*2019年8月31日撮影
8月も今日で終わりです。
降り続いた秋雨もひとまず止んで、今日は晴れました。
会津の鶴ヶ城の石垣には、さまざまな苔が生えています。
ペンキをスプレーしたかのように黄色くなっている石もあります。
そんな中に、濃いオレンジ色をした苔のようなものに心引かれて、撮影してみました。
写真を見ると、細かい毛のようなものがびっしりと生えていることが分かります。
これは苔でもなく、地衣類でもない、スミレモのようです。
*2019年8月31日撮影
スミレモとは「菫藻」と書くのだと思います。
スミレの香りのする藻、という意味だそうです。
スミレの香りについてはなかなか確認できないようですが、問題は「藻」です。
藻というのは一般的に、水の中に生える植物を言います。
ただ分類学状の「藻類」というのは、酸素発生型の光合成を行う生物のうち、苔やシダや種子植物ではないものをさす、とされていてなかなかに難しいのです。
*2019年8月29日撮影
石垣の石を少し離れて撮影したものです。
遠くから見れば、ただの苔にしか見えませんが、スミレモは緑藻類に属しながら陸に生きる藻類なのです。
緑藻類にはアオノリなどが含まれますが、このオレンジ色の苔のようなものが海苔の仲間とは信じがたいものです。
藻類という不思議な生き物のことも少しづつ知識を得たいと願っています。