さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ミゾソバ

2013-09-30 22:18:37 | 草花

*2013年9月30日撮影

 ミゾソバが花盛りです。
 水辺に咲き広がっていて、とても見事です。
 ミゾソバのミゾは「溝」で、小川や湿地をさします。蕎麦に似た実をつけるので「溝蕎麦」です。もちろん食用にはなりません。
 ミゾソバの花はタデ科の仲間のなかでも大きくて目立ちます。





*2013年9月30日撮影

 花の色は、白いもの、薄いピンクのもの、濃いピンクのものと変化があり、それぞれに独特の美しさがあります。
 この写真は薄いピンクの花です。
 濃いピンクの花ほど派手さはないけれど、清楚な美しさを感じます。





*2013年9月30日撮影

 花のアップです。
 小さな花が集まって、ひとかたまりの花になっています。小さな花が開いたところをみれば、前にとりあげたハナタデと同じ形の花であることが分かります。
 タデ科の花はみな同じ形の小さな花が、並んだり、固まったりして、個性を作っているのですね。
 色の濃いのはつぼみで、開いた花は白っぽくなるようです。





*2013年9月30日撮影

 きょうのおまけは、ミゾソバの花のなかに発見した、ツマグロヒョウモンの雌です。
 私は初めて見たので、大感激です。
 ツマグロヒョウモンという名は雌の翅の先(ツマ)が黒いことによると、以前書きましたが、これを見ればすぐ納得です。
 ミゾソバのなかにいたのですが、右の上下に写り込んでいる花はアキノウナギツカミです。
 右の中程にぼやけている花がミゾソバです。
 

アカスジキンカメムシ(幼虫)

2013-09-29 22:42:14 | 昆虫

*2013年9月29日撮影

 今日も秋晴れのさわやかな一日でした。

 今日出会ったのは白黒のテントウムシのような虫です。大きさもナナホシテントウくらいでした。
 これは何かというと、アカスジキンカメムシというカメムシの仲間の、幼虫だということがわかりました。





*2013年9月29日撮影 

 背中がもっと見えるように撮った写真。

 アカスジキンカメムシの成虫の写真は私はまだ撮ったことがないので、興味のあるかたはこちらをごらん下さい。
 アカスジキンカメムシはたいへん複雑な過程を経て成長するのだそうです。
 卵から孵化した幼虫は一齢幼虫で、一度脱皮すると二齢幼虫になります。脱皮を四回繰り返した五齢幼虫が、今日出会った虫です。
 この五齢幼虫のまま冬を越し、春を迎えて5月頃に羽化して成虫になります。
 幼虫はそれぞれに特徴的な姿をしていて、この五齢幼虫もなかなか見事な姿です。
 
 やっぱり成虫が一番美しくて見事ですね。
 いつか紹介したいと思います。

エゾビタキ

2013-09-28 22:14:11 | 

*2013年9月28日撮影

 今日は秋晴れ。気持ちのいい天気でした。
 空気が爽やかになるにつれ、鳥さんたちとの出会いも増えてきます。

 コサメビタキがいた!と思って撮影したのですが、写真を見たら違いました。
 胸の斑点がはっきりしているので、エゾビタキだと判断しました。
 エゾビタキは北海道よりもっと北の地で繁殖し、冬はフィリッピンなどの南の国で過ごします。
 渡りの距離が長いため、日本には旅鳥として立ち寄るのだそうです。秋に見かけることが多いとされています。

カヤの実

2013-09-27 22:38:57 | 樹木

*2013年9月26日撮影

 思いつきで栃木県大子町(だいごまち)にある「袋田の滝」を見に、一泊で出かけてきました。
 会津若松からは休みながら運転して、4時間あれば十分につきます。

 滝はもちろん見事でしたが、今日の写真はカヤの実です。
 滝を見る展望台のそばにカヤ(榧)の木があって、たくさん実がなっていたのです。
 カヤの実は今は珍しいものと思うので撮影してきました。





*2013年9月26日撮影

 カヤの実は緑色の仮種皮の中に種子が入っていています。
 種子を殻ごと火で炒って、殻を割って甘皮を剥いて食べます。アーモンドのような形をしていますが、味はちょっと違います。
 十分に火が通らないと甘皮がなかなか剥けなくて、でも早く食べたい、とイライラします。
 子供の頃、カヤの実を食べるのは、秋冬の楽しみのひとつでした。
 
 そんな思い出も込めて、カヤの実の写真です。

ユウガギク

2013-09-25 22:51:17 | 草花

*2013年9月24日撮影

 夏の終わり頃からいわゆる野菊とよばれる花が咲き始めます。
 さまざまな菊に似た花の野生種を総称して野菊というようですが、白い花のものと、薄紫の花のものがあって、なんという植物かは判別が難しいものです。
 写真の花はユウガギクではないかと思っていますが、カントウヨメナであるかもしれません。あるいはシロヨメナである可能性もあります。
 要するに私にはよく分からないので、とりあえずユウガギクであるとして紹介させてもらいます。
 間違いであることが判明したときには、訂正をさせていただきたいと思います。





*2013年9月18日撮影

 どちらかというとあまり日のあたらないような場所にたくさん咲いています。
 ユウガギクは「柚香菊」と書くように、柚子の香りがするとされていますが、多くの図鑑類も「香りはあまり感じられない」と記載しています。
 ユウガギクでなければ香りがないのはあたりまえですが、ユウガギクであっても香りは分からないということなので、判別は困難です。
 
 それはともかく、菊の花の形というのは花の理想型のひとつで、親しみやすく美しいと思います。
 判別の難しいさまざまな植物が、花の形を共通点として「野菊」として親しまれていることのほうに、人の文化ともいうべきものを感じます。