さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

オカヨシガモ

2017-03-30 22:44:30 | 

*2017年3月30日撮影

 先週も今週も激しく雪の降る日があって、冬がなかなか足踏みをして止まっています。
 でも今日は久しぶりに良い天気、暖かい春の陽気がやってきました。もちろん、雪はもうすっかり消えました。
 野原にはモンシロチョウが飛んでいるのを発見しました。蝶が飛べば、もう春です。

 さて春になったので、会津の鶴ヶ城のお堀のカモ達もずいぶん減りました。
 マガモやオナガガモはもういません。
 いまは、渡りをしないカルガモと、まだしばらく旅立たないコガモがいるだけです。
 北へ帰る途中の羽休めなのか、ヒドリガモの姿がちらほら。
 そして、珍しいオカヨシガモの番(つがい)が数組います。やっぱり渡りの途中なのだと思います。





*2017年3月30日撮影

 オカヨシガモは地味な印象の姿をしています。
 もともと日本への渡来数は少ないとされていて、鶴ヶ城のお堀でも見かけることはまれです。
 写真の右側が雄、左側が雌です。
 クチバシの色や背中から尾にかけての色が違います。





*2017年3月29日撮影

 淡水ガモ類に属するオカヨシガモは、水に潜ることはせず、逆立ちをして首を水につっこんで水中の草などを食べます。
 ただ、ほかのカモ類よりは逆立ちをする回数がとても多くて、しょっちゅうやっています。
 食いしん坊なのでしょうか。
 この写真では、雄の方が逆立ちしています。





*2017年3月26日撮影

 雪が降ったり悪天候が続いたので、こんなところで一休みしているのでしょう。
 でもこの暖かさが続けば、じきに旅立つはず。
 あと何日、彼らの姿を見られるでしょうか。

フラサバソウ

2017-03-20 21:24:48 | 草花

*2017年3月20日撮影

 春の彼岸ですが風は冷たいです。
 今日はいちおう晴れましたが、昼ごろまでは寒くて、午後も遅くは曇ってきました。
 すっきり晴れて暖かい日を望んでいるのですが、なかなかそうはいきません。

 さて、今日はフラサバソウが咲いているのを発見しました。
 オオイヌノフグリがまだ咲き始めでフラサバソウが咲くには早いと思うのですが、しっかり咲いているところをみると、今年の春はじつは気温が高いのではないかとも思います。
 そうであれば、梅や桜の開花も早まるのかも。





*2017年3月20日撮影

 フラサバソウはヨーロッパ原産の外来種で、同じくヨーロッパ原産のオオイヌノフグリと似ています。
 オオイヌノフグリと違うのは、まず花の大きさ。
 オオイヌノフグリが直径1cmほどの花を咲かせるのにたいし、フラサバソウは約半分の5mmほど。
 フラサバソウの花は少し地味で、オオイヌノフグリのような鮮やかなコバルトブルーではありません。
 例年オオイヌノフグリよりは半月から1ヶ月ほど遅れて咲きます。





*2017年3月20日撮影

 葉にびっしりと白い毛が生えているのもフラサバソウの特徴です。
 見た目にはそんなに毛深くは見えないのですが、写真に撮るとがぜん毛が目立ちます。
 フラサバソウという和名は、幕末期の日本の植物を研究した二人のフランス人、フランシェとサヴァチェに由来します。
 別名はツタバイヌノフグリといい、これはイヌノフグリ系統の花で葉がツタに似ているというわけです。
 花の周囲の小さな葉はハート形ですが、下部についている大きな葉はなるほどツタのような形をしています。

 

ハイゴケ

2017-03-19 22:15:24 | 苔など

*2017年3月19日撮影

 雪はほとんど消えて春もすぐそこというところですが、なぜか一進一退で今日も寒い1日でした。
 それでも鶴ヶ城公園の梅のつぼみも膨らんできました。

 今日は苔です。
 よく見かけるハイゴケが鶴ヶ城の石垣にもたくさん生えています。





*2017年2月25日撮影

 先月のまだ雪があるころのハイゴケです。
 ハイゴケは園芸用にも売られていて、鉢植えに植えたり庭に植えたりするようです。
 苔の中では大きめで存在感があることと、たぶん栽培が容易なのだと思います。





*2017年2月14日撮影

 これも、雪のなかのハイゴケです。
 
 ハイゴケは生えている場所や光の加減で、さまざまな色合いに見えます。
 今回は私の好きな明るい黄緑系のハイゴケの写真が揃いました。
 実際はもっと濃い緑のものも多く、茶色っぽい姿のものもあります。

 苔類はごくたまにしか取り上げませんが、見れば見るほど面白い存在で、ハマりそうです。

ヒメアカホシテントウ

2017-03-16 22:05:47 | 昆虫

*2017年3月16日撮影

 今週も火曜日水曜日(14、15日)と雪のちらつく寒い日になりました。
 行きつ戻りつ、それでも確実に春になりつつあります。
 今日は昼頃から日が差し、暖かくなりました。

 竹垣の古い竹の上を歩いているヒメアカホシテントウを発見しました。
 例年真っ先に発見するテントウムシは、ナナホシテントウだったのですが、今年はちょっと変わったテントウムシでした。
 ヒメアカホシテントウはとても小さくて、4mmくらいしかありません。
 小さいので葉虫のたぐいにも見えますが、黒い体に赤い2つの星という堂々とした模様なので、やっぱりテントウムシです。





*2017年3月16日撮影

 テントウムシが出てくれば、もう間違いなく春です。
 ヒメアカホシテントウは成虫で越冬するそうなので、冬を越した成虫が出てきたのだと思います。
 
 ヒメアカホシテントウはカイガラムシを食べるのだそうです。
 カイガラムシはご存知のように害虫なので、ヒメアカホシテントウは益虫ということになります。

ユビソヤナギ

2017-03-13 21:38:01 | 樹木

*2017年3月13日撮影

 今日は曇り空ながらとても暖かい1日で、気温で春を感じさせてもらいました。
 
 春の先駆けとして、ヤナギの芽吹きがあります。
 以前はこういうものはみなネコヤナギかと思っていたのですが、どうも違うようだと感じ始めてから数年、いまだにほとんど名前を特定できません。
 というわけで今日の写真はユビソヤナギではないかと思うのですが、まったく自信はありません。





*2017年3月13日撮影

 あまり大きくない各種のヤナギが、会津の湯川にたくさん生えています。
 枝の先はこんな感じです。
 ヤナギの花は雄花と雌花が別株ですが、大きさといい形といいさまざまな花が咲きます。
 やがて葉が出てくるとそれぞれみな違っていて、これもまた混乱します。
 なかなか、このヤナギはこれと特定できません。
 とりあえず今回のヤナギはユビソヤナギとしておきます。





*2017年3月13日撮影

 冬芽を包んでいる皮、ヤナギの場合は一枚しかありませんが、芽鱗(がりん)というそうです。
 芽鱗が赤くて美しいのは、まだ芽吹いたばかりというか、枝の先の方の芽のようです。
 枝の下の方の芽というか、大きめの芽は赤い色がうすいように思います。
 いずれにしても、すぐに剥がれて落ちてしまいます。