さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

アキカラマツ

2019-09-28 22:11:18 | 草花

*2019年9月28日撮影

 今日の午前中はそれなりに良い天気でしたが、午後からは曇り空でときどき雨もちらつくようになりました。
 天気が良い時は暑いのに、曇り空になるととたんに寒くなってきます。
 夏と秋が混在しているこのごろなので、うまく体調を維持したいものです。

 会津の鶴ヶ城公園の、少し樹木の多い日陰の場所で、こんな花を見つけました。
 これはアキカラマツという花です。
 葉の形は、どこかで見たという感じがするのですが、何の葉だったのかは思い出せません。
 花はかなり変わった花という感じがします。





*2019年9月27日撮影

 立っているアキカラマツです。
 アキカラマツの茎は細いのですが、その細い茎に太いツルがからまっています。
 たぶんクズではないかと思います。

 アキカラマツという名は、秋に咲くカラマツソウという意味です。
 つまり元祖の「カラマツソウ」という草があって、よく似ているけれども秋に花が咲く草を「アキカラマツ」と名付けたわけです。
 そのカラマツソウというのは、夏に花を咲かせるのですが、花がカラマツの葉に似ているということで、カラマツソウとなりました。





*2019年9月26日撮影

 アキカラマツの花はちょっと見ても、カラマツの葉を思わせるような感じではありません。
 カラマツソウの花はもっとたくさん咲いて、上向きにびっしりつくようです。
 それがカラマツの葉によく似ています。

 カラマツソウとアキカラマツを比べれば、葉の形といい花の姿といい、よく似ています。
 ただ、アキカラマツの花はぱらっとして数が少なく、下を向いているものが多いことなど、少し違います。
 この少し違うところで、アキカラマツの花を見てもカラマツの葉は思い浮かびません。

 写真に写っている太い茎は、アキカラマツのものではなく、からまっているクズ(たぶん)のものです。





*2019年9月26日撮影

 アキカラマツの花には花びらがありません。
 目立つのは多数の雄しべが突き出している姿です。
 花びらの代わりに萼(がく)があって、5弁の花のように見えることもあるのですが、萼は花の咲き始めに落ちてしまいます。
 それで、この特徴的なもしゃもしゃした印象の花になります。
 分かりにくいのですが、最初の写真の花に萼が残っているものが写っています。
 





 

オオカマキリ

2019-09-26 23:01:11 | 昆虫

*2019年9月26日撮影

 秋晴れの良い天気が続いています。
 日中は暑いと感じるくらいの気温になりますが、朝晩はけっこう肌寒くなりました。

 あまり好きではありませんが、きょうはカマキリの写真です。
 カマキリは日本には9種いることになっています。
 そのなかで、いちばんよく見るのがオオカマキリです。
 写真は全身が茶色のオオカマキリで、たぶん雄だと思います。





*2019年9月22日撮影

 この写真のオオカマキリは、茶色と緑色の混在型で、雌なのかなと思います。

 カマキリは肉食で、主に昆虫類を食べます。
 キリギリスやバッタはじめ、トンボやハチやセミなど、なんでも食べます。
 基本的に自分より体の小さな虫なら何でもつかまえて食べるようです。
 オオカマキリに比べれば大抵の昆虫は小さいので、大抵の昆虫が食料になるわけです。





*2019年7月25日撮影

 7月に撮影した、小さめのカマキリです。
 オオカマキリの幼虫ではないかと思っています。
 カマキリ類の種類を特定するのもなかなか難しいもので、よく分からないことも多いのです。

 カマキリは交尾の際に、雌のカマキリが雄のカマキリを食べてしまう、という話がよく言われます。
 私は見たことはありませんが、どうやら事実のようです。
 雌のカマキリは雄よりも大きいので、自分より小さい雄のカマキリを「食料」として認識するらしいのです。

イボクサ

2019-09-19 22:00:55 | 草花

*2019年9月19日撮影

 今日も秋晴れの良い天気でした。
 しかし朝晩はいきなり寒くなってしまいました。日中の最高気温も22℃くらいにしかなりません。

 川べりの湿った場所に、ごく小さなきれいな花が咲いています。
 3弁の白い花で、花びらの先端がピンクというか薄紫色に染まっていて、とても可憐です。
 この花にはイボクサという、風情のない名前がついています。





*2019年9月19日撮影

 花のアップの写真です。こうして見ると、きれいな花だということは納得していただけると思います。

 この草の茎や葉をちぎると、透明な液体が出てきます。
 その液をつけるとイボが消えると言い伝えられていて、なのでイボクサなのだそうです。
 本当にイボに効くのかどうかは、確認されていません。





*2019年9月18日撮影

 茎は地面を這うように伸びて広がります。
 花は、茎の葉が出る場所に1個ずつ咲きます。花は1日だけ咲いてしぼんでしまいます。
 花の後は柄が垂れ下がり、先端に実がつきます。





*2019年9月17日撮影

 水辺というか、これはまったく川の中に咲いているイボクサです。
 これはこれで、いい景色です。

 こういうきれいな小さな花を探すのも散歩の楽しみ、というわけです。

アキメヒシバ

2019-09-17 22:32:07 | 草花

*2019年9月17日撮影

 昨日は雨で、今日は曇り空の1日でした。秋晴れはそうそうは続かないようです。

 メヒシバに似ているけれど赤紫の穂が目立つ、アキメヒシバに出会いました。
 群生しているので、遠くから見ると地面が赤紫色に染まっているようです。
 メヒシバよりは背が低くて、穂も小さいようです。





*2019年9月17日撮影

 イネ科のメヒシバ属には数種類の仲間がいて、それぞれよく似ています。
 アキメヒシバは、普通のメヒシバよりも開花時期が遅いため「秋」の名がつきました。

 メヒシバというのは「雌日芝」と書きます。
 後半の「日芝」は日のあたる場所に咲く芝草と言う意味です。
 頭に「雌」がついているのは、同じような草のオヒシバ「雄日芝」というものと対比して、穂や姿が優しい印象を受けるからとされています。





*2019年9月17日撮影

 アキメヒシバも日当たりの良い場所が好みのようです。
 穂は小さめだけれど、赤紫の色が印象的です。
 イネ科の植物は皆、印象の薄い「雑草」としか見られていませんが、ときどきはこのようなちょっと目立つ草もあるわけです。

 

ヒカゲチョウ

2019-09-15 22:15:58 | 昆虫

*2019年9月15日撮影

 今日も秋晴れの良い天気でした。

 会津の鶴ヶ城公園の中の木の多い場所で、ヒカゲチョウに出会いました。
 名前の通り木陰の日陰を好むので、ヒカゲチョウです。
 ジャノメチョウのような蛇の目模様がついています。

 よく似た蝶にクロヒカゲがいますが、クロヒカゲよりは色が淡いのと、クロヒカゲよりは明るいところを好むとされています。





*2019年9月15日撮影

 クロヒカゲは中国や朝鮮半島にも生息しますが、ヒカゲチョウは日本固有種です。

 ヒカゲチョウの食物は、普通の蝶と違って花の蜜ではなく、樹液や地上で腐った果実などだそうです。
 草や木の葉にとまっているところをよく見るのですが、ほんの一休みなのでしょうか。





*2019年9月15日撮影

 ヒカゲチョウとクロヒカゲは、好みの場所が違うとはいうものの、同じ場所にいることも珍しくありません。
 実物を目で見て区別することは難しいので、撮影した写真をあとで見て、どちらなのかを判断することになります。
 結局どちらとも判定できないチョウもいます。

 蝶というのはどちらかといえば明るいイメージの昆虫ですが、ヒカゲチョウは少し暗いイメージですね。