さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ネジバナ

2019-06-29 22:07:44 | 草花

*2019年6月29日撮影

 今年の梅雨はよく雨が降ります。これが当たり前なのですが。
 今日も夕方からは雨になりました。
 昼前は曇り空でしたが、ちょっと蒸し暑い感じでした。

 思いがけないところにネジバナを発見。
 まだ咲き始めで、これから咲くだろう蕾がたくさんあるので、これからに期待できます。
 ネジバナは大好きな野の花です。





*2019年6月29日撮影

 ネジバナという名は「ネジリバナ」が省略されたものだとされています。
 とても分かりやすいですよね。
 花の捻りの方向は、右回りも左回りもどちらもあって、決まってはいません。
 なかには捻りのないネジバナも存在します。





*2019年6月29日撮影

 ネジバナの花の色はピンクだと思っていましたが、じつはかなり色合いの違いがあるようです。
 この写真の右の花はかなり濃い色のピンクですが、その左の花はかなり白っぽいピンクです。
 だから何ということもないのですが、こういうことに気づいて一人納得するのも、野の花を観賞する楽しみの一つです。
 もっとたくさん咲いて欲しいネジバナ。
 刈られてしまわないことを祈っています。
 

エノキハイボフシ

2019-06-27 22:09:31 | 樹木

*2019年6月27日撮影

 今日も午後は雨でしたが、午前中は曇り空ながらときおり日もさしました。
 気温は28℃とかなり高めでした。

 エノキの葉に虫こぶができているのを発見しました。
 ものすごい数ができていて、エノキは大丈夫なのかと心配になる程です。

 虫こぶというのは、虫が卵を産んだり、その卵から幼虫が生まれたりして、葉や茎にこぶのようなものができるのをいいます。
 こぶはもともとの植物の組織が変化してできるらしいのですが、さまざまな形のものがあって、虫こぶを観察するのも楽しみのひとつです。
 これはエノキハイボフシというもののようです。





*2019年6月27日撮影

 エノキハイボフシという名は、エノキの葉にできるイボ状の虫こぶ(フシともいう)という意味です。
 フシダニというダニの一種がつくるようです。
 イボの形状はあまり気持ちのいいものではありません。

 エノキの葉には、エノキハトガリタマフシという虫こぶもできます。
 こちらは先の尖った円錐形の虫こぶで、木の実のような形状をしています。
 エノキハトガリタマフシだったら、不思議を実感できる、見て楽しい虫こぶなのですが、それはまたの機会に。

カムルチー

2019-06-26 22:34:56 | 

*2019年6月26日撮影

 梅雨なので毎日のように雨模様です。
 梅雨時に雨がしっかり降るのはいいことなのですが、ときには晴れて欲しいもの。
 そしたら今日は、見事な快晴になりました。
 おまけに気温も急上昇して30℃を超える夏日です。

 会津の鶴ヶ城のお堀にいる魚たちも、気温が上がってくると水面近くに姿を見せます。
 今日はカムルチーの姿をごらんください。
 カムルチーは通称を「雷魚(らいぎょ)」という外来種です。
 大正時代1920年代に朝鮮から持ち込まれたとされています。





*2091年6月26日撮影

 当初はチョウセンドジョウと呼ばれたとか。
 タイワンドジョウと呼ばれる魚など、アジア各国に類似種がいて、食用として親しまれてきたのだそうです。
 日本への移入も食用にするためと思われています。
 しかしなぜか日本では食用魚としては定着しなかったようです。





*2019年6月13日撮影

 独特の斑紋が少し鮮明に写っている写真です。
 カムルチーは空気呼吸ができるため、水草の多い溶存酸素量の少ない劣悪な環境でも生存できると見られています。
 なので、在来の生態系に大きな影響を与えるほど増えるのではないかと危惧されてきました。
 ところが実際は個体数の増加は頭打ちとなり、減っていることも確かなようです。

 昔は鶴ヶ城のお堀にも、体長1mほどの「雷魚」がいたと証言するひともいます。
 今はそこまで大きなカムルチーは見かけません。
 数も減っているのでしょうか。
 生態系というものは難しいもののようです。
 

オトメフウロ

2019-06-19 22:29:22 | 草花

*2019年6月19日撮影

 お久しぶりです。ずいぶん長いことお休みしてしまいました。

 季節はすっかり変わって、もう6月の後半。梅雨の盛りです。
 梅雨なので雨の日が多いのですが、今日は午前中は少し日がさしました。

 道端に発見した小さな花は、オトメフウロだと思います。
 アメリカフウロだと思って見ていたのですが、どうも花の色が鮮やかすぎるように思えて、調べました。
 フウロソウ科の仲間は、種類が多くて見分けにくいのが特徴かもしれません。
 日本ではゲンノショウコがおなじみですが、そのほかに小さな花のフウロソウ類がたくさんあります。
 たいていが外来の帰化植物のようです。





*2019年6月19日撮影

 オトメフウロは直径6〜7mm程度の小さな花を、やや下向きに咲かせます。
 フウロソウ科の花なのでゲンノショウコと同じような実をつけますが、ゲンノショウコよりはかなり小さいものです。
 写真の真ん中の下の方に、まだ熟していない青い果実が写っています。
 中央の棒のような突起の下部に、突起を取り囲むように丸い実が付いています。
 やがてこれが茶色に熟すと、中央の突起の皮がはがれて、実をくるくると上に巻き上げ、いわゆるお神輿の形になります。





*2019年6月19日撮影

 茶色く熟した実の、お神輿が花の後ろに写っています。
 もう種子ははじけて飛んでしまったあとなのか、まだ皮の中にいるのか、よく分かりません。

 切れ込みの大きな細長い葉もアメリカフウロとよく似ています。
 花の大きさは、アメリカフウロの方が少し小さいかもしれません。
 花の色が、アメリカフウロはもっと薄い色というか、白っぽいように思います。





*2019年6月18日撮影

 種子のお神輿がたくさん写っています。
 こうやって種子を飛ばすという、不思議で見事な仕掛けです。

 オトメフウロはヨーロッパ原産で、北アメリカやオーストラリアにも帰化しているそうです。
 ようするに世界中で見られるということでしょうか。
 濃いピンクの小さなかわいい花です。