さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

3月の小鳥たち

2023-03-28 21:57:25 | 

*2023年3月24日撮影

 3月も残りわずかです。
 桜もまもなく咲きそうで、春本番です。

 今日は、今月に撮影できた小鳥たちの姿をご紹介します。

 最初の写真は春の定番、梅にメジロの写真です。
 メジロは一年中身近なところに住んでいる鳥ですが、やっぱり春に見かけることがいちばん多いと思います。
 花の蜜や果実など甘いものが大好きなメジロなので、花が咲く春は集団で姿をみせることがあります。
 この日も、梅の花にメジロの群れが飛び回っていました。




*2023年3月22日撮影

 春の小鳥の大本命はなんといってもウグイスです。
 ウグイスはよく通る大きな声で存在をアピールしていますが、なかなかその姿は発見できません。
 この日は、幸運にもケヤキの枝にとまるウグイスを発見して、撮影することができました。
 ウグイスはこのようにとても地味な姿をしています。





*2023年3月22日撮影

 姿形がかわいい小鳥といえば、ダントツの1位はこのエナガでしょう。
 会津の鶴ヶ城公園のエナガは、秋冬に見かけることが多いのですが、この冬はさっぱり出会えませんでした。
 春になってから見ることが増えました。
 繁殖の季節をむかえて、巣作りも始まっているのではないかと思います。
 夏の子育ての時期にはほとんど姿を見せなくなります。
 人間の目の届かない安全な場所で子供たちを育てているのかも。





*2023年3月17日撮影

 今、一番よく見かける小鳥はこのカワラヒワです。
 番(つがい)と見られる2羽で、さかんに飛び回っています。
 繁殖のための場所を探しているのか、巣作りをしているのか、カップルで生きることの楽しさを全身で表現しているかのように飛び回っています。
 2羽が並んでいるところとか、集団でとまっているところとかの写真を撮りたいと思うのですが、これが難しい。
 それで、この写真も雄が1羽だけの写真になっています。





*2023年3月22日撮影

 アトリは冬鳥なので、越冬のためにここに来ているので、まもなく北の国へ帰ります。
 繁殖地は北方の地ということになります。
 大きな群れを作って行動することがよく知られています。
 この冬の鶴ヶ城公園のアトリは、集団といっても10羽から20羽くらいの数で、大集団ではなかったように思います。
 この時も10羽以上の数がいましたが、そのなかの1羽です。





*2023年3月20日撮影

 これはカシラダカです。
 ホオジロの仲間のカシラダカも冬鳥で、北海道以北を繁殖地としています。
 今年はあまり姿を見せませんでした。





*2023年3月20日撮影

 最後は、おなじみのコゲラです。
 コゲラはキツツキの1種で、日本では最も小さなキツツキとして知られています。
 身近な街路樹などに住んでいることも多く、都市部にもなじんでいる小鳥です。
 もちろん、1年中見ることができます。
 この冬はシジュウカラやヤマガラなどと一緒に群れをつくる「混群」として、しばしば観察できました。
 ときには10羽以上の集団が見られたことも、珍しいことだったと思っています。





ヨシガモなど

2023-02-16 22:38:27 | 

*2023年2月16日撮影

 数日雪の降る日が続きましたが、今日は晴れました。
 雪も積もるほどではなく、この冬は雪の少ない冬ということで確定しそうです。

 会津の鶴ヶ城のお堀に、ヨシガモがいるのを発見。
 ヨシガモを見るのは10年ぶりくらいでしょうか。
 その位ここでは珍しいカモです。





*2023年2月16日撮影

 「ナポレオンの帽子」に例えられる頭部の緑色の冠羽をはじめ、全体的にじつに美しいカモです。
 ヨシガモは「葦鴨」と書くように、ヨシの繁る水辺にいるカモという意味だそうです。

 ヨシガモの後ろを泳いでいるカモは、もしかして雌のヨシガモか?と思ったのですが、どうもコガモのメスのようです。
 雌のカモの識別は難しいものです。





*2023年2月16日撮影

 写真の一番手前の黒い鳥はオオバンで、その後ろのクチバシの黄色いカモはオカヨシガモの雌、さらにその後ろの2羽はオカヨシガモの雄です。

 ヨシガモは雄の1羽だけしかいませんでしたが、このオカヨシガモはたくさん泳いでいます。
 オカヨシガモというのは、ヨシガモと同類だけれども「丘にあがる」つまり陸上にいることが多いという意味の命名であるようです。
 実際は、オカヨシガモとヨシガモは見た目はまったく違うし、オカヨシガモが陸上にいる姿を見ることもありません。
 命名の不思議のひとつです。

 オカヨシガモはもともとあまり数の多くないカモとされてきましたが、ここ数年鶴ヶ城のお堀にはおなじみの姿となっています。
 特に今年はたくさんのオカヨシガモを見ることができます。
 




*2023年2月16日撮影

 カモたちの中に混じって泳いでいる黒い鳥はオオバンです。
 オオバンはカモ類の仲間ではありませんが、水鳥として水の上で生きています。
 水中の植物が主な食べ物ですが、昆虫や魚類も食べるようです。
 額とクチバシが白くて体は真っ黒という特徴的な姿をしているので、よく目立ちます。
 ここ数年で鶴ヶ城のオオバンは急に数が増えました。

 2羽のオオバンが、なにやら親密そうです。





*2023年2月16日撮影

 オカヨシガモの群れの中に、これも珍しい一羽。
 ホシハジロです。
 ホシハジロやキンクロハジロなどは、いわゆる「潜水採餌型」のカモで、水に潜って餌を採ります。
 潜水採餌型のカモは海に住む「海ガモ」に多いため、ホシハジロなども海ガモとされるのですが、実際は淡水に住むことの方が多いと言われています。

 写真のいちばん手前のカモはオカヨシガモの雄。
 左端のカモはオカヨシガモの雌です。
 きょうはキンクロハジロの姿は見えませんでした。





*2023年2月16日撮影

 おなじみのコガモの雌の写真です。
 コガモの雌が3羽、氷の上を歩いてきて、1羽が急に飛びました。
 左側に残された2羽のコガモ。
 しかし左端のカモはクチバシが黄色いので、コガモではないようです。
 どうやらこれもオカヨシガモの雌のようです。

 雌のカモはなかなか見分けられない。

フクロウ

2022-01-30 20:53:01 | 

*2022年1月30日撮影

 もう1月も終わりですが、遅ればせながら新年おめでとうございます。
 コロナ禍も3年目、今年こそは終息を願っています。

 会津の鶴ヶ城公園は樹木が多いのが特徴です。
 その中の大きなモミの木に、1羽のフクロウが住んでいて、公園に散歩に来るひとたちの間で知られています。
 いつからその姿が見られるようになったのか定かではありませんが、けっこう古くからいるらしいのです。
 とくに冬の間、日差しがある時には、ほぼ同じ場所に姿を表します。





*2022年1月30日撮影

 日中なので大抵は目を閉じて、お昼寝モードですが、たまに目を開けている時もあります。
 右目は葉っぱにかくれていますが、左目がしっかり開いている写真です。





*2022年1月23日撮影

 子供の頃、夜の裏山で「デレスケホウホウ」と鳴くフクロウの声をよく聞いたものです。
 姿を見ることはめったにありませんでしたが、声を聞くことで、フクロウという生き物が身近にいることは認識していました。
 
 今はフクロウの声を聞くことはまずありませんが、こうして姿を見られることはありがたいことです。





*2022年1月10日撮影

 昔はどちらかといえば不吉な鳥とされていたフクロウですが、いまは大人気です。
 「不苦労」などと語呂合わせをしたりして、幸せをもたらす鳥とされています。
 そうしたことは皆人間の都合ですが、人に好まれ愛されることがフクロウの生存にとって良い方に働いてほしいものです。

ウグイス

2021-04-12 22:02:09 | 

*2021年4月12日撮影

 今年は、会津の鶴ヶ城公園に、ウグイスの声がたくさん聞こえる年です。
 そして今日は、そのウグイスの姿を間近に見ることができました。とてもラッキーです。

 ウグイスの写真です。さえずっていたので雄です。





*2021年4月12日撮影

 ウグイスの名は、その鳴き声に由来するとされています。
 もともとは「ウー、グイス」と鳴く鳥というのが一般的な感覚だったそうです。
 いつから「ホーホケキョ」に変わったのかといえば、200年前ぐらいなのだとか。
 明治維新が150年前なので、その50年ほど前、江戸時代の末期ということになります。
 仏教関係者が流行らせたのでは、という邪推もそれらしく聞こえてしまいます。





*2021年4月12日撮影

 鳥や動物の声を人間の言葉で置き換える、いわゆる「聞きなし」は世界中で行われていて、例えば犬の鳴き声も各国で違うとよく話題になります。
 ウグイスの声も「ホーホケキョ」だと思い込んでいるから、そう聞こえるわけです。
 試しに「ウー、グイス」だと思って聞けば、すぐに慣れて、違和感はなくなります。





*2021年4月21日撮影

 「ウー、グイス」と声高らかにさえずるのは雄のウグイス。
 雌を求めて鳴く、あるいは雌と共につくった巣や子供を守るための「縄張り宣言」と言われます。
 声はすれども姿は見えずというのが普通で、極めて見つけにくい小鳥です。
 雌の姿となったら、見つけるのはほぼ絶望的です。

ウメにメジロ

2021-03-29 22:21:09 | 

*2021年3月29日撮影

 今日も暖かい1日で、雲もありましたが日差しも充分でした。

 ウメにメジロという定番の組み合わせ。
 おなじみの景色ですが、じつはなかなか撮影できません。
 今日は、白梅にメジロが集団でやってきたところに出会うことができました。





*2021年3月29日撮影

 メジロはスズメよりも小さい小鳥で、とても動きが速いのが特徴です。
 甘いものが大好きだと言われていて、春は花の蜜を吸い、秋は柿などの甘い木の実を食べます。
 春はウメやサクラに群がります。
 時に大集団となることもあるそうです。





*2021年3月29日撮影

 ひとつの花の蜜は一瞬で吸ってしまうのか、とにかくちょこまかと動きます。
 逆さまになったりするのも普通のことで、見ていると飽きません。

 メジロはいわゆるウグイス色をしていますが、光の当たり具合で見え方はさまざまです。
 きれいな黄緑色に見えるためには、たっぷりの日差しが必要で、なかなかそのようには見えません。
 光が足りないと黒っぽい緑に見えますが、そのほうが普通です。
 




*2021年3月29日撮影

 今日出会ったのは、5〜6羽の小集団でした。
 それでも、どうしても1羽ずつの写真になってしまい、集団の姿を撮影するのは困難です。





*2021年3月29日撮影

 メジロは「目白」と書くのですが、目が白いわけではなく、目の周りのアイリングと言われている部分が白いわけです。
 アイリングが白い鳥は他にもいますが、メジロのように目立つ鳥はいません。
 メジロのアイリングはよく見ると糸で縫い付けたような姿をしています。
 それで「繍眼児」と書いてメジロと読ませる書き方もあるようです。
 「繍」は刺繍の「繍」で、縫い取りを意味します。
 縫い取りの眼を持った児、ということでメジロだそうです。