さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

サクラタデ

2015-08-29 21:45:59 | 草花

*2015年8月28日撮影

 今日は一日中雨模様で、夏はおわりだなあと、しみじみ。

 そんなわけで、今日の写真は昨日撮影したサクラタデです。
 タデ類は秋を代表する草花ですが、まだ本格的に咲いてはいません。
 サクラタデは少し花期が早いようで、思いがけずたくさん咲いているのに出会いました。
 タデ類のなかでは花が大きくて、薄いピンク色が桜を思わせるのでサクラタデといいます。





*2015年8月28日撮影

 花のアップです。
 タデ類はみな美しい5弁の花を咲かせますがなにしろ小さいので、よく見てもらえません。
 サクラタデの花は5mm以上の大きさがあるので、他のタデ類よりは花をアピールできると思います。





*2015年8月24日撮影

 田んぼの畦に咲くサクラタデ。
 田の畦は頻繁に草刈りがされるためか、そんなにまとまって咲いていたりはしません。
 ぽつりぽつりとでも、健気に咲いているサクラタデ。
 ひっそりと咲いて、それでも美しいサクラタデは、とても好きな花です。

 

オオチャバネセセリ

2015-08-26 22:14:47 | 昆虫

*2015年8月26日撮影

 今日も朝のうちは雨模様であまり気温の上がらない一日でした。
 それでも昼近くからは少し日差しが見えてきました。

 お盆頃から茶色いセセリチョウ、特にイチモンジセセリをたくさんみるようになりました。
 生まれたての若いイチモンジセセリのように見える蝶もいます。
 そんな中にごく稀に見つけるのがオオチャバネセセリです。
 今日の写真はオオチャバネセセリ。まだ若い個体のように見えます。

 セセリチョウは前翅と後翅が普通の蝶のように前後していなくて、同じところに重なっているように見えます。
 外側になっているのが後翅で、白い点々模様がジグザグについているのがオオチャバネセセリです。
 イチモンジセセリは、この点々が直線状に並んでいます。





*2015年8月18日撮影

 オオチャバネセセリの交尾の場面です。
 おじゃましないように注意して撮影しました。
 オオチャバネセセリは個体数が減少している蝶で、だからあまり見かけないのだと思います。





*2015年8月1日撮影

 一年のうち2回ほどは繁殖するとみられているオオチャバネセセリです。
 越冬するのは幼虫なので、幼虫が春になって成虫になり、卵を産んで命を終わります。
 その卵が孵化して成長して、また親になって、卵を産んで命を終わります。その卵から生まれた幼虫が冬を越します。
 こういうサイクルからすると、この写真のオオチャバネセセリは春に成虫になった蝶のようです。
 8月1日の撮影ですが、色も黒くなって翅も痛み、命の終わりを感じさせます。

 最初の写真の蝶と次の写真の交尾している蝶は、今年生まれた蝶で、やがて生まれてくる子供が冬を越すのかもしれません。
 真実はどうなのかあまり自信はありませんが、そういう命のサイクルを考え出すとぐるぐるとキリのない思考におちいります。
 

ダンドボロギク

2015-08-25 21:12:11 | 草花

*2015年8月25日撮影

 今日は午前中は少しばかり晴れ間も出ましたが、午後は曇り夕刻から雨がちらつきはじめました。
 夜になって急に冷え込み、寒いさむいとぼやいています。

 さて今日は、ダンドボロギクが咲いているのに出会いました。
 写真の花はみんなまだ蕾のように見えますが、先端が閉じているのは蕾で、先端が薄い黄色に見えるものは咲いている花です。
 ごく小さな筒状の花が束ねられているわけです。
 高さは1mを超えるほど大きく育つ草で、北アメリカ原産の外来種です。





*2015年8月25日撮影

 ダンドボロギクは1933年に愛知県段戸山で初めて記録されたことにより、ダンドの名がつきました。
 ボロギクというのは、この写真のように花が綿毛を吹いた状態がボロ(襤褸)のように見えるということによります。
 サワギクという花の別名がボロギクで、ノボロギクという草丈の小さな花にもボロの名がついていますが、どちらの花も果実期の冠毛つまり綿毛が目立つ花です。

 ダンドボロギクの花は、つぼみ、花、綿毛、綿毛が散ってしまった残り物、とさまざまな姿のものが混在しています。
 花は目立たないので、綿毛がいきなり目立つということになり、ちょっと変わった印象の草花です。
 

ショウリョウバッタ

2015-08-24 22:05:37 | 昆虫

*2015年8月24日撮影

 今日はおおむね曇りでしたがときおり夏の日差しが戻ってきて、残暑を感じさせられました。

 草むらを歩くと不意に飛び立っていく虫がいくつもいます。
 飛んで行った先を探してもほとんど見つかりません。たぶん、バッタ類です。
 秋の気配のこの頃、特に増えてきたように思います。
 そんなバッタのなかでもとびきりユニークな姿かたちの、ショウリョウバッタが今日の写真です。





*2015年8月24日撮影

 緑色と枯葉色とうまくミックスされて、いろいろな色のショウリョウバッタがいるのですが、こうしてみると実によくできた保護色です。
 草のなかにいると見つけるのは至難のわざです。
 ショウリョウバッタは生息環境に合わせて、全身枯葉色の個体から全身緑色の個体まで、様々に色を変えることが知られています。





*2015年8月18日撮影

 すこし前に撮影した背中から見たショウリョウバッタです。
 なんとなくまだ若い感じがして、成虫になりたてなのかもしれません。
 あまり大きくないので雄ではないかと思います。
 ショウリョウバッタは雌が大きくてみるからに堂々としています。





*2015年7月2日撮影

 これはまだ小さい幼虫のショウリョウバッタです。7月初めの撮影です。
 まだ羽が小さくてほとんどないので、節状になった腹部がまるみえです。
 幼虫なのに大きいように思うので、もしかしたら雌かもしれません。
 

シロバナツユクサ

2015-08-23 22:15:04 | 草花

*2015年8月22日撮影

 今日は一日中小雨がぱらつく天気で、もう夏は終わった、と言われているようでした。

 さて写真は昨日撮影した白いツユクサの花です。
 ツユクサというのは濃い空色というか青い花がとても好きなのですが、白い花のツユクサが咲いていてびっくりしました。





*2015年8月22日撮影

 密集してはいないけれどそれなりにたくさん咲いていました。
 白い花のツユクサというものがあるのだと、静かに主張しているようです。
 シロバナツユクサと呼ばれていて、本来の青い花のツユクサの変種だそうです。
 珍しい花には違いないけれど、そんなに希少というほどではないのかも。





*2015年8月22日撮影

 白い花のツユクサは清楚でいいけれど、やっぱり青い花のほうがいいなあとも思います。