さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ナナカマド

2019-05-13 22:56:47 | 樹木

*2019年5月13日撮影

 ナナカマドの花が咲いています。
 紅葉や赤い実の美しさで知られるナナカマドですが、花もなかなかの美しさです。
 緑の葉の上にふわっと綿が乗ったような風情の花です。





*2019年5月13日撮影

 近寄ってよく見ると、花はこのように小さな5弁花の集まりです。
 白い花で中心部は少し黄色っぽく見えます。
 雄しべが放射状に伸びて目立ちます。
 花の感じはコデマリなどに似ていると思いますが、一つひとつの花がコデマリよりは少し小さいのかなと思います。





*2019年5月12日撮影

 ナナカマドは山地の寒冷地を好む樹木ですが、普通に庭木や街路樹としても植えられています。
 低地では、山地ほどの美しい紅葉を見ることはできませんが、それなりに色づきます。
 樹木としての姿形が美しいので好まれているのだと思います。
 春の花は、高山のナナカマドに劣らずに鑑賞することができます。





*2019年5月11日撮影

 ナナカマドの花はときにこのようにピンク色を帯びることがあります。
 こういう品種のナナカマドなのでしょうか。
 あまり派手ではありませんがうっすらピンクがいい色です。
 蕾の方が色が濃くて、咲くと白くなるようです。

 



コムクドリ

2019-05-11 22:09:01 | 

*2019年5月11日撮影

 今日もよく晴れました。

 今年はコムクドリの姿をよく見るので、今日はコムクドリを見ていただきます。
 コムクドリはムクドリよりは小さいけれど、ムクドリの仲間なので、コムクドリといいます。
 鳴き声は似ているものの、姿形はムクドリとはだいぶ違います。

 今日撮ったコムクドリは、柳の葉の中から外を見ています。
 これは雄のコムクドリです。





*2019年4月20日撮影

 コムクドリは夏鳥で、春になるとやってきて、秋冬は南の国へ帰ります。
 当然繁殖はこちらで行うわけです。
 コムクドリは4月の後半から見かけるようになりましたが、雄雌のペアと思われる2羽が一緒にいるのをよく見ます。
 夫婦仲がいいのかもしれません。
 ただ、2羽が一緒にいる写真はなかなか撮れません。




*2019年4月20日撮影

 これは、コムクドリの雄が虫をゲットしたらしい写真です。
 桜の枝にいるようです。
 コムクドリの雄は、黒い背中と頰の赤茶色が特徴です。
 頭が白く禿げているように見えるのがちょっと残念なのですが、全体的にはキリッとして実に立派な姿です。
 雌は茶色っぽい地味な姿をしています。

 コムクドリのペアが並んでいる姿を、いつか撮影したいと思っています。

ノミノツヅリ

2019-05-10 21:44:23 | 草花

*2019年5月10日撮影

 良い天気が続いて、気温も上昇しています。
 まもなく「暑い」日々がやってくるのかと、ちょっと身構えてしまいます。

 今日は道端の雑草、ノミノツヅリという小さな花をごらんください。
 舗装道路の隙間とか、乾いた砂利の空き地とか、そういうところに小さくこんもりと生えています。





*2019年5月9日撮影

 白い小さな星型の花を咲かせるのは、ナデシコ科の野草。ハコベなどが有名です。

 ノミノツヅリは花の直径が5mmほどで、ハコベよりもさらに小さい花を咲かせます。
 そして、あまりに葉が小さいので、周りに他の植物があるとうまく生きられないようです。
 それで、植物が生きるには不利なところを好んで生えているのだとか。

 ノミノツヅリは「蚤の綴り」と書きますが、この「綴り」というのは、粗末な衣服、あるいはただの布をさす言葉で、蚤がまとう布を意味します。
 何が蚤のまとう布なのかといえば、ごくごく小さい葉のことをさしています。





*2019年5月5日撮影

 不利な場所で生きるために、乾燥に強い植物へと進化したようです。
 よくよく目を凝らして見ないと分からないような小さな花ですが、白い星型の花はなかなかきれいです。

環水平アーク

2019-05-09 22:13:04 | 

*2019年5月9日撮影

 今日は珍しいものを見ました。
 水平に現れる虹のようなもので、環水平アークというそうです。
 水平なのだそうですが、下向きの弧を描いているように見えるのは、錯覚なのでしょうか。
 横にあまり長くはありませんでしたが、上が赤い虹のような色は鮮明に見えました。





*2019年5月9日撮影

 ずっと上の方を見ていくと、太陽の周りに丸いハロが見えました。
 ハロは通称「暈(かさ)」と呼ばれ、これは比較的よく現れる現象のようです。

 ハロやアークの原因は、太陽光が空気中の微小な氷柱によって反射または屈折することだそうです。
 虹は空気中の水滴によって光が屈折するためなのですが、ハロやアークは透明な氷のせいなのだとか。
 雲や空気中に6角柱の形をした氷があるというのが不思議です。
 その6角柱が光に作用して虹のようなものが出来るというのは、なかなかイメージしにくいことです。

 環水平アークは太陽の高度が高いことが必要なので、季節や時間が限られるため、出現頻度は低いようです。

イチヨウ(桜)

2019-05-07 22:32:56 | 樹木

*2019年5月7日撮影

 10連休が終わりました。
 今日は肌寒いながらも、それなりに日が差してまずまずの天気でした。

 今日は、イチョウ(銀杏)ではなくてイチヨウ(一葉)という八重桜を見ていただきます。

 ソメイヨシノはもうすっかり終わって、葉桜になりました。今は八重桜が見頃です。
 八重桜の中ではカンザン(関山)という桜が、濃いピンクの花をたくさん咲かせるので人気です。
 会津の鶴ヶ城公園にもカンザンは咲いています。
 カンザンは咲いているのですが、今日はイチヨウを見ていただきたいのです。





*2019年5月7日撮影

 イチヨウという名は、花の中心部にある雌しべが1本大きく伸びて、その下部が葉に変化するというところから名付けられています。
 花の中に葉が一枚あるというわけで「イチヨウ(一葉)」なのです。
 実際には、下部が葉に変化している雌しべを見ようとすると、なかなか苦労します。
 どの花も皆そうだというわけではなくて、「そういう花がある」という程度だと思ってください。





*2019年5月7日撮影

 雌しべが下の方だけ葉に変化するというのは、とても驚きです。
 ただ花をよく見ると、花びらに変化しているように見える雌しべもあるし、一本だけではなくて2本の雌しべが葉に変化していたりもします。
 とても不思議ですが、葉も花も木も、元は同じ細胞だったと思えば、ありえないことではないと思います。
 ただ、なぜ雌しべの一部が葉になる必要があるのか、というのはわかりません。





*2019年5月7日撮影

 そんな花の不思議は別にして、イチヨウという桜は、とてもしっとりとした風情があって、私は大好きです。
 花は葉と一緒に開きますが、花と葉のバランスも絶妙です。
 見事な桜だと思います。





*2019年5月5日撮影

 人の手で交配されて誕生した園芸品種の桜を里桜といいますが、その多くは八重桜です。
 たいてい開花期がソメイヨシノよりは遅くて、花見の時期が終わった頃に咲く桜です。
 人の思いがこもった桜と言っていいのか分かりませんが、八重桜の美しさは、人の心をとりこにする魔力があるようです。

 イチヨウは美しい桜です。