さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ジョロウグモの巣

2021-11-30 20:56:22 | 蜘蛛

*2021年11月30日撮影

 11月最後の日です。
 2日前には今季初めての雪がちらつきました。また冬が来て、もうまもなく今年も終わりです。

 今日も朝はかなり冷えて、どうやら霜が降りたようです。
 桜の枝に大きな蜘蛛の巣がかかっていて、霜が溶けて輝いています。
 この大きな巣はジョロウグモのものと思われます。
 見事な巣のいろいろを撮影しました。





*2021年11月30日撮影

 こんな大きな蜘蛛の巣もふだんはまったく目立つことがなく、そこにあることもたいていは気付きません。
 こうして濡れて陽の光を浴びて初めて、こういうふうに見えるわけです。
 もうずいぶん寒くなったので、巣の主(あるじ)というべきジョロウグモはもういないのではないかと思いました。
 しかし巣の中心付近をよく見ると、主(あるじ)がちゃんといるのです。
 ジョロウグモは寒さに強いようです。





*2021年11月30日撮影

 巣の中心に陣取っているジョロウグモです。

 ジョロウグモは普通「女郎蜘蛛」と書き、女郎というのは昔の商売女、つまり売春婦を指します。
 ジョロウグモの派手な模様や、腹部の赤い色を、女郎に見立てたと言われます。

 また人間の女性に化けて男を誘惑し、とって食う蜘蛛の妖怪もジョロウグモと呼ばれます。
 この場合は「絡新婦」と書くことが多いようです。





*2021年11月30日撮影

 もうひとつ、ジョロウグモの大きな巣です。
 主(あるじ)がちゃんといるのが見えるでしょうか。





*2021年11月30日撮影

 上の写真の巣の中央に陣取っている主(あるじ)のジョロウグモです。
 堂々たる容姿を誇っています。
 ジョロウグモは卵で越冬するそうなので、親の命は冬を迎えれば終わりなのだと思います。
 頑張って、出来る限り、生きて欲しいと願っています。

ヤハズハエトリ(蜘蛛)

2017-09-08 22:41:51 | 蜘蛛

*2017年9月8日撮影

 今日も午前中は雨模様でしたが、午後からはそれなりに青空も少しのぞきました。
 今年の夏は雨ばかりで冷夏だったのではないかと思っていたら、平均気温はさほど低くなかったのだそうです。
 したがって冷害の心配はないものの、日照不足で農産物の出来はいまいちなのだとか。

 小さなかわいいハエトリグモの仲間、ヤハズハエトリに出会いました。
 黒い体に白い模様が映えて、粋な姿のヤハズハエトリです。
 この黒いのは雄で、体長は9mmほど。
 雌は黒くなく褐色をしていて、体長は1cmほど。
 今日は雌には出会えませんでした。





*2017年9月8日撮影

 ハエトリグモというのは小さな蜘蛛で、草の葉の上などにいて、ハエなどの昆虫を捕まえて食べます。
 糸を出すことはなく、巣もつくりません。
 葉の上をすばやく動いて、獲物を捕まえます。
 どうやって飛ぶのかわかりませんが、人が近づいたりするとピョンと飛びます。
 思いの外遠くまで飛ぶことと、それがじつに素早いことに驚きます。





*2017年9月8日撮影

 背中を撮影できました。
 腹部の背中側は中心が褐色をしているのがわかります。
 足にも白い模様があることとともに、なんともおしゃれです。

マミジロハエトリ(蜘蛛)

2016-09-22 22:03:53 | 蜘蛛

*2016年9月22日撮影

 早朝には曇りとはいえ青空も少しは見えて、ひょっとしたら晴れるかなと期待してしまいました。
 ところが昼前から雨が降ってきて、また雨の日々に戻りそうです。
 急に寒くなりました。

 さて、今日は変わった生き物をごらんいただきます。
 クモはあまり好きではないのですが、例外的にハエトリグモはとても可愛いクモです。
 写真のクモはハエトリグモの一種で、たぶんマミジロハエトリではないかと思っています。
 これは雌です。





*2016年9月16日撮影

 ハエトリグモというのは体長7~8mmくらいのごく小さな蜘蛛です。
 ハエなどの昆虫をとらえて食べます。
 クモだけれど糸を吐くことはなく、糸の巣もつくりません。
 植物の葉の上を滑るように歩き、ときにぴょんと飛びます。
 つぶらな瞳とふさふさした毛が、妙に可愛いクモです。





*2016年9月16日撮影

 ハエトリグモはたいへん種類が多く、世界中で5000種を数えると言われています。
 当然のように種を見分けるのもきわめて困難とされています。
 だから、これがマミジロハエトリの雌だといっても、違う可能性はたいへん高いのです。





*2016年9月16日撮影

 最後に、マミジロハエトリの雄です。
 腹部が赤みをおびた褐色で、体は黒っぽく、頭の先の額のところが白いのがマミジロハエトリの雄の特徴です。
 雄は目立った姿をしているので、たぶん間違いないと思います。
 小さなアブのような虫を捕らえて食べているようです。