知られています。この写真で、そんなイカルの仲良し家族を思い描いてください。
 一番右端がお母さんでしょうか。すぐ左側の子に餌をやろうとしています。
 その左の二羽も子供でしょうか。あるいは左端のイカルはお父さんかもしれません。





*2012年9月13日撮影

 おまけの一枚は、昨年撮った写真。
 胡桃の木にとまっているイカルです。顔がよく見えなくて申し訳ないのですが、イカルの雰囲気をそれなりに伝えられるかな、と思います。

ヌスビトハギ

2013-08-29 23:04:52 | 草花

*2013年8月29日撮影

 あまり日あたりの良くないところに、ひっそりと咲いている花。
 でも場所によってはかなりたくさんまとまって生えています。
 まばらについている小さなピンクの花も、たくさん集まると見応えがあるというものです。
 とりあえず、楚々とした風情をごらんください。





*2013年8月21日撮影

 たくさん集まるとこういう感じです。
 それぞれバラバラに、まばらに咲いていますが、こうして集まると、いい雰囲気です。
 この花も秋の訪れを感じさせてくれます。





*2013年8月29日撮影

 こういう風に密度があがるとちょっと風情がそがれます。
 実は見ていただきたいのは左の方に付いている、まだ青い実です。半円形が二つ繋がった形の実がわかるでしょうか。
 この実の形が、忍び足で歩く盗人の足跡のようだというので、ヌスビトハギというのだそうです。昔の盗人は足袋をはいていたので、爪先立ちで足音のしないように歩くと、こういう足跡になるのです。ハギの名が付いたのは花が萩のようだからというわけです。
 この実は毛が生えていて、衣服に付きます。いわゆるひっつきむし、会津ではバカと呼ぶ実のひとつです。
 実が衣服に付かないように用心して、盗人のように忍び足で歩くようになるからヌスビトハギだという説もあるそうです。

キタテハ

2013-08-28 23:04:40 | 昆虫

*2013年8月28日撮影

 いわゆるタテハチョウ(立羽蝶)の仲間には、翅の裏側が枯葉のように見えるものがいます。
 キタテハはそういうタテハチョウの代表格です。黄色い立羽蝶というわけです。
 翅を閉じているとまさに枯れた葉っぱです。縁が不規則にギザギザに見えるところや、模様も濃淡があって不規則に見えます。
 こういう形や模様が、違う個体にも寸分違わず再現されているところに、生命の不思議を感じてしまいます。





*2013年6月20日撮影

 キタテハの表側です。
 裏側とは全く違うことに目を見張ります。鮮やかな豹柄で、本当に同じ蝶かと疑いたくなるほどです。
 タテハチョウの仲間には、裏表の模様が全く違うものが少なくありません。
 そういうところも実に不思議です。

ミズヒキ

2013-08-27 22:28:40 | 草花

*2013年8月27日撮影

 日陰の草むらにひっそりと咲いているミズヒキです。
 黒っぽい細い茎に赤い小さな花が点々とついていて、目立つ花ではないけれど独特の風情に心ひかれます。
 まだ暑い日が続いていますが、ミズヒキの花を見るようになると、秋の気配を感じてしまいます。
 
 そんなわけで、まだ8月なのに、今年一番の秋の気配はミズヒキの花でした。





*2013年8月27日撮影

 ミズヒキの花というのは実は小さい赤い点々ではなくて、この写真のように咲いているのです。
 赤い点々は実であることが多いようです。花は上半分が赤くて下半分が白いのですが、わかるでしょうか。
 この紅白の花のせいで、上の方から見ると赤い花のひもに見え、下の方から見ると白い花のひもに見え、それがいわゆる紅白の水引のようだというわけで、ミズヒキという名が付いたとされています。

ミヤマアカネ

2013-08-26 22:56:47 | 昆虫

*2013年8月26日撮影

 赤とんぼが赤くなってきました。
 変な言い方に思えるかもしれませんが、大抵の赤とんぼは春の頃は赤くなくて、秋に向けて次第に赤くなるのです。
 
 ミヤマアカネは赤くなるとたいへん美しいトンボです。深山茜と漢字で書くといい雰囲気が伝わります。
 きょう出会ったミヤマアカネは、オオバコの穂の上で逆立ちポーズをしていました。
 逆立ちポーズはどんな意味があるのか謎です。暑さしのぎだとも言われています。





*2013年8月24日撮影

 翅の先の方に帯状の模様がある赤とんぼがミヤマアカネです。
 成熟すると赤くなるのは雄ですが、顔や目なども含め全身が赤くなるところが特徴です。
 トンボの翅には前側の両端近くに縁紋という小さい模様がありますが、ミヤマアカネは縁紋も美しいピンク色になります。





*2013年7月20日撮影

 これは赤くなっていないミヤマアカネです。
 まだ若い雄なのか、あるいは雌なのかもしれません。
 雌は大抵赤くならないのです。白い縁紋が目立っています。