さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

アメリカフウロ

2021-05-29 20:00:13 | 草花

*2021年5月28日撮影

 晴れることは多いのですが、朝は曇っていることが多いこの頃です。
 思いっきり快晴という状態にはなかなかなりません。

 鶴ヶ城公園で新しく発見したのは、アメリカフウロという小さな草花です。
 雑草です。来来種です。
 なので注目すべきことは何もないのですが、よくよく見ればかわいい美しい花です。





*2021年5月25日撮影

 フウロソウという野草にはたくさんの種類があって、おなじみのゲンノショウコもフウロソウ科の仲間です。
 写真のように、花のあとの実がゲンノショウコによく似ています。
 アメリカフウロは、名前の通り北アメリカ原産で、昭和初期に渡来したとされています。





*2021年5月25日撮影

 アメリカフウロの特徴は、変わった形をした葉です。
 切れ込みの形が独特で、アメリカフウロだけの葉の形だと思います。





*2021年5月25日撮影

 アメリカフウロが最初に発見されたのは、昭和8年、京都だそうです。
 その後長いあいだアメリカフウロは関東から南にのみ分布するとされてきました。
 しかし今は東北地方にも普通に存在しているので、たぶん全国に広がっているのではないでしょうか。





*2021年5月24日撮影

 もういちど花のアップです。

 フウロソウのフウロとは「風露」と書いて、花や葉の露が風に揺れて美しいという意味だそうです。
 よく似ている草花としてオランダフウロやヒメフウロなどがありますが、小さな花と細かな切れ込みのある葉が特徴で、確かに露に濡れる風情は美しいと思います。
 なかなかに詩的な命名です。
 
 
 

キオビツヤハナバチ

2021-05-21 20:25:45 | 昆虫

*2021年5月20日撮影

 先週は晴れの日もあったのですが、今週は雨模様の日が続いています。
 まだ梅雨には早いと思います。

 今日は、キオビツヤハナバチという、ごくごく小さなハチを紹介します。





*2021年5月20日撮影

 時折の晴れ間に出かけて、花盛りのハルジオンに取り付く小さなハチなどを撮影しています。
 ハルジオンの花の上に、アリが這い上っているようにしか見えないのですが、さまざまな虫がとりついています。
 多くはハチ類なのですが、そのほかの虫もいます。
 肉眼では、ハチなのか違うのか、何というハチなのかなどはほとんど分かりません。

 写真に撮影して、画像を見ながら、名前を調べます。
 とうとう分からないのが大半なのですが、キオビツヤハナバチとアカガネコハナバチは、図鑑にも載っているので分かりやすいです。
 その片方の、キオビツヤハナバチです。





*2021年5月15日撮影

 花に依存して生きているハナバチ類の中で、ごく小さい種類のハチとして、ヒメハナバチ類とコハナバチ類があります。
 体長1cm以下のハチたちですが、どちらかといえばコハナバチ類の方が、ヒメハナバチ類より小さいようです。

 キオビツヤハナバチは、ヒメハナバチ類に属しています。
 体長は7〜8mmというところでしょうか。





*2021年5月13日撮影

 キオビツヤハナバチは、光沢のある黒い身体に、鮮やかな黄色い模様を持っています。
 ただ、あまりに小さいため、なかなか認識できません。
 昔の人は、よく観察して名付けたものだと感心します。
 腹部の黄色い縞模様は、縞の太さが微妙に変化するのが、このハチの特徴です。





*2021年5月13日撮影

 今回はすべてハルジオンの花の上にいるキオビツヤハナバチの写真です。

 このハチの出現する時期は春から夏の終わりにかけてだとされているので、時期が過ぎれば他の花にとりつくのだと思います。
 ハルジオンの次には、よく似たヒメジョオンの花が咲くので、引き続き観察してみたいと思います。
 

すじぐも

2021-05-08 22:32:37 | 

*2021年5月6日撮影

 5月です。
 今日は晴れました。このところ良い天気が続いています。
 
 一昨日の空に出現した、すじぐもをごらんいただきたいと思います。
 しゅっと掃いたような、通称「すじぐも」は正しくは「巻雲」です。
 最も高い場所にできる雲で、氷の粒「氷晶」が風に流されることでできるのだそうです。





*2021年5月6日撮影

 すじぐもが並んで壁のようになっている向こうに、飛行機雲。
 すじぐもと飛行機雲では、どちらが高いのでしょうか。
 飛行機にもよると思うので、一概には決められないのでしょうが。
 この写真の印象では、飛行機雲の方が高い場所にありそうです。





*2021年5月6日撮影

 すじぐもは、上空の風の吹き方によってさまざまに変化します。
 風が一方向に吹けば、すじぐもも一方向にきれいに並びます。
 風が乱れると、この写真のように、乱れた雲が出現します。





*2021年5月6日撮影

 上空の風の乱れ方が激しいのか、この雲は泡立っているように見えます。
 こんなふうに見えるとはいっても、上層にある巻雲であることは違いません。





*2021年5月6日撮影

 縦に並んだすじぐもの群れは、なかなかの迫力です。
 実は真ん中の最上部に太陽が映り込んでいて、画面の中ほどに丸くハロが写っています。
 ちょっと分かりにくいかもしれません。





*2021年5月6日撮影

 もうひとつ、迫力満点のすじぐものむれ。
 これもハロが写っているのですが、分かるでしょうか。

 今日は、すじぐも、つまり巻雲の写真でした。
 こういう雲が見られるようになると、もう夏も近いようです。