さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

フジバカマ

2015-10-30 22:03:32 | 草花

*2015年10月30日撮影

 今日は朝のうちは晴れましたがすぐに曇り空になり、昼過ぎからは雨になりました。
 晴れているうちに少しだけ散歩できました。

 鶴ヶ城のお堀のほとりにフジバカマがまだ咲いていました。
 バックに赤や黄色がふわふわしているのは、桜の紅葉がお堀に浮かんでいるのです。





*2015年10月14日撮影

 これは2週間ほど前の同じ場所のフジバカマです。
 右端に赤いものがあるのは、同じように桜の紅葉が水に浮いているのです。
 こちらの写真にはまだつぼみの花が少し残っているようです。





*2015年9月22日撮影

 そしてこの写真は先月撮影した、別の場所のフジバカマです。
 ここにはたくさんのフジバカマが植えられて花盛りでした。
 原産地は中国とも言われますが日本でも万葉の昔から親しまれていたそうです。
 野生種としては関東以西に分布するとされていますが、さまざまな園芸種が全国に広まっているようです。
 ここは東北の南なので、ここにあるフジバカマは野生種のフジバカマとは違うのかもしれません。

ホシホウジャク

2015-10-29 22:26:01 | 昆虫

*2015年10月29日撮影

 これはホシホウジャクという蛾の一種です。
 スズメガに分類される蛾の仲間ですが、見た目は蛾には見えません。
 ホバリングしながら長い口を伸ばして吸蜜します。翅の動きは超高速でほとんど目に見えず、ずんぐりした体のせいで蜂のように見えます。
 写真に撮ってもなかなか翅は静止して写ってはくれません。





*2015年10月29日撮影

 ホシホウジャクにはときどき出会うのですが、動きが速くてなかなか写真に撮れません。
 今日はラッキーでした。

 ホウジャクの名がつく蛾はいくつかあるのですが、当然のように姿形が似ています。
 ホウジャクとは「蜂雀」と書くように、蜂のような雀のようなという姿形に由来する名前です。

 ホバリングしているときはとても美しく見えるホシホウジャクですが、葉の上にとまったりするととても地味な蛾に変身してしまって、なかなか目にとまらないのだそうです。
 かくいう私も、とまっているホウジャク類を見つけたことがありません。

ヌルデ

2015-10-27 22:02:43 | 樹木

*2015年10月27日撮影

 今日も秋晴れ。
 
 今日の写真は、色づいた葉が美しいヌルデです。
 あまり大きな木にはなりませんが、川沿いにちらほらとあって、もう葉が散ってしまったものもあります。
 まだ残っていたヌルデの葉を逆光気味に撮ってみました。





*2015年10月18日撮影

 これは先週の写真。
 ヌルデの葉の様子が分かると思います。
 羽状複葉という形の葉で、葉軸に翼があることが特徴です。

 幹を傷つけると白い樹液が染み出します。
 それを塗料として利用したところから、ヌルデの名がついたと言われています。





*2015年10月16日撮影

 これは10日ほど前の写真。
 紅葉の盛りです。
 ヌルデも葉の形を見ると、ウルシの仲間だと分かります。
 ヤマウルシやハゼノキなどウルシの仲間はみな紅葉が美しい樹木です。

ミコシグサ

2015-10-26 22:37:35 | 草花

*2015年10月26日撮影

 久しぶりに良い天気に恵まれて、少し散歩してきました。

 なんともいえない華やかというか賑やかというか、楽しそうな雰囲気のこの草はミコシグサです。
 ミコシグサというのはじつはゲンノショウコのことです。
 花が終わって実になって、種を飛ばしたあとの姿が神輿の屋根に似ているというので、ミコシグサです。
 赤く紅葉している萼の上にくるりと上むきに巻き上がった果皮が神輿です。





*2015年10月26日撮影

 ミコシグサの実というのはこの写真の中央の黄色っぽいロウソクのような形のものです。
 実はそのすぐ左側にあるように、黒く熟します。
 根元には黒い種がふくらんで、時期が来ると種が外れて、実の外側の皮がめくれて巻き上がり、種を遠くへ飛ばします。
 皮がビュンと巻き上がるのはなかなか強力な力のようです。
 ですから、神輿の屋根のように巻き上がっている姿のときにはもう種は無くなっています。
 先端に種がついているように見えますが、これは皮だけで中身が無いのです。
 写真の右側のお神輿に白い長い毛がついていて、これが種なのかと思いましたが、まったく違うようです。





*2015年9月20日撮影

 さて、ひと月前に花が咲いてゲンノショウコだった頃の写真です。
 中央部にロウソクのような形の実ができています。
 これは白い花ですが、ピンク色の花も咲きます。

 ゲンノショウコは優秀な整腸剤として日本の民間療法では欠かせない薬でした。
 ただ漢方薬のなかには含まれていないそうです。
 

ニシキギ

2015-10-20 22:38:30 | 樹木

*2015年10月20日撮影

 赤い実も美しいけれど紅葉がまたひときわ美しいニシキギです。
 ニシキギの紅葉は場所によって色づきかたがまったく違います。
 鮮やかに真っ赤になっている木もあればまだ青いままの木もあります。
 たぶん日当たりの加減で違うのではないかと思っています。





*2015年10月18日撮影

 ニシキギの実は皮がはじけて中から赤い種が出てきます。
 割れた皮が上の方についていて濃い赤い色をしていますが、この皮は4つに分かれているようです。
 中から出てきた種は少しオレンジがかった赤い色をしていますが、1個のものも2個のものもあるようです。




*2015年10月18日撮影

 紅葉したニシキギの葉は何とも言えぬ美しさです。
 世界三大紅葉の一つなのだそうで、ちなみにあとの2つはニッサとスズランノキとされています。
 ニッサというのはヌマミズキの仲間だそうで中国などでは自生している高木だそうです。
 日本では広島市植物公園にあるそうです。
 もうひとつスズランノキというのはスズランのような花をつける木で、ゼノビアと呼ばれる園芸種の低木と高木になるオクシデンドルムとがありどちらも紅葉は美しいのだとか。
 三大紅葉に数えられているのは後者の方で、日本では神戸市立森林植物園にあるそうです。
 三大◯◯の例に漏れず、いろいろなとりあわせがあるようで、モミジが入って上記のどちらかが抜けるというのあるようです。