さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ミズナラ

2016-04-27 22:24:14 | 樹木

*2016年4月27日撮影

 ミズナラの花が咲いています。
 垂れ下がっている大きなのは雄花です。
 雌花はというと枝の先に若葉がまとまって出ている中心にちょんちょんとついているのがそれです。
 ミズナラは雌雄同株で、同じ木に雄花と雌花が咲きます。





*2016年4月27日撮影

 ミズナラは柏の葉を小さくしたような鋸葉の葉と、大きな丸いどんぐりが特徴です。
 ミズナラのドングリは渋いので、リスなどの動物はそのドングリを土に埋めてあくぬきをしてから食べるのだそうです。
 ところが土に埋めたまま忘れてしまうどんぐりもあって、それが発芽するのでミズナラは増えることができるしくみなのだとか。
 貯食型種子散布といいます。

 そんなことはともかく、花も若葉もみずみずしい若草色で、今は本当に樹木が美しい季節です。

ノハラムラサキ

2016-04-25 22:05:57 | 草花

*2016年4月25日撮影

 良い天気が続いています。
 さて、最近増えてきたように思えるのが、ノハラムラサキというこの花です。
 発育のいいキュウリグサだと思って見ていたら、別の草でした。
 キュウリグサよりも茎が太くてしっかりした感じがあり、花が一回り大きいのです。
 花の大きさは図鑑などにキュウリグサは直径2mm、ノハラムラサキは同3mmというふうに書かれていますが、私が見た感じではどちらももう少し1mmぐらいは大きいようです。





*2016年4月24日撮影

 ノハラムラサキの花。
 淡い青色の花がとても美しいのですが、なにぶん極小の花なので、よーく近づいて見なければなりません。
 キュウリグサよりもノハラムラサキの花のほうが、色が鮮やかなような気がします。





*2016年4月25日撮影

 こんな感じで、けっこうたくさん生えています。
 ヨーロッパ原産の外来種。
 花屋さんが扱うワスレナグサと同属で、ワスレナグサは花が大きい(直径1cm弱)のですが、植物としての姿形はたいへんよく似ています。





*2016年4月25日撮影

 さて、話の中に出てきたキュウリグサの写真をおまけに掲載します。
 ノハラムラサキよりもひょろりと細くて長い感じで、花もぱらぱらと少し離れてつきます。
 キュウリグサも空き地や田んぼの畦などに群生しています。

コサナエ(トンボ)

2016-04-24 22:48:44 | 昆虫

*2016年4月24日撮影

 今年もトンボの飛ぶ季節がやってきました。
 今日出会ったのは、コサナエ。
 成虫で越冬するオツネントンボなどを除けば、最も早く出現するトンボのひとつです。





*2016年4月24日撮影

 サナエトンボというのは早苗の頃、つまり田植えの頃に飛んでいるトンボという意味です。
 サナエトンボの仲間のうちで小さいトンボなのでコサナエなのだと思います。
 トンボ類の正式な名前には「トンボ」がつかないものが多く、コサナエもそうです。
 通称としては「コサナエトンボ」といったほうがわかりやすいのですが、正しい名前の方をとりました。
 サナエトンボの仲間のうちで、コサナエは特に早春に姿を見せます。





*2016年4月24日撮影

 サナエトンボの仲間はヤンマに似た姿をしているものが多く、ヤンマの名がつくものもあります。
 ただ体の大きさがヤンマにくらべて小さいのです。
 ところが大きさというのは比べてみてはじめて分かるもので、サナエトンボ類を単独で見たときにヤンマより小さいかどうかはなかなか判別できないことが多いのです。
 私の場合は、撮った写真をトンボ図鑑とよくよく見比べてようやく名前にたどりつきます。

スズメノヤリ

2016-04-23 22:21:04 | 草花

*2016年4月23日撮影

 今日は地味な草花、スズメノヤリです。
 背の高さ10cmあまりのごく目立たない草。大名行列の毛槍に似ているけれど、小さいのでスズメノヤリなのだそうな。
 一見スゲの仲間のように思いましたが、スゲ属はカヤツリグサ科で、スズメノヤリ属(独立した属なのですね)はイグサ科でした。
 分類の属とか科とかはよくわからないので、あまり考えないようにしています。





*2016年4月21日撮影

 ふとしたはずみに、芝生の中に変なものがあるなあと気づいたのが、スズメノヤリとの出会いでした。
 こんな小さな地味な草でも、見ていると、とても面白いのです。
 何が、と問われてもよく分かりません。





*2016年4月10日撮影

 野原のなかのスズメノヤリはこんな感じです。
 スズメノなんとかというのはごく小さい植物の名前によく使われます。
 スズメノヤリに似た植物としてヤマスズメノヒエという草があり、なかなか見分けがつかないとされています。
 ところがスズメノヒエという草は、見た目もまったく違う植物で、名前というのは難しいものです。

ヤマモミジ

2016-04-21 22:07:33 | 樹木

*2016年4月21日撮影

 会津の鶴ヶ城の桜はほぼ咲き終わり、八重咲きの桜が咲き始めを迎えました。
 今度の土日には豪華な八重の桜が楽しめそうです。ただ、残念ながらあまり多くはありません。

 今日はモミジの花を撮影できました。これはたぶんヤマモミジだと思います。
 イロハモミジの若々しい緑の葉と赤い花のとりあわせもきれいなのですが、ヤマモミジの花は赤の色がひときわ鮮やかです。
 イロハモミジはもう葉が開いていますが、ヤマモミジは葉が閉じた状態で開花しています。





*2016年4月21日撮影

 少し離れてみるとこんなふうな枝ぶりになっています。
 花が咲いていることは、近づいてよくよく見ないと分かりません。
 花が終わると実がついて、実も赤いのでそのころの姿も美しいものです。





*2016年4月21日撮影

 花のアップです。逆光で、花が黒っぽく写ってしまいました。
 
 モミジというのはカエデなのですが、イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジの三種が名前にモミジがつくカエデの代表です。
 この三種を見分けるのはまた大変なのですが、花のころの葉の姿がこういうふうに開いていないのはヤマモミジだと私は思っています。
 間違いだったら、ごめんなさい。