さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ヤドリギ

2018-12-31 22:07:02 | 樹木

*2018年12月31日撮影

 日時の進み方が年々速くなって、今年ももう大晦日です。
 先週末(28、29日頃)は大雪の予報でしたが、ここはさほど雪が降らずにすみました。
 あまり雪のない年末で、今日はそれなりに晴れて、いい1日でした。

 会津の鶴ヶ城公園の桜の木にヤドリギが寄生しているのを見つけました。
 ヤドリギの仲間のホザキヤドリギがケヤキの木に寄生しているのは、たくさんあるので珍しくはありませんが、ヤドリギは珍しいのです。





*2018年12月31日撮影

 こんな感じで梢の方にとりついているので、下からはなかなか見つけにくいのでした。
 ヤドリギは常緑樹なので、黄色っぽい葉が球状についています。
 このヤドリギには実はついていないようです。
 雌雄別株とのことなので、これは雄株なのかもしれません。
 近くに雌株があってもいいと思うのですが、発見できません。





*2018年12月24日撮影

 少し遠くから、見やすい位置で撮影したヤドリギです。
 ヤドリギの実は白いもの、黄色いもの、オレンジ色のものなど、いろいろなのだそうです。
 冬鳥のヒレンジャクの好物とされています。





*2018年12月24日撮影

 さて、おまけにもう一枚。これは黄色く輝くホザキヤドリギです。
 黄色いのは実です。
 ホザキヤドリギは落葉樹なので、冬には葉は落ちてしまい、実がとても目立ちます。
 鶴ヶ城公園のケヤキの木に、ホザキヤドリギはたくさん寄生しています。
 ここではなぜか、ケヤキにしか寄生していません。不思議です。

 今年1年、つたないブログに訪れていただきまして、ありがとうございました。
 皆様、よいお年をお迎えください。
 来年もまた、よろしくお願い申し上げます。
 

シジュウカラ

2018-12-21 22:42:28 | 

*2018年12月21日撮影

 今日は日差しが暖かい、いい1日でした。

 おなじみのシジュウカラの写真です。
 込み入った枝の向こうにとまっています。木についている虫を探しているのだと思います。

 シジュウカラは一年中見ることのできる、かわいい小鳥です。
 秋冬は木に葉がなくなるので、いちだんと観察しやすくなります。





*2018年12月19日撮影

 青空をバックにアップで撮影できました。
 白いお腹に黒い線が入っているのが、シジュウカラの特徴です。
 ネクタイをしていると、よく言われます。





*2018年12月16日撮影

 これも込み入った枝の向こうにいるシジュウカラです。
 シジュウカラがとまっているのは木ではなくて、オオブタクサという草の枯れた枝だと思います。
 オオブタクサは高さ3mにもなる巨大な草です。
 オオブタクサの向こうには枯れたススキも見えます。





*2018年11月21日撮影

 シジュウカラという名前の「カラ」というのは小鳥を意味する古代の言葉だそうです。
 ヤマガラとかコガラとか、〇〇カラという名の小鳥が数種類いて、カラ類と呼ばれています。
 では「シジュウ」というのは何かといえば、「シジュウ、シジュウ」と鳴くからだと言います。
 鳴き声を表しているわけですが、私には「ツーピー、ツーピー」とは聞こえますが、「シジュウ、シジュウ」とは聞こえません。
 昔の人の聞こえ方は違っていたようです。

 

ヨウシュヤマゴボウ

2018-12-19 22:09:37 | 草花

*2018年12月19日撮影

 ときおり雪がちらつきますが、まだ積もるほどには降りません。ありがたいことです。
 今日は昼の間は晴れましたが、夕方から雨、夜は雪に変わっています。

 枯れてもなお立派な存在感を示しているのが、ヨウシュヤマゴボウです。
 この写真の枯れたヨウシュヤマゴボウは、一部赤い茎の色が残っています。もちろん黒い実も。





*2018年12月19日撮影

 このヨウシュヤマゴボウには、ヒヨドリジョウゴがからみついて、赤い実がきれいです。
 ヨウシュヤマゴボウの黒い実も引き立っているようです。

 ヨウシュヤマゴボウは別名をアメリカヤマゴボウともいい、名の通り北アメリカ原産の外来種です。
 高さ2mほどにもなる大型の草で、赤い茎に黒い実、緑の葉という取り合わせが、夏の野に不気味な迫力で立っています。





*2018年12月15日撮影

 こうして枯れてもなお、なかなかの迫力です。
 これもまだ茎の赤みが残っています。
 下の方、地面が白いのは雪です。





*2018年12月15日撮影

 このヨウシュヤマゴボウは、赤みもなくなって、からからに乾いている感じです。
 でも、しっかり立って、実をゆらしています。
 雪が積もれば、雪の下に倒れてしまうのでしょうが、それまではこうして存在感を示してほしいと思っています。
 

オギ

2018-12-17 22:16:40 | 草花

*2018年12月17日撮影

 昨日よりは少し暖かい1日でした。
 曇り空ながら青空もときおり見えて、冬としては良い天気だったと思います。

 河原などにオギが咲いているのが目立ちます。
 オギとススキはよく似ていて、あまり区別がつかないことが多いのですが、今の時期に穂を白く輝かせているのはほとんどオギに違いありません。
 もうススキやヨシは穂が枯れて小さくしぼんでいるのが普通だからです。





*2018年11月20日撮影

 オギの穂はまだ白い毛がふさふさしています。

 これまでは、ススキにくらべて背が高く、葉も幅があって、穂が大きくて白い、などで区別してきました。
 加えて、季節的にススキやヨシよりも冬の寒い時期にも咲いているというのが、今年の発見です。





*2018年11月13日撮影

 先月撮影のオギです。
 このくらいが花の盛りと言うのでしょうか。





*2018年11月8日撮影

 オギはヨシと同じく水辺に生えます。
 乾燥した土地にも生えるススキとの大きな違いです。
 ススキの茎はカヤと呼ばれて屋根を葺く材料とされましたが、オギもまたカヤと呼ばれて同じように利用されてきたそうです。
 かつてはススキ以上に群生していたと思われるオギが、ごく少なくなってしまったのは、伐採に弱い性質のためと思われています。





*2018年10月22日撮影

 まだ白い毛を吹いていない頃の、10月に撮影したオギです。
 田んぼの用水路の周辺とか、湿地とか、川のほとりとか、ごく限られたところにしか見られないオギですが、最近は耕作しなくなった水田跡に群生していることがあります。
 新たな生息地を見つけたと理解していいのでしょうか。

紅葉のユキヤナギ

2018-12-16 21:47:53 | 樹木

*2018年12月16日撮影

 今日も寒い1日でしたが、雪は降らず、日差しものぞきました。

 もう冬なのに、野原に自生するユキヤナギが紅葉しています。
 ユキヤナギといえば庭木として人気の低木ですが、あちこちに自生しています。
 もとはどこかの庭木だったものが、野生化しているのかもしれません。
 ユキヤナギの解説を見ると、秋冬には黄葉すると書かれています。
 つまり本来は黄色く色づくのがユキヤナギなのですが、場所によってかなり赤く紅葉しているものを見ることができます。





*2018年12月16日撮影

 夏の間水不足にならず、日当たりの良い場所のユキヤナギが、赤く色づくようです。
 そしてところどころに、花まで咲かせています。

 この写真の枝をよく見ると、来春のための冬芽が育っているのが見えます。
 この芽には葉も花も入っているのですが、春になると外側の葉がまず開き、それから中心部の花が咲きます。
 一つの芽の中に5個ほどの花が入っています。





*2018年12月16日撮影

 ユキヤナギの黄葉は、この写真のようにオレンジ色がかることが多く、きれいな黄色ではありません。
 あまり色づくことなく、青いまま枯れてしまう葉も多いようです。
 ところどころでも、赤く色づく部分があると、全体が美しく映えます。





*2018年12月16日撮影

 今朝はかなり冷え込んだので、霜がおりました。
 このユキヤナギの葉は、早い時間に撮影したので、霜が載っています。
 葉の色もさまざまで、これもなかなかの風情です。





*2018年12月11日撮影

 最後にもうひとつ赤いユキヤナギの写真です。先週撮影しました。
 光の具合で色合いが違いますが、これも見事な紅葉です。

 今日は、真冬の紅葉、ユキヤナギでした。