さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ムラサキサギゴケ

2014-04-30 22:22:25 | 草花

*2014年4月27日撮影

 今日は雨、午後には一時止んだのですが、今も降っているようです。
 昨日までの暖かさがうそのように急に寒くなりました。
 そんなわけで今日は家にこもっていましたので、数日前の写真です。

 サギゴケ、あるいはムラサキサギゴケとよばれている花です。
 もちろん苔ではありませんが、地面に張り付くように咲いているところが苔のようだというわけでしょう。
 色の濃い薄いの違いはありますが、たいていは紫色の花を咲かせます。
 時に白い花の咲くものがあってサギゴケとよばれ、紫色の花のほうをムラサキサギゴケと区別することがあります。
 両方ともサギゴケということも普通のようです。
 花の姿を飛んでいるサギに見立てたというのが命名の由来なら、白い花の方がサギゴケで、紫の方はムラサキサギゴケにしたほうがいいなと思います。
 よく見かけるサギはたいてい白いからです。





*2014年4月27日撮影

 図鑑には「田のあぜなど少し湿ったところによく見られる」と書いてありますが、文字通り田んぼの畦にたくさん発見しました。
 ただ、会津の田んぼは農作業が始まったばかりで、まだ水は入っていません。
 今は湿ってはいないのですが元気に咲いているようです。
 雨が降ったり、これから田に水が入ったりして、もっと元気になるのでしょうか。

ヤマブキ

2014-04-28 22:33:14 | 樹木

*2014年4月28日撮影

 日増しに暖かくなっています。春です。
 藪の中にヤマブキの花が黄色く輝いています。
 ごくありきたりの花ではありますが、はっとする美しさがあります。





*2014年4月24日撮影

 ヤマブキは「山吹」と書きますが、もともとは「山振」と書きしなやかな枝が風に揺れるさまを示すとされます。
 振(ふる)は、もとは(ふき)だったのだそうです。





*2014年4月24日撮影

 山吹色といえば金をさす言葉でもあります。
 古来親しまれ、大切にされてきたことを示しているともいえます。
 金の方には縁がありませんが、今だけのヤマブキの花を楽しみたいもの。
 

フタモンアシナガバチ

2014-04-27 22:02:17 | 昆虫

*2014年4月27日撮影

 まだ背の低い花が多いとはいえ、野の花が咲き虫たちが飛び交うようになってきました。
 トンボはまだ目立たないオツネントンボしか見ませんが、蝶はモンシロチョウをはじめ色々な蝶が出始めました。
 ミツバチやハナアブもたくさん飛んでいます。
 それで今日は、蜂の中で比較的大きくて目立つアシナガバチの写真です。
 腹部に二つの黄色い班があるので、「二紋」フタモン脚長蜂です。





*2014年4月27日撮影

 蜂は一般的に黄色と黒を取り合わせた色をしていますが、フタモンアシナガバチは体全体が黒くて黄色い模様が効果的な、精悍な印象の蜂です。
 
 一つの巣のアシナガバチの家族はすべて一匹の女王蜂の子供たちで、雌は働き蜂になり、雄は少数で交尾の他は何もしません。
 働き蜂や雄蜂が生まれてくるのは夏で、このなかに来年の女王蜂もいるのだそうです。
 来年の女王蜂は秋に他の巣の雄蜂と交尾し、おなかの中に卵を蓄えます。
 他の蜂は死んでしまうけれど、新しい女王蜂は冬を生き延び、来年の春に自力で巣を作り子供たちを産むのです。





*2014年4月27日撮影

 アシナガバチの体は、頭があって、翅がついている胸があって、その後ろが腹部です。
 腹部の黄色い筋の間に、楕円形の黄色い点が二つあるのが分かるでしょうか。
 これが「二紋」フタモンです。

 そうすると時期的に、いま見かけるアシナガバチは巣を作って子供たちを育てようとしている女王蜂ということになります。
 ほんとうにそうなのか、もっとよく調べないといけませんね。

 

エゾタンポポ

2014-04-25 22:09:48 | 草花

*2014年4月25日撮影

 タンポポが咲き始めました。春たけなわです。
 会津の鶴ヶ城公園近辺にはいわゆる在来種のタンポポの一種、エゾタンポポが咲いています。
 もちろんセイヨウタンポポも咲いていますがエゾタンポポもかなり頑張っています。
 セイヨウタンポポと在来種のタンポポとの違いは花の下の総苞片が反り返るものがセイヨウタンポポで反り返らないものが在来のタンポポです。





*2014年4月25日撮影

 こんなふうに堂々と咲いていると、とても頼もしいのですが、たいていは草の中にひっそりと咲いています。
 在来種のタンポポにもいろいろな種類があり黄色い花を咲かせるものでは、エゾタンポポとカントウタンポポが会津にも存在する可能性があります。
 昨年と今年二年しか観察していませんが、鶴ヶ城公園付近には在来種はエゾタンポポしか見つけられませんでした。
 エゾタンポポは花が大きく、花の付け根の総苞全体が半円球状で大きいのが特徴です。





*2014年4月24日撮影

 セイヨウタンポポは札幌農学校で野菜として栽培したのが始まりとされています。
 あっという間に日本中に広がりセイヨウタンポポの繁殖力の強さは実証されました。
 世に「タンポポ戦争」とさえいわれる生存競争はセイヨウタンポポの圧勝のようです。
 エゾタンポポなどの在来種は土壌や環境が変わると生きられないとされ、つまり綿毛にのって種が飛ぶ範囲の土地が昔ながらの土であってはじめて増えることができます。
 しかし日本中の土地は掘り返され、別の土が入れられ、建物が立って環境が変わり、そういう場所にはセイヨウタンポポが生えます。
 セイヨウタンポポの勢力拡大は、自然破壊のバロメーターだという見方もあります。

ビンズイ

2014-04-24 22:55:53 | 

*2014年4月24日撮影

 会津の鶴ヶ城の桜は今も満開です。一部散り始めたところもありますが、まだまだ見頃です。
 昼も夜も花見の人々で賑わっています。

 そんな桜の花の中を忙しく、あるいはやかましく、ヒヨドリが飛び回っています。
 ふと見ると、草のなかをビンズイが歩いていました。
 ビンズイは鶴ヶ城公園では珍しいので、あまりよく撮れなかった写真ですがごらん下さい。





*2014年4月24日撮影

 地域にもよりますが、ビンズイは山中で繁殖し冬は平地に降りてくる鳥とされています。
 これから高い山の方に移動するのでしょうか。
 それともここで繁殖の準備でしょうか。

 木の枝にとまったビンズイです。
 ビンズイは「便追」と書くのですが、由来はよく分かりません。
 さえずりを「ビンビンツィツィ」と聞きなしたとする説が有力なようです。