さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

カキ

2016-12-28 22:01:21 | 樹木

*2016年12月28日撮影

 雪が降りました。昨夜のうちに降って朝には10cmほど積もっていました。
 日中も降ったり止んだり。
 時おりは日も差すのでそれなりに溶けて、それでも夜になっても屋根などには薄く雪が積もっています。

 柿の実に雪が積もって、まさに冬の情景です。
 柿に雪が乗った図は冬のさびしさや寒さをひときわ際立たせていて、大好きです。
 とても寒そうな情景でありながら、柿の実の色が温かさを感じさせたり、楽しさを思わせたりもしてくれます。
 そういう深い情感のこもった写真を撮りたいと思っていますが、なかなか難しいものです。





*2016年12月28日撮影

 たわわに実ったこの柿は、会津特産の「身不知柿(みしらずがき)」だと思います。
 身の程を知らずにむやみにたくさんの実をつけるので、重さに耐えられず幹が裂けてしまうというので、身不知(みしらず)柿といいます。
 渋柿なのですが、焼酎で渋ぬきをすると渋が甘みに変わります。
 見不知柿は渋の量が多いので、とてもとても甘い柿に変身します。

 会津特産の身不知柿、今年は春先の雪のせいで大変な不作でした。
 でもそれは商品用に栽培している柿の木の話で、普通に庭に生えている柿の木などでは、たくさん実っていたりします。
 商品用の柿とは実の大きさがまったく違います。





*2016年12月15日撮影

 先週、初雪の日に撮影した、柿の実です。
 たくさん実って輝いています。これも会津の身不知柿だと思います。
 昔は庭にある柿の実も焼酎につけて甘くして食べたものですが、今ではそんなことはしなくなりました。
 甘いものがあふれるようにある今は、柿を食べたい時には、売られている柿でまにあうのです。
 というわけで、たくさんの柿が野鳥の冬の食料として役立っています。
 渋柿でも、もうしばらくすると甘く熟します。
 そうしたら、野鳥が群がるようになります。
 

クリ

2016-12-20 22:04:09 | 樹木

*2016年12月20日撮影

 今週は暖かい日が続いて、先週の雪もすっかり消えてしまいました。
 暖かいとはいえ晴天ではなく、毎日曇り空です。
 それでも今日の午前中は青空を見ることができました。

 クリの木もほとんど葉を落としてしまって冬枯れの姿ですが、まだ実がついているのを発見。
 枯れた葉もまだ少し残っていました。





*2016年12月20日撮影

 今年はクリも不作だったそうですが、イガのついた実がこうして残っている姿はなんとなく違和感があります。
 こんなふうに残っている実は、ちゃんと栗ができていない実なのかもしれません。
 クリの実は、イガを含めて果実で栗は種子のように思いがちですが、じつはイガの中の栗一つひとつが果実なのだそうです。
 一般にブナ科の樹木の果実はドングリと呼ばれるので、広義ではクリもドングリの一種といえるのだとか。





*2016年8月19日撮影

 おまけの写真は、真夏の8月に未熟なクリの実がたくさんなった姿です。
 こうしてみると緑がじつにさわやかです。
 一年は早いもので、もうすぐ終わりです。

初雪

2016-12-15 22:06:58 | 風景

*2016年12月15日撮影

 雪が降りました。わずかばかりですが積もりました。初雪と言っていいでしょう。
 昨年はこういう雪景色がなかったので、2年ぶりというわけです。

 それで今日は目についた色々な雪景色です。
 はじめはナンテンの赤い実。やっぱり雪をかぶっている姿が一番映えます。





*2016年12月15日撮影

 これはスイセンです。せっかく生えてきたのに雪に埋もれてしまいました。
 雪に負けずに、春になったら咲いて欲しいものです。
 「私、水仙。ここにいます」という看板が立てられていますが、花が終わって姿が見えなくなるとどうしても踏まれてしまうので、少しづつ減ってきています。
 少し手入れがされることを、願っています。





*2016年12月15日撮影

 会津の鶴ヶ城の本丸にあるたくさんのマツのなかの一本。
 冬を越すための「雪吊り」がされています。
 雪をかぶったマツの緑は、美しいものです。





*2016年12月15日撮影

 大きな欅の木にヤドリギがたくさんついて、黄色い実が花が咲いたようになっています。
 雪をかぶってとてもいい雰囲気です。





*2016年12月15日撮影

 アメリカセンダングサです。
 たいていは枯れてからからに乾いていますが、これはまだ葉がついて花も咲いています。
 そんなアメリカセンダングサに、雪がこびりついています。
 冷たそうな情景です。

エノキタケ

2016-12-13 21:58:51 | 

*2016年12月13日撮影

 いちだんと気温が下がって、真冬です。
 会津の鶴ヶ城のお堀も凍り始めてきました。
 それでもまだ、本格的な雪は降りません。

 そんな真冬にキノコを発見。
 エノキと思われる木に生えていたので、エノキタケではないかと思います。
 エノキタケは冬の寒い時期に生えると聞きました。





*2016年12月13日撮影

 こんなふうに固まって生えています。
 こちらは少し乾燥しているようです。
 野生のエノキタケは、売られているもやしのような白いエノキタケとはまったく違う姿をしています。
 売られているエノキタケの姿は、消費者の好みに合わせて少しずつ改良?を重ねた結果の姿なのだそうです。
 野生のエノキタケももちろん食べられますが、残念なことに手の届くようなところには生えていませんでした。
 

ヒヨドリジョウゴ

2016-12-10 21:33:50 | 草花

*2016年12月10日撮影

 とても寒くて、晴れたり曇ったりの1日でした。
 景色はすっかり冬枯れで、ほとんど灰色に沈んでいます。
 そんななかに赤い実を見つけると、心がほっと暖かくなる気がします。
 野原の中の赤い実は、今はほとんどヒヨドリジョウゴです。





*2016年11月13日撮影

 今はほとんど葉がなくなってしまったヒヨドリジョウゴですが、写真は先月のまだ葉がたくさんあったころの姿です。
 赤い実は先月でもしっかり赤くてきれいです。

 ヒヨドリが好んで食べるからという理由で、ヒヨドリジョウゴというらしいです。
 でもヒヨドリはもちろん、他の野鳥も含めて、この実を食べているのを見たことはありません。
 ヒヨドリが好んで食べるというのは、どうも事実と違うようです。





*2016年9月15日撮影

 まだ葉が青かった頃のヒヨドリジョウゴです。
 青い実もありますが、赤い実もついています。
 つまりこの頃からヒヨドリジョウゴの赤い実はついていて、それが真冬になっても残っているというのは、鳥や獣はこの実を食べないということではないかと思います。

 ヒヨドリジョウゴは実はもちろん全草にソラニンという毒物を含んでいるとされています。
 ソラニンはジャガイモの芽に含まれる毒物でもあります。
 嘔吐、下痢、頭痛などの症状を引き起こし、大量に摂れば死に至ることもあるといいます。
 鳥はそれを知っていて、食べないのかもしれません。